三浦アルプス | 鬼川の日誌

三浦アルプス

 三浦アルプス(中尾根)  16,11,25

 

 小同心クラック(20日)、大山川アイゼントレ(23日)とアイゼン使用の山が続いた。予定では次は26日のはずだったが、計画に乗る人がいなくて止めて、いろいろと調節の結果1日置いて25日にまた歩くことになった。ちょっと忙しいがこの間少し体調を崩し休んでいた人のリハビリ歩きで三浦アルプス。ここなら歩けるでしょう。ところが前日24日54年ぶりとかの11月の初雪。都内で積雪は観測史上初とか。ここ三浦半島にも当然降ったが、後半には雨、ミゾレとなったからそう心配するほどのことはないはずと出かける。

 三浦アルプスとか逗(子)葉(山)アルプスとか言われているが、確かに小さなアップダウンだが結構きつい。まあルートの取り方による。だがここは人家も間近に迫っていて抜け道が多く、うっかりすると民家に下りてしまうことになる道がそこら中にある、という意味では道が酷く複雑。ただ間違えても遭難するようなことはない。またここは京浜急行の縄張りだから、京急からトレッキングマップがネットで提供されている。

 

 今日は3名ののんびり散歩。9時過ぎに逗子駅に集合し駅から歩き始める。新逗子駅、桜山トンネルを抜けたところで左に曲がり川久保交差点を渡ったところから少しで長徳寺跡の阿部倉山登山口に着く。民家の一角。昨日の雪で濡れているだろうからスパッツを持ってきた人は着ける。10時頃登り始める。上り口の石碑とその先のお地蔵さんがあるが、長徳寺は跡形もない。

 

 

 やはり道は酷く湿っていて歩きにくい。途中阿部倉山に登らず巻く道と分岐するが上に登る道をとると阿部倉山。といっても山頂とは思えない切り開いたただの広場。10:20頃。

 

 

 この山頂から先ほどの巻き道の先に藪の中を降りて合流するのだが酷く水気を含んだ粘土質の坂で猛烈に滑り往生した。篠竹を掴んでやっと降りる。ここは普段でも滑る。

 

 

 これからしばらくやはり滑り易い下り坂をストックを頼りに降りて行き、やがて登り返していくと二子山の一方、下二子山。途中何の変哲もないので写真も撮らなかったが、30分ほど掛かっている。10:50頃。

 二子山の片方だからこれを降り、また登り返すと上二子山でここには雪が溶けきらず残っていた。11:10頃。

 

 

 この展望台からも遠くスカイツリーの見えるときがあるが、今日の湿った空気ではとても見えない。

 

 

 山頂の一角に乾いた陽だまりを探して少し休み、ここから森戸林道方向に降る。山道に入るとほぼ沢(沿い)で道があちこち崩壊気味である。

 

 

 この沢(道)が下の沢に合流し、下流側に少し進むと道はこの沢に降りる。

 

 

 ここからしばらく沢の中を歩くのだが普段は浅く渡渉というほどのこともない。だが、今日はたっぷり水が流れている。やはり結構降ったのだ。何回も来たがこんなのは初めて。

 

 

 一瞬靴を脱がないと無理かなとも思ったが飛び石を辿ってさほど濡れずに渡れた。右岸から左岸へ。左岸から右岸へ。

 

 

 これで終わらずまた右岸から左岸へ、左岸から右岸へ、もう一度右岸から左岸へと渡った。計5回。

 

 

 ここで渡渉になるなどとは思いもしなかった。結局この沢の左岸を歩いていき、途中中尾根への分岐もあったが、一旦森戸川との合流点まで行ってみる。合流点11:55頃。この先上が森戸林道の終点で広場になっている。そこにはハイカーたちが休んでいた。

 

 

 私たちは川を渡らず、合流点にある中尾根への登山道を登る。中尾根は狭い尾根だがこれまでに比べるとしっかり乾いた歩き易い道になっている。ここは森戸川と南尾根や二子山(自然歩道)などに挟まれていて一番民家から遠い場所だと思われ静かである。

この辺り一帯は常緑の照葉樹(シイ、カシ、タブ、椿など)が多くナラの木が茶色っぽくなるくらいでモミジ狩りに来るところではない。

 30分ほど尾根を辿ると南中峠(六杷峠)。読み取れなくなった道標がある。12:25頃。乳頭山目指して先の尾根道を辿る。

 

斜め十字路とかいう峠を越えて行くと35号鉄塔下を通る。

 

 

 二つ目の34号鉄塔下から少し登ると乳頭山である。12:50を過ぎていた。ここが三浦アルプスの中心(ヘソ)の分岐点になっており大体のルートがここに一旦立ち寄る。東京湾一帯が見渡せる展望台であるが、二子山からと同じく今日はスカイツリーまでは見えない。横須賀軍港には米空母が入っていた。山頂は木が生い茂り薄暗い。

 

 

 山頂は日当たりが悪い。ここから何処に行くかいくつかあるが、今日のメンバーが行ったことのない東逗子駅に行くことにして、少し戻り34号鉄塔下付近の日当たりの良い場所で昼飯休憩とする。お湯を沸かしてカップラーメンなど暖かいものを食べる。ゆっくり休んだのでここから歩き始めが13:45頃。

 

 

 日当たりなら今日は暖かい。少し乳頭山のほうに戻ると東逗子方面への分岐がある。これを進むと苔むした岩場があるがロープが張ってある。

 田浦梅林方面への分岐を分けて進むとまた東逗子への看板がある。ここが14時頃。

 

 

 この先のぬかるみ道を進むとまた鉄塔下に出る。36号鉄塔。この先の分岐を左に戻るように進む。ここはしっかり確認がいる。

 

 

 ここから15分ほど歩いて馬頭観音が出てくれば道は間違いない。14:25~30頃。もうこの道は二子山自然歩道として整備された道である。ぬかるんではいるが。

 

 

 ここから少し進むと朝方の二子山に戻れる分岐がある。

 

 

 また10分ほどで道の途中に展望台があり、クライマーがお世話になる鷹取山がランドマークタワーの手前に見える。14:45頃。

 

 

 もう民家の脇を通る道となり、小さな神社を過ぎると登山道入口で集落に出る。

 

 

 ここで泥んこになったスパッツを取り東逗子駅に向かう。10分ほどで直ぐである。15:30前に着いた。

 

 

 軽い散歩であるがそれでも休みを入れて6時間くらい。あまり寒くもなくリハビリ山行には適当な一日でした。乳頭山から田浦梅林や三浦按針の墓のある塚山公園に抜けるといい公園で宴会も出来ますね。

 もちろん帰り飲み屋に寄り打ち上げ。これがなくては収まりません。楽しい一日を過ごせて良かったです。