逆川 | 鬼川の日誌

逆川

     川苔谷・逆川  16,7,3

  昨年も行ったのだが大水量と土砂降りの雷雨に見舞われ、10名と
 多かったこともあり、一つ一つの滝登りに時間がかかるので、大ダワ沢
 の合流点で遡行をあきらめ、大ダワ沢を遡って林道に出た。ここは
 いいショートカットルートだった。

  今回は私のほかは女性ばかり6人。いつものように川乗橋で
 下車して30分ほど林道を歩くが酷く暑い。沢への降り口には車が
 1台止まっていて男女ペアが一組。他にはいなかった。
 私たちが河原で装備を着けている間に、このペアは先行した。
 私たちの出発は10:40過ぎ。


 

  逆川の合流点では昨年はいきなりの泳ぎで取り付くような状態だった。
 昨年の写真。



  今回は少し回り込めば泳がなくても逆川に入れた。


  いくつかの小滝や淵を越えていく。



  直ぐにF1、2段滝が見えてくる。昨年とは比較にならないくらい
 まるで水量が少ない。



  昨年のF1。


  昨年はこの1段目のシャワークライミングでてこずり10人が上がる
 までに散々時間を要したし、2段目はとても登れず、左手の崖を
 巻き上がった。滝落ち口を横断するのも大変だった。
 今回は水量は少なくシャワーは被らずにすむ上に1段目は倒木も
 あり補助することもない。



  皆が1段目を上がっているうちに先に上がってきた人にビレイして
 もらって2段目を登る。ほぼ水を被らずに登れるが、コケでヌルヌル
 な上、それが真っ黒でハーケンは見つからないので結局ランニング
 支点なしで登った。難しくはない。



  滝上のハーケンと残置のスリングにロープを固定して、皆にはフリク
 ションノットで上がってきてもらった。しかしあまりスムーズには
 行かず6人が上がるのに20分近くかかったから、これなら2人ずつ
 引き上げても変わらなかったかも。皆さんフリクションノットを
 使った登りがあまり上手くない。まあ私の手が空いたので皆の登りの
 写真は撮れたが。





  F1を終了して歩き始めたのが11:30頃。
 倒木が多い。




  深い淵の小滝は巻いたようで、その後の小滝群をいくつか越る。
 ボルダーチックな岩の乗り上げで1人が少し落ちて打撲した
 こともあり、この辺りで少し早い昼飯休憩をとったようだ。



  その後も越えにくい小滝を巻いたりしながら登っていく。
 結構倒木が多い。



  次に5mほどのトイ状滝が現れるがここも昨年は大水量で釜が深く
 渡るのに飛び込んだら頭まで潜るくらいあった。皆は巻いた。
 昨年と今回。12:20頃。



  今回は少し水に入れば渡れる。トイ状滝を登ってきた人もいた。



  小滝、ナメ滝を越えていく。ナメ滝は水量が少ないので滝の中を
 遡れる。



  次のゴルジュも昨年は恐ろしいほどの流れで側壁を巻いていったが
 今回は流れの中を問題なく進める。




  ヘツルのが難しい淵も急流の場合は怖いが今は落ちても問題ない。


  次に深い釜を持った4mほどの滝が出てくる。昨年は胸まで
 浸かって越えたが今年はそれほど深くない。私は直ぐにこれに取り付き
 上がってザックを降ろして、肩がらみビレイで皆を補助したのでこの滝
 の写真を撮り忘れた。下は昨年の写真。    



  この滝を越えて進むと沢中に取り残された沢ぐるみの大木がある。
 これも根が洗われていくからそのうち倒れるだろう。
 ここで12:50頃。




  (続く)