岩木山春スキー | 鬼川の日誌

岩木山春スキー

  岩木山春スキー  15,4,24夜~27朝


  調べてみたら私は5年ぶりの岩木山である。
 山頂から滑り降りる爽快な山スキーではあるがなにせ弘前は遠い。
 往復に上野から出ているパンダ号という長距離バスを使うのだが、
 これが普通の観光バスで4列シート。このバスに9時間くらい乗って
 いると尻が痛くなる。しかもここで眠れないと次の日がきつい。
 (前回は私は3列シートフルリクライニングというバスで参加したと
 思うのだがこちらは当然値段が高い。)

  今回はまた岩木山スカイラインの除雪が終わってないので、8合
 目までのバスが動いてないということだから、歩いて(シールで)登
 らなければならない。これは無理やりにでも眠るしかない。
 入眠剤の力を借りて何とか少し眠ったようであるが私にはかなり
 きつい行動パターンである。
 まあともかく蓮華温泉のときのように歩くだけで息が上がるような
 ことはなくてよかった。

  宿に着いてから山スキー装備を整えて歩き出す。今年は何処も
 そうだったが岩木山も雪解けが早いようだ。それなのに除雪がまだ
 完了してないというのはどういうことなのか?多分であるが、急いで
 除雪して費用を掛けたとしてもそれに見合うほどのスキー客が来な
 いということなのかな?と思われる。ということは今後も5月連休頃
 にならないとバスが動かないということになるのかも。(どうやらこの
 バスの運行にもかなりの出費があるらしい。)
 

  それにしてもいい天気だ。今回参加は11名。
 9:00過ぎ頃宿から歩き出したか。


  別荘地を抜けて8合目からの滑走コースの「岳コース」を登っていく。


  2時間近く樹林の中を黙々と歩き、樹林がまばらとなり山頂が良く
 見えてくると8合目に至る最後の急斜面が見えてくる11:15頃。


  目の先の雪の山は8合目バス駐車場の除雪で出来たものらしい。


  岳コースはバスを降りて直ぐに滑り出せるので一番よく滑るところ
 だ。この最初の急斜面が気持ちいい。しかし滑ればあっという間に
 樹林の中だね。それでも登るのは結構きつい。


  8合目の駐車場はほとんど除雪されていた。11:40頃には全員が
 登りついたのでちょうど昼飯休憩。もちろんリフトは動いてないから、
 30分ほど休んでこれから山頂近くまでもうひと登りしなければならず、
 板を担いで出発する。12:15頃。


  5年前もバスは運行していたがこの上のリフトは動いておらず、
 この雪渓を板を担いで登った。今回は靴アイゼンは持ってないので
 キックステップで登るが、板を担いでいると結構大変だ。
 今回は天気がいいだけ助かる。皆さん頑張って登りました。


  今日は鯵ヶ沢への長平コースを滑るので上部で結構な斜度の
 トラバース部分がありました。今日の雪質では滑り落ちることは
 ないがそれなりに緊張しますね。
 その先にコースを示すピンクリボンが付いていました。


  振り返ると8合目駐車場。かなり登ってきました。13時頃。


  板を履いてスタートです。


  全員大斜面の上に集合。13:10前頃。


  さあ滑走です。雪質は春のザラメ雪ですが抵抗があるほどでは
 なく、斜度もそれなりの急斜面で超快適でした。今シーズンの山ス
 キーではなかなかいい雪質に恵まれず、また自分の調子もいまい
 ちで快適な滑りが出来ずにいてすっきりしなかったのですが、これ
 で一気に借りを返済完了した気分でした。


  皆さんも快適に滑ってました。


  下は5年前の同じ斜面です。雪の状態が全く違いますね。

                  (10,4,18)

  この斜面は途中からトラバースして上の写真に見える次のピーク
 まで少し登り返しがあります。


                    (10,4,18)
                  
  ピークで休憩です。13:20頃でしたから滑り出しから10分強しか
 掛かってません。滑るのはあっという間です。



  私たち以外は滑っているGはおらず、私たちのシュプールです。


  それにしても5年前とは大違い。


  私たちがピークで休んでいるとき、鯵ヶ沢の方から5,6名のGが
 このピークに登ってきてました。彼らが上がってくるのを待ちその斜
 面を滑り降ります。
 ここもなかなかいい斜面です。13:30を過ぎていたでしょう。
 それにしても鯵ヶ沢からのGはこの先のあの急斜面を登るのか? 


  今日は足並みも揃ってますね。


  立ち止まって日本海を眺める。13:35頃。


  その先の斜面。


  これを滑り少し回り込むともう鯵ヶ沢スキー場の上に出ました。
 13:45頃です。途中10分強の休みを入れても、滑ったのは40分
 くらいです。滑り出しまでの登りが4時間近く掛かってますから何と
 も間尺に合わないといえばそうですね。(バスが動いていればここ
 は歩きは少なくて、もっと沢山滑れるはずなのですが。)
 
  しかしオフピステの自然の広大な斜面を快適に滑り降りる素晴ら
 しい感触は、やはりゲレンデを滑っているだけでは味わえないもの
 があります。


  リフトの終点にフキノトウ(バッケ)が沢山顔を出していて、休憩が
 てらこれを採取しました。こちらのバッケは大きいです。 


  後はスキー場を降っていき宿に連絡を取り迎えの車を待ちます。
 ここは宿からは岩木山の裏側に当たり、結構時間がかかりました。
 さてそれからは風呂に入って大宴会です。
 蓮華温泉メンバーとも重なって、山スキーでよく一緒になる仲間たち
 ですので今回もとても賑やかでした。珍しい日本酒にブランデーなど
 おいしいお酒と、沢山のおつまみを越えるご馳走がでました。

  いつもながらとても楽しいひと時を過ごせます。気心の知れた気の
 置けない仲間と過ごす至福のとき、これが何より。
 宿のご馳走と合わせて、山登りのアルバイトにもかかわらず太ること
 になりますね。