ブランシュたかやま、車山 | 鬼川の日誌

ブランシュたかやま、車山

  ブランシュたかやま、車山スキー講習  16,3,4夜~6


  久しぶりにゲレンデスキー講習会に参加した。車山と近くにある
 ブランシュたかやまスキー場。ブランシュは近頃珍しいスキーヤー
 オンリー(ボーダーお断り)のスキー場で講習会にはもってこい。
 その上夜間無料の休憩室があり、床暖房が効いているので薄い
 シュラフで快適に仮眠できる。
 それでこの講習会はいつも前夜この仮眠所に泊まることにしている。
 もちろん自分で車を出せれば講習会が始まるまでにスキー場に着
 く事は可能である。
 近頃の若者はほぼスキーではなくボードであるから、ボーダーお
 断りでよく経営出来ているなと思うが、知る人ぞ知るという愛好者
 が結構いるのかもしれない。

  今回は講師2名を含む5名が車一台でブランシュの仮眠所。
 私たちが着いたときはまだガラガラだったが夜遅くかなりの人たち
 が到着したようだ。もう既に寝付いている人もいるので、ノンべらは
 玄関口で軽く一杯やって寝る。これも恒例だ。
 朝には車2台4名が到着して、今回は全部で9名。
 
  講習会は9時から。天気はまあまあでとても暖かい。


  恒例の体操で身体をほぐしリフトで山頂へ。まずはフリーで何回か
 ゲレンデを滑り降りて、講習に入る。


  受講生のレベルは1級、2級といったところで、講習はあくまで基
 礎スキーである。山スキーをやるにはせめて2級くらいの基礎スキー
 技術はないと付いていけないというので私も2級はもっているが、
 その後は1級を受験したことはない。しかし山の雪の状態はそれこ
 そ千変万化なので、2級をとれば滑れるかというとそうはいかない。
 絶えずレベルアップを心がけ基礎スキーの技量を上げていかないと
 山の悪雪に苦労することになる。私は1級ですという人でもまるでス
 キーにならないこともある。

  数年前まで内足に乗ることが強調されたこともあったが、最近は
 また外足に乗り込むことが重視されているようだ。
 外足にしっかり乗り込み板に圧を感じるくらいの切れのあるターンを
 目指して練習する。
 
  講師はまずプルーク体勢から外足にしっかり乗り込み、内足を引
 き寄せてパラレルにするパラレルターンの導入から始めた。私は山
 で滑り始めには必ず何回かこれで滑ってみる。滑らかにパラレルに
 することが出来ればその雪に対応して滑れると感じられるからだ。
 私程度の技量では山の急斜面に直面して華麗な(?)パラレルターン
 で降りられるとは行かない事が多い。いわゆるシュテムターン、足を
 開きだしてプルーク体勢を作りターンすることになると、まさにしっか
 り外足に乗り込み内足をひきつけてパラレルにすることが求められ
 るわけだ。

  その後もあくまで外足にしっかり乗り込むための膝の使い方、内足
 の膝を倒してターンする、両足の膝を一度に倒す(そのためにギルラ
 ンデの練習)、ジャンプターン、肩を入れるなど様々な練習を繰り返し
 た。これらすべて外足に乗るための練習です。
 お手本の滑りを見せてもらい、その後順に滑り、問題点を指摘して
 もらい次の滑りでこれを修正する。これが直ぐに出来ればいいがなか
 なか出来ない。悲しいかな年ですから一つ修正しようとすると先の問
 題点を忘れる。だから何回も同じことの繰り返し。

  いい天気になってきたのでブランシュたかやまの山頂で記念写真。
 バックは車山です。八ヶ岳は厚い雲に覆われていた。


  昼飯後の休憩中、私は講師の1人に一番の急斜面を4本ほど滑
 る練習に付き合ってもらった。ここはカリカリのアイスバーンになっ
 ていて難しかった。このときもはや暑いくらいの陽気で、上着を脱い
 で滑っても寒さを感じなかった。


  3時の休憩後レストラン前。


  今日は1日天気が持ちました。


   この夜は姫ノ木平にある八王子市自然の家泊まり。今は経営は
 民間に委託されたようだが格安の値段であることに変わりはない。
 この宿泊料にしては十分な食事が出る。八王子市民優先ではある
 が空いていれば誰でも宿泊できるようだ。
 土曜日でもあり家族連れの宿泊客で大賑わいだった。
 この夜は楽しい宴会ですが今回は余り飲兵衛がいないようだ。

  6日朝、例年なら宿の周りは雪に覆われている頃だがまるでなく、
 今年の少雪を実感しながら車山へ。今日は天気が崩れるかも。


  車山ゲレンデ。コース以外はまるで雪がない。


  今日も体操をして最初のゲレンデコースをフリーで何回か滑り、
 講習を始める。


  今日はゲレンデのあちこちでいろいろな競技会が開かれているよ
 うで限られたゲレンデが一層狭くなっているが、昨日に続き外足に
 乗り込み切れのあるターンを会得するための練習を重ねる。

  車山には山頂近くから降りる急斜面のコースがある。これを滑る。
 写真の競技会の囲いの上の部分。


  小さくしか写ってないので滑った人しか誰だか分かりませんが、
 さすがに講師の滑りはどの場面を写してもきれいに決まってます。



    休憩後再度挑戦。腰が引けてこけている人がいますね。

  
  周りの山にも雪がありません。こんな急斜面は滑ったことがないと
 いう女性陣も頑張ってました。またこの挑戦によりその後の滑りの
 スピードが増してきたようです。
 



  昼飯後レストラン前のゲレンデ。コース以外はまるで春。


  講習を続けているうちに風が強くなり、リフトが度々止まるように
 なってきた。動いているうちにと山頂に登り、車山で一番の38度の
 急斜面を滑る。先の斜面で腰が引けた人にはやはりここは厳しく
 また転倒したようだ。しかしいい経験でしょう。スピードに慣れること
 もスキー上達には欠かせません。





  この後風が一層強くなりリフトが次々と止まってしまう事態となった
 ので、少し早めだがこれで講習は終わりとなった。ぎりぎりに38度
 斜面を滑れたので良かった。

  久しぶりにゲレンデ講習を受けて2日間みっちり滑り込むことが出
 来たので私の滑りも少しはましになったか知らん?本当はシーズン
 の初めに自己流を矯正するために講習を受けるべきだといつも思っ
 てはいるのですが。講師のお2人お世話になりました。