赤岳
八ヶ岳・赤岳登頂 16,2,6・7
昨年は残雪期(4月)に阿弥陀岳・南稜に行って来たが、厳冬期
の八ヶ岳に行けなかった。だんだんと寒さが身に沁みて辛くなって
きたのだが、まるきり行かないのもなんとなく寂しいし、あまり冬山
から離れると本当に行けなくなってしまう。
そんなわけでごく普通に赤岳登頂を計画した。
地蔵尾根を登り文三郎尾根を降る周回コース。
メンバーからして平日に変更してでも良かったが、日曜日の天気が
良さそうでそのまま土日計画。しかしそうなると赤岳鉱泉は混む。
茅野駅からのバスはさほど大混みというわけではなかったが、
美濃戸口の駐車場には物凄い数の車が停まっていた。
用意して11:15頃から歩き始める。今回は3名。
歩き出してみると美濃戸までの道路はさほど雪がなく道の凸凹が
それほど酷い状態でもなく、車で十分入れる状態だった。この往復
の各1時間は省略出来ると楽だ。とりわけ帰り道が辛いから。
美濃戸まで着いてここでアイゼンを付ける。道が凍り気味だから
付けたほうが楽。こういうときはチェーンアイゼンなど歯の小さい物
の方が歩き易い。鉱泉まではこれで十分だし、降りの南沢等の歩
きも考えると持って来てもいいかもしれない。12:30頃。
堰堤広場に13:25頃。
何度か沢を渡りながら登っていく。ちょうど14時頃に大同心の
岩峰が見えてきた。これが見えると八ヶ岳に来たという感じになる。
14:15頃の大同心。今年は白くなっている方だろう。
日が当たっていると大同心・小同心の岩峰が素晴らしいのだが。
14:25頃赤岳鉱泉のアイスキャンディーと大同心。
アイスクライミングを楽しんでいる人がかなり多い。
赤岳鉱泉到着。玄関口では到着した人、これから出かける人で
ごった返していて早速混雑を思い知らされる。
受付後大部屋に案内されるがまあぎっしりと布団が並べられている。
荷物はもちろん余地はなく廊下だ。山小屋では普通のことか。
私たちは早めに付いたから夕食まで軽く一杯やるが、食堂は直ぐ
夕食の準備で追い出されるし、自炊室は狭く場所を確保するのが
やっとの状態。
ここの夕食は結構豪華であるが、3度くらい入れ替えだったようだ。
しゃぶしゃぶの鍋だから用意するのも片付けるのもスタッフはそれ
こそてんてこ舞いで大変。
だから食堂はごった返して空かないし、談話室のような場所もなく、
食後は早いが寝るしかない。
朝食は早いもの順だから長蛇の列でようやくありつくのだが、何よ
りこれだけの人が泊まるとトイレがこれまた長蛇の列。朝のお勤めが
思うようにはならない。これが辛いし下手をすると行動に支障をきた
すこともある。
出来ることならこんなときにここには泊まりたくはない。そうは思った
のだが天気を見て変更できなかった。
これはちょっと後悔した。私たち暇人は自分たちのためばかりではな
く混雑緩和のためにも平日にすべきだった。
ともかく何とか準備を整えて大混雑の赤岳鉱泉を出発する。
7日朝7時頃。
行き先はいろいろだから中山峠に向かう人は思ったより少なく、
歩き始めると途端に静かになった。10分ほど歩くと樹間に大同心
が見えてくる。寒いがここはまだ風がない。私たちのペースは遅い
から何組かに追い抜かれる。
7:30頃中山峠。大同心、小同心の岩峰が見事。そしてちょうど
稜線の先端に朝日が当たり始めて光りだした。もう少し待ってみれ
ば光の演出が見られたかもしれない?
硫黄岳は既に真っ白に光っていたがこれは眩しいだけ。
峠から行者小屋は直ぐである。赤岳・中岳はまだこの時間日が
当たってなくていつも寒々として陰鬱な感じがするが、阿弥陀岳は
山頂部分が輝いている。かなり見事。
これだけ真っ白に光っているとちゃんと阿弥陀岳にピントを合わせ
ないと上手く撮れない。しかし一瞬とはいえ手袋を脱いで素手で撮
るのでつい急いで撮ってしまうが仕方がない。何枚か撮ろうとする
場合には薄手の手袋を着けるが1、2枚ならそのままだ。本当に
寒い時はこれだけでなかなか手の冷えが元に戻らなくなる。
厳冬期八ヶ岳では私にはいつも手先の冷えが鬼門である。単に手
袋がボロなだけだが。
私たちはここから地蔵尾根を登り赤岳に登頂する。その後文三
郎尾根を降ってここに戻ってくる予定だから、不必要なものは小屋
の一角にデポする。
小屋から出てきた人が赤岳鉱泉は混んでいたか、ここはがらがら
だったよと教えてくれた。行者小屋が営業していたとは知らなかった。
後で見ると1~3月まで土曜日は2食付で営業していると張り紙が
してあった。(次が休日なら日曜日も)
南沢を遡り行者小屋に泊まるなら鉱泉からここまでの朝の40分程
も楽することが出来るわけだし、あの混雑を思えば絶対こちらの方
がいい。これは知らなくて損をした感じである。
情報不足だった。
小屋傍の分岐から地蔵尾根を登っていく。7:45頃か。
(続く)
昨年は残雪期(4月)に阿弥陀岳・南稜に行って来たが、厳冬期
の八ヶ岳に行けなかった。だんだんと寒さが身に沁みて辛くなって
きたのだが、まるきり行かないのもなんとなく寂しいし、あまり冬山
から離れると本当に行けなくなってしまう。
そんなわけでごく普通に赤岳登頂を計画した。
地蔵尾根を登り文三郎尾根を降る周回コース。
メンバーからして平日に変更してでも良かったが、日曜日の天気が
良さそうでそのまま土日計画。しかしそうなると赤岳鉱泉は混む。
茅野駅からのバスはさほど大混みというわけではなかったが、
美濃戸口の駐車場には物凄い数の車が停まっていた。
用意して11:15頃から歩き始める。今回は3名。
歩き出してみると美濃戸までの道路はさほど雪がなく道の凸凹が
それほど酷い状態でもなく、車で十分入れる状態だった。この往復
の各1時間は省略出来ると楽だ。とりわけ帰り道が辛いから。
美濃戸まで着いてここでアイゼンを付ける。道が凍り気味だから
付けたほうが楽。こういうときはチェーンアイゼンなど歯の小さい物
の方が歩き易い。鉱泉まではこれで十分だし、降りの南沢等の歩
きも考えると持って来てもいいかもしれない。12:30頃。
堰堤広場に13:25頃。
何度か沢を渡りながら登っていく。ちょうど14時頃に大同心の
岩峰が見えてきた。これが見えると八ヶ岳に来たという感じになる。
14:15頃の大同心。今年は白くなっている方だろう。
日が当たっていると大同心・小同心の岩峰が素晴らしいのだが。
14:25頃赤岳鉱泉のアイスキャンディーと大同心。
アイスクライミングを楽しんでいる人がかなり多い。
赤岳鉱泉到着。玄関口では到着した人、これから出かける人で
ごった返していて早速混雑を思い知らされる。
受付後大部屋に案内されるがまあぎっしりと布団が並べられている。
荷物はもちろん余地はなく廊下だ。山小屋では普通のことか。
私たちは早めに付いたから夕食まで軽く一杯やるが、食堂は直ぐ
夕食の準備で追い出されるし、自炊室は狭く場所を確保するのが
やっとの状態。
ここの夕食は結構豪華であるが、3度くらい入れ替えだったようだ。
しゃぶしゃぶの鍋だから用意するのも片付けるのもスタッフはそれ
こそてんてこ舞いで大変。
だから食堂はごった返して空かないし、談話室のような場所もなく、
食後は早いが寝るしかない。
朝食は早いもの順だから長蛇の列でようやくありつくのだが、何よ
りこれだけの人が泊まるとトイレがこれまた長蛇の列。朝のお勤めが
思うようにはならない。これが辛いし下手をすると行動に支障をきた
すこともある。
出来ることならこんなときにここには泊まりたくはない。そうは思った
のだが天気を見て変更できなかった。
これはちょっと後悔した。私たち暇人は自分たちのためばかりではな
く混雑緩和のためにも平日にすべきだった。
ともかく何とか準備を整えて大混雑の赤岳鉱泉を出発する。
7日朝7時頃。
行き先はいろいろだから中山峠に向かう人は思ったより少なく、
歩き始めると途端に静かになった。10分ほど歩くと樹間に大同心
が見えてくる。寒いがここはまだ風がない。私たちのペースは遅い
から何組かに追い抜かれる。
7:30頃中山峠。大同心、小同心の岩峰が見事。そしてちょうど
稜線の先端に朝日が当たり始めて光りだした。もう少し待ってみれ
ば光の演出が見られたかもしれない?
硫黄岳は既に真っ白に光っていたがこれは眩しいだけ。
峠から行者小屋は直ぐである。赤岳・中岳はまだこの時間日が
当たってなくていつも寒々として陰鬱な感じがするが、阿弥陀岳は
山頂部分が輝いている。かなり見事。
これだけ真っ白に光っているとちゃんと阿弥陀岳にピントを合わせ
ないと上手く撮れない。しかし一瞬とはいえ手袋を脱いで素手で撮
るのでつい急いで撮ってしまうが仕方がない。何枚か撮ろうとする
場合には薄手の手袋を着けるが1、2枚ならそのままだ。本当に
寒い時はこれだけでなかなか手の冷えが元に戻らなくなる。
厳冬期八ヶ岳では私にはいつも手先の冷えが鬼門である。単に手
袋がボロなだけだが。
私たちはここから地蔵尾根を登り赤岳に登頂する。その後文三
郎尾根を降ってここに戻ってくる予定だから、不必要なものは小屋
の一角にデポする。
小屋から出てきた人が赤岳鉱泉は混んでいたか、ここはがらがら
だったよと教えてくれた。行者小屋が営業していたとは知らなかった。
後で見ると1~3月まで土曜日は2食付で営業していると張り紙が
してあった。(次が休日なら日曜日も)
南沢を遡り行者小屋に泊まるなら鉱泉からここまでの朝の40分程
も楽することが出来るわけだし、あの混雑を思えば絶対こちらの方
がいい。これは知らなくて損をした感じである。
情報不足だった。
小屋傍の分岐から地蔵尾根を登っていく。7:45頃か。
(続く)