GPS
GPS軌跡(シンセン沢左俣から東尾根・オキノ耳登攀)
10月18日に谷川岳登山指導センターから歩き始めて、シンセン沢
左俣から東尾根を登り、オキノ耳に出て天神平のロープウェイ駅まで、
仲間が全行程のGPS軌跡を記録してくれた。
GPSの記録は各ポイント(ウェイポイント)毎に時刻と標高が記録
されており、カシミールをパソコンに入れていればこれを取り出すこと
が出来る。
この記録と私が撮った写真(これにも時刻が記録されている)を照らし
合わせてみれば何処がどれくらいの標高かが分かるはずである。
(今はGPS付きのカメラもあるが。)
ふと気が付いて確認したら私のカメラの時刻が2,3分進んでいた。
わりと頻繁に時刻修正はする方だがちょっと忘れていたか?
GPS記録は時刻が命だから、こちらは正確として照合した。
なるべく沢山のポイント記録を取り出してみて地図上に書き込んで
みたのが下記の地図である。そしてこの時点で分かる(推測出来る)
地点を入れてみた。
こうした作業で解析してみたのだが、良く分からないことも含めて
ポイントを解説してみる。(軌跡はMさんの動き)
1、見晴らしの付近
地図に「見晴らし」と記入した地点に3点の時刻と標高の記録がある。
(6:17-1143、6:23-1146、6:34-1147、もっとあるが)
カメラの記録で(修正すると混乱するから2,3分進んでいるまま記
すので、引いて考えて)6:21から6:31まであるから大体この頃に
見晴らしにいたことは間違いない。
(見晴らしから、6:30)
①、しかしこの標高が軌跡の赤線では1130までしか上がってない。
この1130から崖を下り1110辺りに下りたことになっている。
6:37-1140というのがあるからこの頃少し崖を降り始めていて
6:41-1131辺りが沢に降った地点のようだ。
カメラにも沢に入ってから直ぐの6:45がある。
標高の記録と地図の記載とが何故ずれたのかは分からない。
2、大滝付近
カメラで大滝取り付きが6:50頃。GPSで6:45-1147というのが
あるから取り付きは1150くらい、私たち(Mさん)は下段を4,5m
登って棚を左に廻りこみ、上段は滝の左の崖を登った。
これが6:48-1167、6:56-1171の左への丸いふくらみとして
出ている。
この崖の登りを私は滝を登って撮っている。(6:59、7:00の写真)
滝のほぼ終了点付近で若者2人が登ってきたのだが、これがカメラ
で7:06、GPSの7:02-1186に近く滝はほぼ1190辺りで終わり
のようだから緩い落ち口を入れれば40mほどの滝となる。
(若者2人、7:06)
3、シンセン沢入り口
次はカメラで7:22のシンセン沢の取り付き(歩き始め)である。
(沢に登り始めたこの写真の上に、右手にシンセン岩峰、左手が第2
岩峰で、間がシンセンのコルである。こちらを撮っている。)
(コルを望む、7:22)
実はここに着いてから少し休み、入り口かどうか迷っていたということ
があるから、GPSで7:11-1217と7:20-1219と同じ標高とい
うのが対応していて、この標高が入り口であることは間違いない。
7:23-1241というのは少し登りだしたということだ。
3分で20mほどというのも、次が7:30-1286で7分で45m、次の
7:43-1362で13分で76mというのもほぼ対応している。
(ポイントは適当に拾っている。)
4、(二俣)
7:43-1362のところに(二俣)と入れてあるが、これはカメラの
7:41に沢の分岐らしい藪を写したものがあるからだ。実際には
7:38,9分頃となるから1340mくらいではと思われる。
この後に記す二俣よりも右手にほぼシンセンのコルに突き上げる沢
がある。多分この分岐と思われるが、遡ったわけではないから確か
とはいえない。
5、二俣
私たちが左俣の滝下に着いたのがカメラで7:50頃である。
GPSで7:50-1403というのがほぼこれに対応する。
(カメラが2,3分進んでいるので実際は1400以下になる。)
若者たちもここまで来て右俣を遡っていったし、ここを二俣としている
記録も見かけられる。その後若者2人はコルから第2岩峰を越えて
上で私たちと合流しているから、ここから行ける事も確かだ。
(若者は右へ、7:56)
6、左俣最後の壁
左俣に入ってから段々急になり、カメラで8:10頃に休憩を兼ね靴を
履き替えた。(8:10-1427付近)
その後2級程度の沢状の岩を登っていった。(カメラ8:17、8:21)
やがて岩が本格的に立ってきた。カメラ8:24。GPS8:20-1460
辺り。
さらにカメラ8:34,35、8:40となって逆層の壁に突き当たった。
GPSでは8:30-1486、8:35-1514、8:39-1528辺りに
なる。ここを越えるのに少し手間取った。
この後カメラで9:06左俣最後の壁の下の写真となる。私は最後に
ここに到達して写真を撮っている。
(9:06)
GPSで8:56-1534と9:29-1533と30分近く動いてないのが
この最後の壁下となる。
多分9:10頃から私がクラックをリードで登っていたから、皆は待って
いた。(Tさんの写真を追加した。ブログ東尾根2。)
(Tさんの写真)
9:33-1544というのは、Mさんがフォローの2番手で登り始めた
頃ということになる。
7、左俣終了点の棚
Mさんが私がピッチを切った途中の棚に到達したのがカメラで9:47
頃である。
そして最後の垂壁を登っている途中の写真が10:06。
私が垂壁を登り終わり、終了点を越えて棚に出て休憩を始めたのが
10:15前後からで歩き始めが30頃となっている。(カメラで)
(T)
この前後GPSの記録が9:37-1557、9:40-1562、(これは
まだMさんが登っている最中で途中の棚に達してない)そしてこの後
26分記録がない。クラック登りの間電波状態が悪かったのか?
次は10:06-1575となっている。
理由は不明であるが、このため確定しづらい。
2,3分進んだカメラの記録と合わせると、およそだが途中の棚が
1570~75付近らしく、1580~85辺りが終了点そして少し上がって
棚だから1590~95辺りが休んだ棚ということになるようだ。
GPSで10:19-1590、10:26-1593、とほぼ同じ標高の辺り
である。
10:27-1600となっているが行動を開始したところかもしれない。
(5~10mくらいは誤差がある?)
8、トラバース
この後1時間強私が写真を撮るのを忘れていた。
GPSで10:27-1600から10:58-1699・・31分で99mほど。
急な脆い岩場を登るとこれくらいか?
次に11:20-1721・・22分で22mほど更に11:38-1753
・・18分で32mと大幅に時間が掛かっている。
この間がトラバースでロープを出したときだと思われる。実際軌跡で
1721辺りに小さな右ふくらみがある。
実際トラバース後最後尾の私がそのままロープを引いて岩場を登り
ロープを潅木に固定して皆に登ってきてもらう時に、ようやくカメラを
出し、皆の登りを撮ったのが11:42の写真で、Mさんが1753を過
ぎた頃となる。
(11:42)
9、観倉台
この写真の後踏み跡も出て来て適当な尾根で靴を履き替えたと
思う。12:08-1804まで30分で51mはこの休み5分強くらいが
入っているようだ。その後12:15-1844と7分で40mだ。
等高線の間隔も開きこの少し前辺り(1835~1840)が観倉台
と思われる。
(T)
等高線には出ない小さなアップダウンがある。(12:16-1839など)
私の写真で観倉台が12:15頃。
10、第1岩峰
観倉台では写真を撮ったくらいであまり休まずに先に進んだ。
12:19-1865。(少し登りだ。)
第1岩峰が目前となるところで一旦緩く降り、登り返す。このとき先に
進んでいた若者ペアが岩峰に取り付いて登っているのが見えた。
私の写真で12:25とか12:27。GPS12:27-1868。
(12:25)
私たちが岩峰下に着いたときにようやくペアの女性がフォローで登
り始めたところだった。
私たちはこれを待ち、リーダーが靴を履き替えて取り付いたのが写
真で12:43である。
(12:43)
Mさんがビレイで取り付きにいたから12:42-1883は取り付き辺り。
フォローでMさんが登り始めたのが写真で12:54,55。
12:53-1887はハングを登った辺り。
そして岩峰の天辺の片流れの岩場を渡っているときが写真で13:13・
14頃で、GPS13:11-1891がこれに当たるだろう。
(13:13)
11、オキノ耳まで
この先藪をかき分けて進むと岩峰は終わり、最後の草付きの登りと
なる。写真で13:23がそれ。GPS13:22-1909辺り。
13:30-1940、13:40-1964、13:45-1982でオキノ耳と
なる。23分で73m。ここも登り易くはなかった。
写真では13:47に登山道に出て、山頂標識に13:49である。
(13:49)
①オキノ耳付近の標高が5m高く出ている。全体も高く出ているのか
どうかは全く分からないがその可能性はある。しかし反映のしよう
はない。
10m前後の誤差は絶えずあるものとして考えた方がいいようだ。
**
GPSは相対性理論の世界である。
日本版GPS衛星「みちびき」は平均36000km上空を飛んでいる。
「上空は地上に比べて重力が小さく、時間の流れが速い」(一般相対論)
『高速で進む物体は時間の流れが遅くなる』(特殊相対論)
「みちびき」では差し引き1秒当たり100億分の5秒時間が早いとか。
光速が約30万km/秒(30万*1000*100=300億cm)だから
地上ではおよそ15cmのずれに相当し、補正が必要となる。
(科学の扉、朝日新聞、11,8)
100億分の5秒の補正などはあくまで積んでいる原子時計の話であり
私たちの持っているクォーツでは考えられない。補正したものを受けて
いるとしても、クォーツ時計のずれは相当なものであるはずである。
たとえば100万分の1秒ずれて、300mの誤差となる世界であるから
そのつもりで使うべきものなのだろう。
携帯から消防に通報を受けたとき(屋外から)、GPS機能でその人の
位置は半径40mの範囲でしか確定できないのだとかで、都会ではこれ
ではその人の位置を確認するのは難しいのだそうだ。(テレビ放送)
10月18日に谷川岳登山指導センターから歩き始めて、シンセン沢
左俣から東尾根を登り、オキノ耳に出て天神平のロープウェイ駅まで、
仲間が全行程のGPS軌跡を記録してくれた。
GPSの記録は各ポイント(ウェイポイント)毎に時刻と標高が記録
されており、カシミールをパソコンに入れていればこれを取り出すこと
が出来る。
この記録と私が撮った写真(これにも時刻が記録されている)を照らし
合わせてみれば何処がどれくらいの標高かが分かるはずである。
(今はGPS付きのカメラもあるが。)
ふと気が付いて確認したら私のカメラの時刻が2,3分進んでいた。
わりと頻繁に時刻修正はする方だがちょっと忘れていたか?
GPS記録は時刻が命だから、こちらは正確として照合した。
なるべく沢山のポイント記録を取り出してみて地図上に書き込んで
みたのが下記の地図である。そしてこの時点で分かる(推測出来る)
地点を入れてみた。
こうした作業で解析してみたのだが、良く分からないことも含めて
ポイントを解説してみる。(軌跡はMさんの動き)
1、見晴らしの付近
地図に「見晴らし」と記入した地点に3点の時刻と標高の記録がある。
(6:17-1143、6:23-1146、6:34-1147、もっとあるが)
カメラの記録で(修正すると混乱するから2,3分進んでいるまま記
すので、引いて考えて)6:21から6:31まであるから大体この頃に
見晴らしにいたことは間違いない。
(見晴らしから、6:30)
①、しかしこの標高が軌跡の赤線では1130までしか上がってない。
この1130から崖を下り1110辺りに下りたことになっている。
6:37-1140というのがあるからこの頃少し崖を降り始めていて
6:41-1131辺りが沢に降った地点のようだ。
カメラにも沢に入ってから直ぐの6:45がある。
標高の記録と地図の記載とが何故ずれたのかは分からない。
2、大滝付近
カメラで大滝取り付きが6:50頃。GPSで6:45-1147というのが
あるから取り付きは1150くらい、私たち(Mさん)は下段を4,5m
登って棚を左に廻りこみ、上段は滝の左の崖を登った。
これが6:48-1167、6:56-1171の左への丸いふくらみとして
出ている。
この崖の登りを私は滝を登って撮っている。(6:59、7:00の写真)
滝のほぼ終了点付近で若者2人が登ってきたのだが、これがカメラ
で7:06、GPSの7:02-1186に近く滝はほぼ1190辺りで終わり
のようだから緩い落ち口を入れれば40mほどの滝となる。
(若者2人、7:06)
3、シンセン沢入り口
次はカメラで7:22のシンセン沢の取り付き(歩き始め)である。
(沢に登り始めたこの写真の上に、右手にシンセン岩峰、左手が第2
岩峰で、間がシンセンのコルである。こちらを撮っている。)
(コルを望む、7:22)
実はここに着いてから少し休み、入り口かどうか迷っていたということ
があるから、GPSで7:11-1217と7:20-1219と同じ標高とい
うのが対応していて、この標高が入り口であることは間違いない。
7:23-1241というのは少し登りだしたということだ。
3分で20mほどというのも、次が7:30-1286で7分で45m、次の
7:43-1362で13分で76mというのもほぼ対応している。
(ポイントは適当に拾っている。)
4、(二俣)
7:43-1362のところに(二俣)と入れてあるが、これはカメラの
7:41に沢の分岐らしい藪を写したものがあるからだ。実際には
7:38,9分頃となるから1340mくらいではと思われる。
この後に記す二俣よりも右手にほぼシンセンのコルに突き上げる沢
がある。多分この分岐と思われるが、遡ったわけではないから確か
とはいえない。
5、二俣
私たちが左俣の滝下に着いたのがカメラで7:50頃である。
GPSで7:50-1403というのがほぼこれに対応する。
(カメラが2,3分進んでいるので実際は1400以下になる。)
若者たちもここまで来て右俣を遡っていったし、ここを二俣としている
記録も見かけられる。その後若者2人はコルから第2岩峰を越えて
上で私たちと合流しているから、ここから行ける事も確かだ。
(若者は右へ、7:56)
6、左俣最後の壁
左俣に入ってから段々急になり、カメラで8:10頃に休憩を兼ね靴を
履き替えた。(8:10-1427付近)
その後2級程度の沢状の岩を登っていった。(カメラ8:17、8:21)
やがて岩が本格的に立ってきた。カメラ8:24。GPS8:20-1460
辺り。
さらにカメラ8:34,35、8:40となって逆層の壁に突き当たった。
GPSでは8:30-1486、8:35-1514、8:39-1528辺りに
なる。ここを越えるのに少し手間取った。
この後カメラで9:06左俣最後の壁の下の写真となる。私は最後に
ここに到達して写真を撮っている。
(9:06)
GPSで8:56-1534と9:29-1533と30分近く動いてないのが
この最後の壁下となる。
多分9:10頃から私がクラックをリードで登っていたから、皆は待って
いた。(Tさんの写真を追加した。ブログ東尾根2。)
(Tさんの写真)
9:33-1544というのは、Mさんがフォローの2番手で登り始めた
頃ということになる。
7、左俣終了点の棚
Mさんが私がピッチを切った途中の棚に到達したのがカメラで9:47
頃である。
そして最後の垂壁を登っている途中の写真が10:06。
私が垂壁を登り終わり、終了点を越えて棚に出て休憩を始めたのが
10:15前後からで歩き始めが30頃となっている。(カメラで)
(T)
この前後GPSの記録が9:37-1557、9:40-1562、(これは
まだMさんが登っている最中で途中の棚に達してない)そしてこの後
26分記録がない。クラック登りの間電波状態が悪かったのか?
次は10:06-1575となっている。
理由は不明であるが、このため確定しづらい。
2,3分進んだカメラの記録と合わせると、およそだが途中の棚が
1570~75付近らしく、1580~85辺りが終了点そして少し上がって
棚だから1590~95辺りが休んだ棚ということになるようだ。
GPSで10:19-1590、10:26-1593、とほぼ同じ標高の辺り
である。
10:27-1600となっているが行動を開始したところかもしれない。
(5~10mくらいは誤差がある?)
8、トラバース
この後1時間強私が写真を撮るのを忘れていた。
GPSで10:27-1600から10:58-1699・・31分で99mほど。
急な脆い岩場を登るとこれくらいか?
次に11:20-1721・・22分で22mほど更に11:38-1753
・・18分で32mと大幅に時間が掛かっている。
この間がトラバースでロープを出したときだと思われる。実際軌跡で
1721辺りに小さな右ふくらみがある。
実際トラバース後最後尾の私がそのままロープを引いて岩場を登り
ロープを潅木に固定して皆に登ってきてもらう時に、ようやくカメラを
出し、皆の登りを撮ったのが11:42の写真で、Mさんが1753を過
ぎた頃となる。
(11:42)
9、観倉台
この写真の後踏み跡も出て来て適当な尾根で靴を履き替えたと
思う。12:08-1804まで30分で51mはこの休み5分強くらいが
入っているようだ。その後12:15-1844と7分で40mだ。
等高線の間隔も開きこの少し前辺り(1835~1840)が観倉台
と思われる。
(T)
等高線には出ない小さなアップダウンがある。(12:16-1839など)
私の写真で観倉台が12:15頃。
10、第1岩峰
観倉台では写真を撮ったくらいであまり休まずに先に進んだ。
12:19-1865。(少し登りだ。)
第1岩峰が目前となるところで一旦緩く降り、登り返す。このとき先に
進んでいた若者ペアが岩峰に取り付いて登っているのが見えた。
私の写真で12:25とか12:27。GPS12:27-1868。
(12:25)
私たちが岩峰下に着いたときにようやくペアの女性がフォローで登
り始めたところだった。
私たちはこれを待ち、リーダーが靴を履き替えて取り付いたのが写
真で12:43である。
(12:43)
Mさんがビレイで取り付きにいたから12:42-1883は取り付き辺り。
フォローでMさんが登り始めたのが写真で12:54,55。
12:53-1887はハングを登った辺り。
そして岩峰の天辺の片流れの岩場を渡っているときが写真で13:13・
14頃で、GPS13:11-1891がこれに当たるだろう。
(13:13)
11、オキノ耳まで
この先藪をかき分けて進むと岩峰は終わり、最後の草付きの登りと
なる。写真で13:23がそれ。GPS13:22-1909辺り。
13:30-1940、13:40-1964、13:45-1982でオキノ耳と
なる。23分で73m。ここも登り易くはなかった。
写真では13:47に登山道に出て、山頂標識に13:49である。
(13:49)
①オキノ耳付近の標高が5m高く出ている。全体も高く出ているのか
どうかは全く分からないがその可能性はある。しかし反映のしよう
はない。
10m前後の誤差は絶えずあるものとして考えた方がいいようだ。
**
GPSは相対性理論の世界である。
日本版GPS衛星「みちびき」は平均36000km上空を飛んでいる。
「上空は地上に比べて重力が小さく、時間の流れが速い」(一般相対論)
『高速で進む物体は時間の流れが遅くなる』(特殊相対論)
「みちびき」では差し引き1秒当たり100億分の5秒時間が早いとか。
光速が約30万km/秒(30万*1000*100=300億cm)だから
地上ではおよそ15cmのずれに相当し、補正が必要となる。
(科学の扉、朝日新聞、11,8)
100億分の5秒の補正などはあくまで積んでいる原子時計の話であり
私たちの持っているクォーツでは考えられない。補正したものを受けて
いるとしても、クォーツ時計のずれは相当なものであるはずである。
たとえば100万分の1秒ずれて、300mの誤差となる世界であるから
そのつもりで使うべきものなのだろう。
携帯から消防に通報を受けたとき(屋外から)、GPS機能でその人の
位置は半径40mの範囲でしか確定できないのだとかで、都会ではこれ
ではその人の位置を確認するのは難しいのだそうだ。(テレビ放送)