大桧沢・飯森沢 | 鬼川の日誌

大桧沢・飯森沢

   大桧沢を遡り飯森沢を降る  15、8、7夜~9


  喜多方市の大桧沢では毎年地元の山岳会の協力の下7月終わ
 り頃に「沢開き」が行われる。日中飯森山に沢から登るコースとい
 うわけだが、本格的な沢登りで装備がなければとても登れない。
 私たちも過去2度ほど参加するつもりで申し込んだが雨で流れた。

  今回は沢開きとは関係なく企画された。7日夕方都内を発ち、
 喜多方市の道の駅『喜多の郷』でテント仮眠。 
 8日早めに起きて大体の沢装備を用意して登山口に移動する。


  登山口のある大峠トンネル手前に駐車場がある。


  今回は5名。6:30頃には登山口標識から大桧沢沿いの登山道に
 入り進むが、私たちはヤブ状の登山道から直ぐに沢に降りる。 


  6:50頃巨岩が沢の真ん中にある。さすがにこれは転がってきた
 わけでもなさそうだが?


  7:15頃。


  朝も早いからあまり深い淵には入りたくはなくそういうところは
 巻きながらまあ普通の沢歩き。
 7:40頃周りの緑がとてもきれいだった。ブナの原生林だろう。


  7:45頃、枝沢が滝を持って合流する。ウダ滝だとか。
 (この前にナメ滝があったらしいが見落とした。)
 沢が登山道になっているので所々にペンキマークがある。


  直ぐにミカワ滝。これは泳いで取り付いても登れそうには見えない。
 直ぐ左手の岩にロープが下がっていてこれを掴んで巻く。


  巻き上がったところで左岸に枝沢がまあまあの滝で合流するが
 名前はないようだ。


  参加女性陣3人とも沢慣れしているから各自各様。その上の小滝
 には思い思いに取り付き登る。今回はこうした場面が多かった。
 8:00頃。


  直ぐにまあ見事に四角な岩が1段目に鎮座するアダチ二段滝。
 1段目はシャワーになるし、2段目はどうなっているかわからず、
 左手から巻く。巻き道はしっかりしている。


  これから少し進んで8:20頃から少し休憩。休憩場所から遠くに
 上空から落ちる糸滝らしきが見えた。 


  また進む。遠くに糸滝。


  糸滝。8:40頃。


  糸滝付近は巨石の間を縫って進むがこの沢は全体的にもこの
 巨石、巨岩怪石の間を縫う登りが多く、なかなか遡行するのに難
 儀する。


  巨岩の間は基本小滝となっているわけで、ルートの取り方で
 一歩が難しくなったりする。巨石の乗り越えは意外と疲れる。



  9:00過ぎ頃四条四段滝(下部)。登れそうだがシャワーになるの
 で結局巻く。巻きながら見ると2段目も登れそうだったが、さらに上
 が良くわからず。


  四段滝上部。9:20頃。これは最奥が被っているようでこれも
 登れそうもなく巻く。ロープあり。


  岩に穿たれたきれいな流路。


  9:40頃の小滝。


  10時過ぎに雪渓が見えてきた。しかしこれは崩壊していた。


  ところがまた直ぐ先に谷を覆う雪渓が見えてきた。


  真っ直ぐ奥は枝沢で本流は右に直角に曲がっている。こればか
 りはいつ落ちても不思議ではないので、今ではないことを祈りつ
 つ抜ける。落ちれば岩のようなものだし、微妙なバランスを失った
 瞬間に落ちるので全く予兆がないから怖い。
 10:15頃。


  これからまた大岩ゴロゴロの沢を進んでいくと10:40頃黒滝が
 見えてきた。この沢最大の滝だ。黒いコケに覆われて遠めには
 とても登れそうには見えない。


  黒滝全貌。10:45頃。
 近くで見ると滝左手の壁がホールド豊富な様子で少なくとも3分の2
 辺りまでは登れそうだ。しかし支点があるやら分からずカムも二つ
 しか持ってこなかったので無理は出来ない。探ってみるにしても、
 撤退する準備もないし仕方がない。
 
  左手の巻き道を登る。


  四段滝(下部)の上にもあったが、黒滝上に大きなプールがある。
 先のものよりかなり深そうで広く、滝に落ちる恐れがなければ泳い
 でみたいものだ。


    
     (続く)