忘年かぐらスキー | 鬼川の日誌

忘年かぐらスキー

  忘年かぐらスキー  15,12,27~29


  新年会はそういつまでもということになるが、忘年会は何回あって
 もいいようだ。忘年かぐらスキーは昨年に引き続きだから、恒例に
 なりそうだ。暖冬でこの頃に雪があるのがかぐらスキー場だという
 こともある。ともかくいつもの方が計画してくれたので乗る。

  27日からで28日はまだ正月休み前ということか、混雑すると脅さ
 れたけれど新幹線自由席はがらがらだった。ところが湯沢の駅から
 かぐらスキー場までのバスが大混雑。どうやら苗場の方も雪不足と
 いうことらしく、かぐらにスキー客が集中して道路が大渋滞しバスが
 回送できないということらしかった。三俣まで40分以上。

  当然ロープウェイも大混雑だったが三俣でスキー装備を用意して
 いるうちにいくらか空いてきた。ともかく和田小屋まで上がるが吹雪。
 和田小屋も大混雑で荷を置いて滑りに出る。
 山スキー教室メンバー2人は後から合流で、この時は4人。
 今シーズン初めてのスキーで滑れるやらまずは足慣らし。
 最初のスタートはさすがに板に乗れてないようだったが、直ぐに滑り
 を思い出しながら、バランスを修正しながら滑る。体が覚えている。
 しかし本格的に飛ばすとなるとまだ危ういから無理はしない。


  和田小屋上のメインゲレンデは風が吹き抜けて寒い。2度ほど滑り
 田代スキー場の方に移動しながら練習する。こちらのほうが神楽峰が
 風除けになるようで少しはましだが吹雪には変わりない。
 田代ゲレンデをほぼ滑り今日は足慣らしだし無理せず和田小屋に戻
 る。和田小屋には教室から連続で参加する2人が既に到着していた。
 和田小屋には風呂がある。
 風呂上りで早速メインの忘年会である。持ち寄ったお酒が続々出るし
 皆さん達者な方が多いから手早く料理したおいしいつまみが出る。
 小屋の夕食がまた若者向けで豪華で量が多いから、2泊もすれば体
 重がましましになること請け合いである。

  さて28日なんと快晴。昨夜たっぷり降ってきれいにピステされた斜
 面が待っている。和田小屋泊まりの特権はこのファーストトラックを
 滑る事が出来るということで、朝食を済ませた泊り客が動き出したリフ
 トに殺到する。もちろん神楽峰に山スキーに出かける人も多い。


  こんないい条件のファーストトラックはそうはないから私たちも勇ん
 で出かける。昨年もいい天気のときがあったからついている。


  皆さん足慣らしはすんでいるので身体をほぐし滑り出す。


  きれいに圧雪された斜面は実に快適。ワンランク上の滑りが出来
 ていると錯覚させてくれる。気分は上級スキーヤー。


  2度目。大回りと小回りの練習だが、広いバーン一杯を使っての
 大回りだとかなりのスピードとなりやはり私はまだ少し怖かった。
 まだスピードに耐えるだけ板にきちんと乗れてない。


  しばらくいろいろと忙しくてスキーが出来なかったと嘆いていた今回
 唯一のテレマークスキーヤーMさんも快調に飛ばしている。
 何といっても冬になると重いザックを背負い山野を滑りまくっている
 山スキーの猛者Eさんはやはり足腰がダントツに強く、スピードにも負
 けない。圧雪した斜面でもトップで滑り降りる。


  ファーストトラックを滑る人が例年より少なかったか3度目も快適に
 滑る事が出来た。


  その後メインゲレンデの隣にあるオフピステ(ジャイアント)を滑る。
 山スキーヤーにしてみれば不可欠の練習場所である。
 やはりここでは一層Eさんの滑りが際立つ。
 今回の企画を出してくれたKさんは腰の手術後の回復ぶりを心配し
 ていたがもう問題はないようだ。
 ブランクがあったにもかかわらずテレマークのMさんもオフピステを
 華麗に滑っていた。
 教室2年目のCさんも教室講師を引き受けたS師匠に着いて問題
 なく滑り降りていた。



  このオフピステを2度ほど滑り、田代ゲレンデへの連絡通路が開く
 のを待って田代に向かう。


  快晴で景色も素晴らしい。


  田代では一番の急斜面オフピステのチャレンジバーンを滑る。
 確かにここは急で難しい。



  ドラゴンドラを使って苗場まで遠征する積もりだったが、動いていな
 かったので一旦昼飯でかぐらに戻り午後また田代に向かう。
 テレマークのMさんは十分滑ったと休憩。


  連絡通路にある上級オフピステ斜面。雪もたっぷりで問題ない。


  またチャレンジバーンを滑る。急斜面のオフピステでもゲレンデに
 ある斜面ならある程度の力があれば、サッソウとは滑れなくともほぼ
 転ばずに滑り降りることが出来る。ところが林間の山の急斜面となる
 と打って変わってまるで滑れず転んでばかりになる人がいる。
 もちろん基礎的なスキーの技量の違いも大きいのだが、それ以上に
 障害物だらけの悪い斜面に心理的に負けて体が固まってしまうのだ。
 体がかちこちに固まっていては簡単なターンも出来なくなる。こうなる
 と悲劇である。
 私たちは山スキーを楽しもうとする以上、出来るだけ難しい斜面で
 斜面に気持ちで負けずに、格好は良くなくてもいいから転ばずに滑り
 降りられるように訓練を積まなくてはならない。


  今日はいい天気でたっぷり楽しんだ。


  その後一旦和田小屋に帰り休憩する。ゆっくり休憩するうちに皆
 はもう一度出かける気を失ってしまったのだが、私は出かけてみる。
 リフトの終了までに、オフピステを一本とメインゲレンデを一本滑る
 事が出来た。夕方はわりといい天気だったので明日も期待した。


  さて夕方からはまた昨日の忘年会の続きである。残ったお酒と新た
 に仕入れたビールで乾杯。今日一日の快適な滑りと、今年一年山登
 りを無事終えたことに感謝。もうそんなには飲めずお酒も少し残った
 が何物にも変えがたい楽しいときを過ごす。

  さて最終日また吹雪状態。ファーストトラックは圧雪面の上に適度に
 雪が載って快適ではあるが、なにせ足元も良く見えない。足元や自分
 の周りの状態が良くわかってないと飛ばすのは怖い。とりわけボーダー
 との接触には気をつけなければ危ない。


  田代への連絡通路が開くまではメインゲレンデとオフピステを滑る。
 オフピステは更に雪が積もっていて、昨日とは違う雪面で楽しかった。
 テレマーカーのMさんは帰りの都合もあり早めに上がる。
 残り5人はまた田代に向かう。


  昨日チャレンジバーンの隣のオフピステ斜面を滑ってないので
 ここを2度ほど滑る。ここでオフピステ斜面を滑るのにそれまでより
 身体を前に突っ込めるようになってきた。こうなると早く楽に滑り降
 りられるようになる。そのうち少し天気も持ち直してきて、どうやら
 ドラゴンドラが動いているらしいので苗場まで遠征することにした。


  ドラゴンドラは30分ほどかかる。


  苗場に来てそれほど時間に余裕があるわけではないので、ともかく
 ゴンドラで山頂に向かう。


  筍山山頂へのリフトは動いてないようだ。斜面もブッシュだらけ。
 

  それでゴンドラ山頂駅から大斜面を滑り降りる。途中あちこちに
 ブッシュが出ているところもあり、まだ雪が少ないのは明らか。


  ドラゴンドラでまた田代に戻り、昼食を済ませて滑りながらかぐらへ
 戻る。もういい時間になっていた。朝の様子では早めに上がりになる
 かと思われるほど天気が悪かったが、結局目一杯滑る事が出来た。


  和田小屋に別れを告げてロープウェイ沿いを荷を担いで滑り降りる。
 最後の三俣へのロープウェイは使って下山した。
 
  今シーズン最初のスキー3日間十分に楽しませてもらいました。