源次郎 | 鬼川の日誌

源次郎

 源次郎沢  16,9,10

 

 剱岳源次郎尾根の登攀計画がありこれに参加する予定だった。ところが今年はまれに見る小雪で、剱沢雪渓がずたずたで尾根に取り付くことが危険な状態だとかで中止となった。せめて剱岳近辺を歩くことに変更したが、これも結局天気が悪く取り止め。なんだかこんなことが続いている。

 

 立山、剱岳といった辺りだけでなく関東も似たような天気で冴えない。しかし歩く機会を逃し続けているので天気の良さそうな10日、近場に出かける。源次郎つながりで丹沢源次郎沢。声を掛けたら5名が集まった。行き慣れた沢だし集まったメンバーもベテランぞろい。そんなわけで一番若い人に沢登りのリードをしてもらうことにする。

 

 いつものように渋沢駅からバスで大倉へ。臨時が出ていて少し早く9:00頃には歩き始める。

 

 

 歩くために来たのだけれど源次郎沢や水無川本谷(上流)などの遡行をするためには、大倉から戸沢まで約1時間半くらい歩かなければならず、この蒸し暑い時期には結構つらい。

 竜神の泉。9:35頃。

 

 

 烏尾山荘前広場で少し休憩し、新茅ノ沢を見送れば作治小屋は近いが少し上り坂。取り付きに着いたときは10:50頃になっていた。今日はとりわけゆっくりだが慌てる事はない。

 

 

 ここで沢装備に着替えて歩き始める。取り付きの付近の水の流れ具合から言っても今日は水量が多そうだ。入渓11:15頃。

 

 

  直ぐにF1を越える。結構な水量の滝です。

 

 

  その上も結構豪快に水が流れて源次郎沢とは思えない様相。

 

 

  F2の左手の壁から水が溢れているのは初めて見た。いつもは下の写真のように乾いた壁で(14年4月)、えらい違いだ。

 

 

 F2滝の右手を登る。

 

 

 直ぐにF3。いつもはトイ状の流れの中を登れるくらい。

 

 

 水量が多いと気分は高まるし小滝登りも楽しい。

 

 

  次が少々難物のF4だが、リーダーはさっさと右手のヌルヌル壁を登っていき、皆もこれに続く。私だけ滝の中段を渡り左の垂壁に取り付いてこれを登った。前回より濡れていてちょっと難しい。ここもいつもと比べるとなかなか迫力がある。(下写真、14,4)

 

 

  連続する小滝を登っていくとずっと上に二俣が見えてくる。

右俣の奥がF5である。

 

 

  (つづく)