岩木山春スキー 2 | 鬼川の日誌

岩木山春スキー 2

  岩木山春スキー  15,4,26  続き


  今日は宿のおいしい朝食を食べて8時頃には歩き始めました。
 また同じ岳コースを歩いて登ります。今日も絶好の天気。
 

  しかし歩き始めて直ぐに私は昨日の登りで出来たらしい靴擦れが
 痛み始めた。途中休憩の度に靴を脱ぎテーピングをやり直したりし
 たのですが、どうにも痛みが治まらず結構辛い登りになった。
 ガマンガマンで遅れないように付いていく。


  9:50頃今日も岩木山がすっきり聳え、後ろの白神山地方面も
 よく見えてました。


  10:20頃最後の急斜面をあえぎながら登る。


  また8合目の駐車場の除雪で出来た雪山を越えて行く。後方白神
 山地の展望が素晴らしい。
 8合目に10:30頃かな。昨日とほぼ同じペース。


  また駐車場で30分ほど休憩。ここでも足のテーピングをやり直す
 が歩くと駄目。この後の雪渓登りがきつかった。
 靴の方に原因があるわけだからそちらを何とか修正すれば良かった
 のかも知れないがまあいい方法を思いつかず。
 11時過ぎ頃から板を担ぎ、この上の雪渓を登る。


  今日は百沢コースを滑る予定で鳥海山付近の登山道に出る。
 その直前猛烈な藪を突破する。板を担いでいるから引っかかって
 大変だった。これも雪が少ないから余計酷い。


  登山道を少し戻りリフトの終点にある小屋で休憩する。ちょうど
 12時頃だから8合目から1時間掛かった。このとき猛烈な風が吹き
 始めて酷く寒くなってきた。風が強い予報はあった。


  小屋から鳥海山に登る頃には風もおさまって来たが、山頂付近は
 藪が出ていて滑り出しが出来そうもない。12:30頃。
 途中で出会った地元のコース整備の人たちからも鳳鳴ヒュッテ前の
 雪渓から滑った方がいいと勧められたこともあり、そちらに回ること
 にした。


  鳥海山から見た鳳鳴ヒュッテ前の雪渓と滑ったコース。


  鳳鳴ヒュッテまで移動して滑り出しの準備。向かいの鳥海山山頂
 をこちらから見ると、少し藪を避けて移動すれば十分滑り出せたよ
 うでちょっと遠回りをしたことになるがまあ仕方ない。
 ヒュッテ前の落ち口は相当な急斜面のようだ。13:05頃。
 結局滑り出しは昨日と同じくらいの時間になった。


  さて目の下の急斜面をものともせず皆さん一斉に滑り出す。今日も
 雪質は昨日とほぼ同じ春のザラメ雪。パウダーほど気分よくとは行か
 ないのだが、気持ちよく滑れて最高です。
 (そういえば5年前の鳥海山山頂付近は天気も悪く、足元はカリカリ
 のアイスバーンの急斜面で厳しかったのを思い出します。)
 ヒュッテ前からですから鳥海山から降りてきた場合よりも少し長く滑れ
 たのかもしれない。
 鳥海山下辺りで別のグループが溜まっていました。どこからきたかは
 聞かなかった。


  これから鳥海山の中間部をぐるっと回りこみルートガイドのポール
 に従って、鳥海山の大斜面を一気に滑り降りた。昨日の斜面より
 さらに広大で斜度もあり実に快適。十分スピードにも乗れて最高に
 気持ちよく滑れました。
 板が自分の思い通りに言うことを聞いてくれるのがこんなに気分の
 いいものか!といったところ。
 途中でこの大斜面を写真に撮ることもちらっと考えはしたが、先頭
 組みが走るしあまりにも快適でそのまま後を追ってしまった。
 ほぼ大斜面を滑り降りさらに樹林帯に入る辺りまで、5分ほど一気
 に降りた。ようやく立ち止まり後続を待つ。
 これで今日の滑りの核心はほぼ終わりですね。


  左手の山の斜面を滑ったようです。皆さんも続いて快調に滑り降
 りてきます。13:15頃。


  この先登山道コースとスキー場上に出るコースとの中間の尾根に
 入ってしまって、1度谷を渡り登山道コースに移動する。  


  登山道コースに確実に乗ってからはかなり樹林帯の中を滑る事に
 なった。樹木やその周りの穴、斜面の凹凸など障害物を素早く避け
 るには、板のコントロール技術が要求されます。
 先頭組みはすっ飛んでいきますので私も後を追い付いて行きました。
 コントロールが上手くいくとなかなか気分のいいものです。

  途中休憩しながら14:10頃には百沢スキー場の始発点近くに出た。
 リーダーが宿に連絡を取る間またバッケ取りに精を出す人もいた。


  14:15頃にはスキー場入り口に到着。滑り降りた鳥海山の大斜
 面がよく見えた(手前の山の右斜面)。見るだに素晴らしい斜面だ。
 それにしてもスキー場はもうほとんど雪はないし、今年は何処も本
 当に雪解けが早いようだ。


  用具を仕舞い宿の車を待つ。


  百沢スキー場は宿から近い。
 宿に帰りリーダー他車組み(5人)はこれから酸ヶ湯温泉に移動する
 とかでさっさと出発していった。元気ですね。
 残り(6人)はゆっくり風呂に入り、荷物をまとめてバスを待つ。

  バスで弘前に出る。桜祭りの最中でかなりの人出のようだったが、
 祭り場には寄らずに駅まで行く。近くの飲み屋に入りそのまま長いこ
 と粘って過ごす。何があったのかは覚えてないが話しは尽きません。
 お陰ですっかり飲みすぎです。

  そしてまた長いこと夜行バスに揺られて尻の痛い一晩を過ごし、朝
 上野駅に着き解散。私は出来るなら夜行バスは勘弁してほしいです。
 両夜行はきつい日程ですね。毎年のようにこれをこなしている人たち
 がいるわけだが感心します。まあ8合目までバスが動いていればもう
 少し楽でしょうが。
 とはいえともかく今回は非常に快適に滑れたので大満足です。とても
 いい今シーズンの山スキーの閉めになりました。

  私の足は滑っている間はそれほど痛みはなかったのだが、表皮が
 大きく剥けていて痛くて風呂には漬けられなかった。この後段々と痛
 みが酷くなった(飲みすぎも悪かったか)。翌日帰京した夜に、試しに
 登山靴を履こうとしたがとても痛くて履けない。これでは雪山を歩くの
 は無理である。これで連休登山を見送ることになってしまった。
 これまでこれほど酷い靴擦れはこの靴で起こしたことはなかったのだ
 が蓮華温泉後インナーを洗って干したりしたのでどうやら収縮、変形
 したのだと思われる。型崩れしないように新聞紙を詰め込むとか注意
 深く扱わなければいけなかったようだ。