鹿島槍ヶ岳
赤岩尾根から鹿島槍ヶ岳 16,5,5~8
連休登山で鹿島槍東尾根が計画された。雪山バリエーションである。
計画では軽い荷で東尾根を駆け抜けて冷池山荘までその日のうちに
着くと健脚向きである。しかし軽いとはいえ岩登り用にガチャ類は
あるし最低限のビバーク装備もいる。
途中1泊の重い荷を担ぐのも今は自信がないが、健脚のリーダーに
着いていける自信は更にない。
そんなわけで私は鈍足組みを集めた赤岩尾根からの鹿島槍計画の方
に参加することにした。
鹿島槍ヶ岳はこれも10年以上前に鹿島槍から八峰キレットを越えて
五竜まで縦走したとき以来となる。もちろんそのときは夏。
前日に近くで泊まり早朝出発する。東尾根組み6名はもうずっと前に
出発していた。朝の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳。
大谷原まで入り5:20頃歩き出す。鈍足組みも6名。
約1時間の林道歩きで西俣出合。この先堰堤に作られたトンネルを
潜って右岸に渡ったところが赤岩尾根の登山口となる。
少し休んで尾根に取り付く。湿った崖地にエンレイソウ等が咲いていた。
尾根は急で湿っぽいがすっかり夏道だ。急な分だけ階段が多い。
薪を打ちつけたような階段もあればしっかりしたアルミ製の階段もある。
いずれにせよ整備するのは大変な労力が要るだろう。
背後に遠く浅間山らしきが見えてきて、やがて東尾根が見渡せる。
これからずっと尾根に人影が見えはしないか眺めながら行くことになる。
浅間山から続く連山から戸隠、高妻山方面も見える。8:00頃。
尾根登山口から2時間くらいで所々雪が出てくるようになる。
急峻な尾根だから例年程度の雪があればこの尾根ももっと厳しいだろうと
思われる。雪があれば凸凹がない分は楽だけど。8:25頃。
更にそれから1時間かなり悪い雪壁もあったが、登りでアイゼンは
履かずに越える。9:25頃ようやく高千穂平(2049m)に着く。
鈍足組みにふさわしく出発から4時間、登山口から3時間近く掛かって
いる。大谷原から標高差1000mほど、登山口から横移動1300mの間
700mほど登っているから相当に急だ。
東尾根のどこかに人影が見えないものかと探すが見つからない。
冷乗越までまだ急峻な登りが控えている。
9:40頃鹿島槍から遠く妙高山、高妻山、戸隠連峰等の展望。
まだ夏道が露出しているが雪道も多くなり、アイゼンを着けたり
外したりを繰り返しながら登る。
10:10頃鹿島槍、北峰・南峰を望遠で引っ張ってみるが北峰手前
の雪壁にも人影はない。
何かあって撤退したのかもしれないと思い始める。
本格的な雪壁を越えて白樺平。10:30頃。
(続く)
連休登山で鹿島槍東尾根が計画された。雪山バリエーションである。
計画では軽い荷で東尾根を駆け抜けて冷池山荘までその日のうちに
着くと健脚向きである。しかし軽いとはいえ岩登り用にガチャ類は
あるし最低限のビバーク装備もいる。
途中1泊の重い荷を担ぐのも今は自信がないが、健脚のリーダーに
着いていける自信は更にない。
そんなわけで私は鈍足組みを集めた赤岩尾根からの鹿島槍計画の方
に参加することにした。
鹿島槍ヶ岳はこれも10年以上前に鹿島槍から八峰キレットを越えて
五竜まで縦走したとき以来となる。もちろんそのときは夏。
前日に近くで泊まり早朝出発する。東尾根組み6名はもうずっと前に
出発していた。朝の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳。
大谷原まで入り5:20頃歩き出す。鈍足組みも6名。
約1時間の林道歩きで西俣出合。この先堰堤に作られたトンネルを
潜って右岸に渡ったところが赤岩尾根の登山口となる。
少し休んで尾根に取り付く。湿った崖地にエンレイソウ等が咲いていた。
尾根は急で湿っぽいがすっかり夏道だ。急な分だけ階段が多い。
薪を打ちつけたような階段もあればしっかりしたアルミ製の階段もある。
いずれにせよ整備するのは大変な労力が要るだろう。
背後に遠く浅間山らしきが見えてきて、やがて東尾根が見渡せる。
これからずっと尾根に人影が見えはしないか眺めながら行くことになる。
浅間山から続く連山から戸隠、高妻山方面も見える。8:00頃。
尾根登山口から2時間くらいで所々雪が出てくるようになる。
急峻な尾根だから例年程度の雪があればこの尾根ももっと厳しいだろうと
思われる。雪があれば凸凹がない分は楽だけど。8:25頃。
更にそれから1時間かなり悪い雪壁もあったが、登りでアイゼンは
履かずに越える。9:25頃ようやく高千穂平(2049m)に着く。
鈍足組みにふさわしく出発から4時間、登山口から3時間近く掛かって
いる。大谷原から標高差1000mほど、登山口から横移動1300mの間
700mほど登っているから相当に急だ。
東尾根のどこかに人影が見えないものかと探すが見つからない。
冷乗越までまだ急峻な登りが控えている。
9:40頃鹿島槍から遠く妙高山、高妻山、戸隠連峰等の展望。
まだ夏道が露出しているが雪道も多くなり、アイゼンを着けたり
外したりを繰り返しながら登る。
10:10頃鹿島槍、北峰・南峰を望遠で引っ張ってみるが北峰手前
の雪壁にも人影はない。
何かあって撤退したのかもしれないと思い始める。
本格的な雪壁を越えて白樺平。10:30頃。
(続く)