針ノ木岳 | 鬼川の日誌

針ノ木岳

   針ノ木岳  15,5,23・24


  7時前頃新宿をバスで出て中央道に入った直ぐ先から事故渋滞
 につかまりかなり抜けるのに時間が掛かったが、それでも扇沢に
 12時過ぎに着いた。このバスで15名1人車で合流の計16名と大
 所帯。登山教室の人たちに私たちOB6名も参加している。
 私は昨年は山スキーで来ているから、ちょうど1年ぶり。


  素晴らしい新緑の中をテント場へ向かう。昨年テント場には雪は
 無かったのだが、今年はどこも雪解けが早いはずなのにここには
 たっぷり雪が残っていた。テントを張る場所の整地が結構大変で、
 同じ場所にテントを張った山スキー教室組からスコップをお借りし
 た。テントが大きくなるほど大変だ。

  テント設営後山スキー組は訓練に出かけたが、登山組は打ち
 合わせを兼ねて宴会です。ゆったりとおいしいお酒を酌み交わす
 が明日が早いので明日の荷を確認後早めに就寝。
 下が雪なのでやはりかなり寒くて何度も目が覚めた。


  3時前には起床して4時ちょっとすぎにはテント場を出発する。


  出る頃にはまだ暗かったが直ぐにランプは要らないくらいになる。
 4:35頃には大沢小屋テント場の対岸で、雪渓の奥には針ノ木岳
 山頂が見えていた。


  今回は足の早そうなメンバーの先行組(教室、OB混成5名)と
 私たちOB組(5+現地参加1名)そしてリーダー以下教室組
 (6名)の3班でこの順に進む。
 5:10頃。後ろを振り返る。もう少し前には爺ヶ岳付近に朝焼けが
 見られた。一瞬針ノ木岳方向も赤くなったが写真を構える間もなく
 直ぐに消えてしまった。


  少し休憩。爺ヶ岳の稜線に種池山荘が見える。


  5:30頃から雪渓はだんだんと急になってくる。
 5:50頃マヤクボ沢の出合が確認できる辺りはかなり急坂となる。


  この先は先行組、OB組一体となりマヤクボ沢出合6:15頃。
 少し遅れて歩いていた現地参加の1人が靴擦れが酷くなってきた
 というのでここで撤退となった。


  マヤクボ沢もその上の針ノ木岳山頂も確かに昨年よりは雪解け
 が進んでいる。教室組はまだはるかに後ろだから6:30頃には
 待たずにまた歩き始める。


  さてここから針ノ木峠までは名だたる急峻な雪渓です。先行組OB
 組はこの後も一体となって進む。10名。



  6:55頃、絵になる光景です。右端は鹿島槍。
 見上げれば峠から張り出す雪庇が確認できる。



  7:05頃休憩。


  この辺りから多分雨で雪が溶けて流れたと思われる侵食の跡が
 無数の筋溝となっていて、雪の状態が酷く悪い。少し雪が硬い朝の
 内は滑るのには苦労するだろう。山スキー組はマヤクボ沢に行くよ
 うだが、似たような状態だと大変だ。しかし山スキー組は少し遅めに
 出たようだから、滑る頃には雪も緩んでいるだろう。
 昨年はマヤクボ沢もここも急ではあるが快適な1枚バーンだった。


  7:20頃峠に着いた。正面に槍ヶ岳。小屋はすっかり出ていた。
 昨年は雪が小屋の屋根の上一部まで被っていたから相当雪解け
 が進んでかなりの違い。


  皆も順調に上がってくる。ご苦労様。 
 

  ここからだと穂高連峰はちょうど槍ヶ岳の裏になるようだ。
 針ノ木岳山頂方面のここから見える辺りは雪がない。


  後続の教室部隊はまだかなり下だが到着まで待つことにする。
 7:40~45くらいに峠に上がってきた。


  先の様子は分からないのだが、見える辺りは雪が無いので一旦
 アイゼンを取って山頂へ向かうことにする。

   (続く)