黒姫山、妙高前山 | 鬼川の日誌

黒姫山、妙高前山

  黒姫山、妙高前山、山スキー  16,3,11夜~13


  昨年に引き続き黒姫山、妙高前山に行く。
 しかし今年は何処も雪が少ない。黒姫山も昨年と同じコースを降る
 のはブッシュが多く楽しくなさそうという情報だ。同じところを行くの
 は芸がないということもある。
 そこでリーダーは戸隠大橋駐車場から林道を辿り黒姫山の南面を
 登り、これを滑り降りることにした。こちら側はスキー場はないので
 全行程をシールで登らなければならない。
 まるきり夏の黒姫山登山と同じだけ登らなければならない。
 
  宿に夜中着いていわゆる半泊。朝飯をしっかり頂いて準備して、
 目的の駐車場に8:40頃着いた。年寄りには夜行のままで行動す
 るのはきついからこのスタイルの方が断然いい。
 山スキーではほぼこれだ。

   
  山スキー教室の佐渡山コースのときはこの駐車場が一杯だった
 らしいが今回は少ない。今回の行動中他のグループには誰一人
 会わなかったから皆さん雪が少ないのを敬遠しているのかもしれ
 ない。青空も覗くまあまあの天気だ。今回は6名。


  気持ちのいい林道を辿る。昨夜の霧氷が高い梢に残ってきれいだ。
 しかし黒姫山はガスの中。



  9:40頃佐渡山方面との分岐。


  分岐を右に少しで黒姫山の夏道登山道がありこれを登る。
 笹がしっかり出ていて雪はやはり少ない。
 暖かく直ぐに温度調節。


  雪は少ないがまあ滑れなくはなさそうだ。


  1時間半近く登ってもそう様相は変わらない。11:20頃。


  11:35頃には斜度もきつくなり少しガスが出てきた。雪も多くなり
 滑走に良さそうな斜面も出てくる。


  青空もあり霧氷がなかなかきれいだ。


  外輪山の一角に登り着いたところで昼飯休憩。ここが滑走開始
 地点になるが、さらに外輪山を辿り山頂に向かう。12時頃。


  直ぐに「しらたま平」の標識があった。


  12:30頃ガスの晴れ間に黒姫山の山頂が見えた。昨年反対側
 から山頂に着いたときはそれほどの高さは感じなかったが、こちら
 側とは高差があるようで一瞬エッと思うほどだった。外輪山を歩く
 距離もこちらのほうが長いようで約1km以上、細かいアップダウン
 もあり、シールで滑る場面も多く結構疲れる。


  山頂直下はかなりの急斜面だが滑るに良さそうだ。


  山頂目前の急斜面は所々に岩も出ていて雪もぐずぐずで、滑れ
 そうもないので、板をデポして最後の10mを登る。何とかシールで
 登った人もいた。
 山頂ぴったり13時。約4時間の冬山登山です。
 到着した人から山頂記念写真を撮る。あいにく展望は全くなかった。
 1人来ないと思ったら直下で足が吊りそうになったとかで休んでい
 たが、後ほんの10mほぼ登ったといえるでしょう。


  板をデポした地点に降り、シールを取り直下の少し広くなった急斜
 面を滑り降りる。
 私は今回新調した板で初めての滑降である。今までの板よりは幅も
 広く(セミファット)、新品でエッジもキレキレだし、こんなに違うものか
 と驚くほど横滑りもターンも快適に安定して出来る。この最初の滑り
 一発で今日は間違いなく安心して滑る事が出来ると実感した。

  直ぐに外輪山の登り返しとなるのでまたシールを装着する。
 外輪山の移動は行きと同じくアップダウンがあり、シールで滑る場面
 もかなりあるが、行きに練習しているので慣れてきた。
 樹氷がきれいだが全く少なくモンスターは何処にもいない。


  外輪山の外れ滑降開始地点で休憩を兼ね、シールを取り滑走の
 準備を整える。私はシールも新しい。新しいシールは接着力が強力。
 剥がすと薄く跡が残るが、山頂からの滑降のときは布で軽く拭くだけ
 で滑ってみた。滑りには全く影響がなかった。これには驚いた。
 拭くだけでもOKだが、これからの滑走は長いのでしっかりワックス
 を塗って本格的な滑りに備える。14:20頃。



  さて滑走開始。最初の広めの斜面を快適に滑るが、滑走を始める
 とほとんど写真を撮るチャンスは少ないので、途中止まって皆の滑り
 を写真に納める。皆さん快適に滑ってます。


  最初のうちは樹林もまばら。


  直ぐに樹林が密になり始め尾根も細くなってくる。


  樹林が密になり、ブッシュも多くなってくると写真を撮るどころでは
 ない。笹薮も多くなる。しかし板のエッジが良く切れるので、細かな
 ターンも急停止も、藪を避ける横滑りも安定して気持ちがいい。
 春の雪だが雪質がそう悪くはなかったことも大きいか。
 まあこれなら私も今しばらく山スキーを続けて行けそうだ。

  途中登ってきた尾根より下に向かって少し右寄りに進んでいたよ
 うでこれを修正しながら進む。
 私たちの登りの踏み跡に合流して笹の多い斜面を降る。


  夏道登山道の取り付き点に降り着き、少し進んで佐渡山コースと
 の分岐点で大休止。今日の山降りは終わりである。
 15:10頃だからドロップ開始から50分。皆さん滑りは順調です。


  林道は緩い降りで板も良く滑るのでほぼ漕ぐこともなく駐車場到着。
 雪は少なかったとはいえ約4時間の登りをこなし、なかなか楽しい
 約1時間の滑走が出来たので良かった。
 15:30頃駐車場として総行動時間は6時間半くらい。突っ立ている
 だけとはいえ最後の林道降りでは足はかなり疲れましたね。

  宿に着いたら風呂に入り恒例の宴会です。女性陣がいろいろと
 つまみを用意してくれている。いつもながら賑やかで楽しい宴会です。

  さらにこの宿の食事は豪華でおいしく年寄りには量も多い。普段は
 まず食べないほどの量をそれでも何とか食べられるから不思議だ。
 ご馳走様でした。


  今日は天気も持ってくれたし楽しくおいしい1日でした。


    (続く)