宝剣岳 3
宝剣岳山頂から北稜を降る 16,4,16 (続き)
山頂で少し休んで私たちも降り始める。10:45くらいから。
山頂直下の鎖場は鎖がしっかり出ている。ここは落ちたら助からない。
この先が切れ落ちた雪壁となっていた。
前のパーティーはまだ最後の人が前をビレイしていたので私たちは
ここで少し待つことになった。最後の人はここを懸垂で真っ直ぐ
降っていった。
しかし見たところ通常のルートはここをトラバースし(上から見て右の)
尾根状を降っているようで緑色ロープが所々に見えた。私たちはこれを
トラバースすることにした。
待っている間に先ほどの単独の若者が追いついてきたので先に行かせる。
(上の写真の体半分が若者。)
若者はフリーだからかなり怖かったようで、なかなか進まなかった。
その様子からここに単独で来るには相当な覚悟でなければ来れなかった
と思われ、結婚の申し込みが命がけだったのかもしれない。
私たちはビレイ支点をセットし仲間に先にトラバースしてもらい、先に
見える岩場でいったん支点を作ってもらうことにした。仲間も慎重に
渡っていた。先頭が岩にビレイ支点を作ったところでロープを固定して、
もう一人をロープにカラビナをかけて行ってもらう。
そうこうしている内に後ろの仲間の3人組が追いついてきた。
せっかくここにロープを張ったところだから使ってもらうことにして
3人に先に行ってもらった。この仲間たちも酷く慎重に渡っていった
ので、私たちの先頭からもう1人そして後ろの仲間3人が渡り終わ
るのにかなりの時間がかかった。最後に私が支点を解除して続く。
ともかく全員が渡り終わりロープが所々出ている尾根筋を降る。
ここは登ってくる人たちもいた。
私たちの最後のパーティー(2人)のトラバースの様子。
この頃でもう12時近かった。
この頃遭難があったのか救助ヘリが崖下を飛んでいた。
まだこの先の急雪壁をピッケルを刺し込んでロープを巻いて支点にしたり、
岩にあるハーケンを支点にしたりしながら降ったのでまだまだ時間が
掛かった。とりわけ最後尾の2人は上から降りてきた別のかなり大人数の
パーティーと交錯したらしくさらに時間が掛かった。
スピーディーに行動することが冬山では必須なのだが、私たちはまだ
力不足である。最後の2人を宝剣山荘前で待つ。
まあともかく最後が無事降ってきたところで千畳敷カールを降る。
13:20頃から
急雪壁ともお別れ。
朝私たちが登った斜面がてらてらに光っていた。
遅れた人も14時の直後の臨時ロープウェイに乗ることが出来た。
南稜側は今年の雪不足で雪が少なかったが、北稜側の急雪壁で雪山
アルパインのいい訓練となった。全体としては力不足を露呈はしたけれど
全員事故もなく無事下山。
16名もの大人数がアルパインルートをこなすことが出来たのは、各班
リーダーを努める人たちが力を付けてきたことによる。まだまだ相当問題
はあるがまあともかく一歩一歩前進しているとはいえるでしょう。
山頂で少し休んで私たちも降り始める。10:45くらいから。
山頂直下の鎖場は鎖がしっかり出ている。ここは落ちたら助からない。
この先が切れ落ちた雪壁となっていた。
前のパーティーはまだ最後の人が前をビレイしていたので私たちは
ここで少し待つことになった。最後の人はここを懸垂で真っ直ぐ
降っていった。
しかし見たところ通常のルートはここをトラバースし(上から見て右の)
尾根状を降っているようで緑色ロープが所々に見えた。私たちはこれを
トラバースすることにした。
待っている間に先ほどの単独の若者が追いついてきたので先に行かせる。
(上の写真の体半分が若者。)
若者はフリーだからかなり怖かったようで、なかなか進まなかった。
その様子からここに単独で来るには相当な覚悟でなければ来れなかった
と思われ、結婚の申し込みが命がけだったのかもしれない。
私たちはビレイ支点をセットし仲間に先にトラバースしてもらい、先に
見える岩場でいったん支点を作ってもらうことにした。仲間も慎重に
渡っていた。先頭が岩にビレイ支点を作ったところでロープを固定して、
もう一人をロープにカラビナをかけて行ってもらう。
そうこうしている内に後ろの仲間の3人組が追いついてきた。
せっかくここにロープを張ったところだから使ってもらうことにして
3人に先に行ってもらった。この仲間たちも酷く慎重に渡っていった
ので、私たちの先頭からもう1人そして後ろの仲間3人が渡り終わ
るのにかなりの時間がかかった。最後に私が支点を解除して続く。
ともかく全員が渡り終わりロープが所々出ている尾根筋を降る。
ここは登ってくる人たちもいた。
私たちの最後のパーティー(2人)のトラバースの様子。
この頃でもう12時近かった。
この頃遭難があったのか救助ヘリが崖下を飛んでいた。
まだこの先の急雪壁をピッケルを刺し込んでロープを巻いて支点にしたり、
岩にあるハーケンを支点にしたりしながら降ったのでまだまだ時間が
掛かった。とりわけ最後尾の2人は上から降りてきた別のかなり大人数の
パーティーと交錯したらしくさらに時間が掛かった。
スピーディーに行動することが冬山では必須なのだが、私たちはまだ
力不足である。最後の2人を宝剣山荘前で待つ。
まあともかく最後が無事降ってきたところで千畳敷カールを降る。
13:20頃から
急雪壁ともお別れ。
朝私たちが登った斜面がてらてらに光っていた。
遅れた人も14時の直後の臨時ロープウェイに乗ることが出来た。
南稜側は今年の雪不足で雪が少なかったが、北稜側の急雪壁で雪山
アルパインのいい訓練となった。全体としては力不足を露呈はしたけれど
全員事故もなく無事下山。
16名もの大人数がアルパインルートをこなすことが出来たのは、各班
リーダーを努める人たちが力を付けてきたことによる。まだまだ相当問題
はあるがまあともかく一歩一歩前進しているとはいえるでしょう。