東谷山・山スキー
東谷山、かぐらスキー 15,3,7・8
7日朝新幹線で越後湯沢に着く。この時期の土曜日朝早くても
お客が一杯。指定席が取れなかったので東京駅で早めに並んだ。
何とか座れたけどMaxだったからか。スキー客も多いようだ。
宿に着き装備を整えて宿のバスで登り口の二居集落まで。
今日は思ったよりいい天気だ。私は東谷山は初めて。
ビーコンのチェックをして9:40頃歩き始める。
まずは二居峠を目指す。
直ぐに樹林帯の登りとなる。今日は9名。10:00頃。
10:10頃。
10:20頃には二居峠。東屋らしきが雪に埋もれている。
峠から東側の急な山腹に取り付き東谷山から延びる尾根に出る。
今日の雪は結構硬く締まっている。
前方に送電鉄塔(二居集落から見えていた)。
あの下を潜っていくはずだ。
急な斜面の樹林帯を抜けると送電鉄塔下。10:45過ぎ。
もう少し尾根を進み休憩を兼ねてスキーアイゼンを付ける。
この先にトラバースの危ないところがあるらしい。それでなくとも
今日の雪面はかなり硬い。10:55頃から。
山スキーの用具にはまだいろいろ問題がある。私が使っている
ディアミールのビンディングのアイゼンはクライミングサポートを
高くするとアイゼンも一緒に上に行き歯が雪面に届かなくなる。
したがってアイゼンを付ける場合はサポートを余り上げずに頑張
るか利かなくなるのを承知でサポートを上げるかということになる。
私は仕方がないので、どちらかのサポートを上げ、もう一方の
アイゼンを利かせるようにしている。大体難しいところは急斜面
(の片斜面)の場合が多いからだ。
もちろんこれを改良して板に直接アイゼンを装着しサポートとは
切り離しているものも出ているが、リーダーのように余程の場面
でなければアイゼンを付けないという人もいる。まあ板幅が広く
シールが良く利くし、利かせられる技術があるからだろうが。
11:05頃雪庇の張り出した尾根を登っていく。
なかなか急な斜面を越えていく。片側切れ落ちたトラバースで
結構厳しいところがやはりあった。私は例の片側アイゼン、片側
サポート上げ(谷側)でここは慎重に越えていく。
(私は片斜面のトラバースの場合、アイゼンを使うかどうかに
関わらず、クライミングサポートの左右の高さを変えて使うことが
よくある。要はその時どうすればバランスを取りやすいかだ。)
11:30頃立ち休み。望遠で引っ張って見ると雪庇はかなり凄い。
後方はかぐら、田代スキー場方面になる。
まだまだ続く尾根を登っていくが足の遅い人が遅れ気味になる。
私は写真を撮りながらだから最後尾で、遅れる人を補佐する事
になる。
一般論として私たちは60歳代中心の高年登山グループである
から、こうした山スキーの場合だけ頑張ろうとしてもまず無理で
ある。
山スキーは基本雪山登山であるから、登れるだけの体力、足の
筋力を維持していなければ登れないのである。これは日常をどの
ように過ごしているかに掛かっている。筋トレで鍛えまくるとは
もうなかなかいかないのだが、のんべんだらりと過ごすと2日で
数%の筋力が落ちるという話もある。年を取れば取るほど余計
落ちるのは早いだろう。鍛えるとまではいかなくてもこうしたことを
絶えず意識して過ごす必要があるようだ。一番いいのは数多く
山に登ることだが。
山スキーの場合にはさらにスキー板にシールを張り登るわけで、
このシール登行の上手い下手でかなりの差がついてしまう。これは
訓練如何だが、訓練の中にはその人なりの工夫ということも含まれ
るだろう。
もちろん用具の良し悪しもあるだろう。最近の幅広の山スキー板
とシール等を使えればより気分良く登れ、また滑る方も一段と上手
くなった気にさせてくれそうだ。年だからその点いいものを使って
より楽をするのに越したことはない。先立つものがあればの話。
12:05頃には先方集団が見えなくなる。もう一人が前で引っ張る。
12:15頃リーダーが林の中で待っていてくれた。
また樹林帯を抜けて尾根に出て登っていく。先ほど一旦合流した
リーダーたちがもうずっと先に見えるからやはり歩みが遅い。
12:35頃には先頭はもう山頂に着いたようだ。
最後は私が前に出てかぐら方面をバックに記念写真を撮る。
大源太山や朝日岳かと思われる山を前方にして山頂に着く。
12:45を過ぎていたから3時間を越えてしまった。
昼飯休憩しながらシールを取り、滑走の準備をする。
他に若者のグループが数名いた。
13:10頃、谷川岳方面を展望した後滑走を開始する。
滑走は東谷山から北方向の1298mピークへの尾根と登って
きた尾根との間を山頂に突き上げる広い沢斜面を降っていく。
山頂から少し戻った所から降り始めたが、沢の源頭部でかなりな
急斜面だった。もう少し戻った所から降った方が良かったらしい。
しかし急でかなり怖いが快適な斜面だった。
13:20頃、少し離れたので先頭組みは後続を待つ。
雪質は西吾妻山・雄国沼のときよりは大分いいのだが、それで
も重い。重い雪をものともせずに滑るのはかなり難しい。ゲレンデ
のようには滑れない。私などはシュテム気味に板を開き、板が
回ってくれるのをゆっくり待つしかない。
ここで快適に降って行く人とつっかえながら降る人と技量の差が出
てくる。これは仕方がないのだが、もう一つ登りで体力の目一杯を
使ってしまったりすると、てき面に滑りがおかしくなる。
だから山スキーに限らずだが基本は体力である。
13:40頃、余り離れないように休憩する。
1人が見えないことが分かりしばらく待つ。10分ほどして降りて
きたが、途中で転んだとき斜面が広いので、他の人が見失った
らしい。起き上がるので大分時間を食ったようだ。
登りで遅れ気味だったからやはり少し足に来たらしい。
集団で降る場合最後尾が確認しながら降るのだが、こうした場合
もあるから、山スキーは難しい。
その後は貝掛温泉方面を目指して順調に降っていった。
国道に出てその一角で宿の車を待つ。
**
8日は朝から湿った雪が降っていた。
それで予定の雁ヶ峰山スキーはあきらめてフリーとした。
5名は宿の割引券を買って午前中かぐらスキーに行く事にして
残りは今日は温泉三昧とか。
かぐらスキー場をゴンドラ、リフトで登っていくと、神楽ヶ峰の尾
根途中まで登る第5リフトが動いていた。
この正月に遭難騒ぎがあったので、リフト上に山に入るゲートが
設置されていた。ビーコンのチェック、登山届けの提出、最低限
の装備のチェックが行われていた。
私たちは今日は山に入る装備は置いてきた。
しかしリフト下の樹林帯に入ることは出来たのでこれを滑ること
にした。この樹林帯は快適な雪だった。こうしたふわふわの雪
なら樹林の障害物があっても、ほとんど気にせず滑ることが出
来る。スキー板のコントロールが容易だからだ。相当のスピード
でもターンや急停止が気持ちよく出来る。このところ山の中では
こうした雪に恵まれなかったな。本当は少しくらい雪が重くても
ゲレンデと変わらず滑れなければならないのだが。
時間があったのでゲレンデの非圧雪のバーンも滑った。
山に入れなかったのは残念だが、この時期の北陸で2日間
連続で天気に恵まれることはまあめったにないだろうから仕方
がないでしょう。代わりに樹林帯の快適な滑りを堪能できたから
良かったのかもしれない。
(ザックは預けて滑ったので写真は撮れなかった。)
7日朝新幹線で越後湯沢に着く。この時期の土曜日朝早くても
お客が一杯。指定席が取れなかったので東京駅で早めに並んだ。
何とか座れたけどMaxだったからか。スキー客も多いようだ。
宿に着き装備を整えて宿のバスで登り口の二居集落まで。
今日は思ったよりいい天気だ。私は東谷山は初めて。
ビーコンのチェックをして9:40頃歩き始める。
まずは二居峠を目指す。
直ぐに樹林帯の登りとなる。今日は9名。10:00頃。
10:10頃。
10:20頃には二居峠。東屋らしきが雪に埋もれている。
峠から東側の急な山腹に取り付き東谷山から延びる尾根に出る。
今日の雪は結構硬く締まっている。
前方に送電鉄塔(二居集落から見えていた)。
あの下を潜っていくはずだ。
急な斜面の樹林帯を抜けると送電鉄塔下。10:45過ぎ。
もう少し尾根を進み休憩を兼ねてスキーアイゼンを付ける。
この先にトラバースの危ないところがあるらしい。それでなくとも
今日の雪面はかなり硬い。10:55頃から。
山スキーの用具にはまだいろいろ問題がある。私が使っている
ディアミールのビンディングのアイゼンはクライミングサポートを
高くするとアイゼンも一緒に上に行き歯が雪面に届かなくなる。
したがってアイゼンを付ける場合はサポートを余り上げずに頑張
るか利かなくなるのを承知でサポートを上げるかということになる。
私は仕方がないので、どちらかのサポートを上げ、もう一方の
アイゼンを利かせるようにしている。大体難しいところは急斜面
(の片斜面)の場合が多いからだ。
もちろんこれを改良して板に直接アイゼンを装着しサポートとは
切り離しているものも出ているが、リーダーのように余程の場面
でなければアイゼンを付けないという人もいる。まあ板幅が広く
シールが良く利くし、利かせられる技術があるからだろうが。
11:05頃雪庇の張り出した尾根を登っていく。
なかなか急な斜面を越えていく。片側切れ落ちたトラバースで
結構厳しいところがやはりあった。私は例の片側アイゼン、片側
サポート上げ(谷側)でここは慎重に越えていく。
(私は片斜面のトラバースの場合、アイゼンを使うかどうかに
関わらず、クライミングサポートの左右の高さを変えて使うことが
よくある。要はその時どうすればバランスを取りやすいかだ。)
11:30頃立ち休み。望遠で引っ張って見ると雪庇はかなり凄い。
後方はかぐら、田代スキー場方面になる。
まだまだ続く尾根を登っていくが足の遅い人が遅れ気味になる。
私は写真を撮りながらだから最後尾で、遅れる人を補佐する事
になる。
一般論として私たちは60歳代中心の高年登山グループである
から、こうした山スキーの場合だけ頑張ろうとしてもまず無理で
ある。
山スキーは基本雪山登山であるから、登れるだけの体力、足の
筋力を維持していなければ登れないのである。これは日常をどの
ように過ごしているかに掛かっている。筋トレで鍛えまくるとは
もうなかなかいかないのだが、のんべんだらりと過ごすと2日で
数%の筋力が落ちるという話もある。年を取れば取るほど余計
落ちるのは早いだろう。鍛えるとまではいかなくてもこうしたことを
絶えず意識して過ごす必要があるようだ。一番いいのは数多く
山に登ることだが。
山スキーの場合にはさらにスキー板にシールを張り登るわけで、
このシール登行の上手い下手でかなりの差がついてしまう。これは
訓練如何だが、訓練の中にはその人なりの工夫ということも含まれ
るだろう。
もちろん用具の良し悪しもあるだろう。最近の幅広の山スキー板
とシール等を使えればより気分良く登れ、また滑る方も一段と上手
くなった気にさせてくれそうだ。年だからその点いいものを使って
より楽をするのに越したことはない。先立つものがあればの話。
12:05頃には先方集団が見えなくなる。もう一人が前で引っ張る。
12:15頃リーダーが林の中で待っていてくれた。
また樹林帯を抜けて尾根に出て登っていく。先ほど一旦合流した
リーダーたちがもうずっと先に見えるからやはり歩みが遅い。
12:35頃には先頭はもう山頂に着いたようだ。
最後は私が前に出てかぐら方面をバックに記念写真を撮る。
大源太山や朝日岳かと思われる山を前方にして山頂に着く。
12:45を過ぎていたから3時間を越えてしまった。
昼飯休憩しながらシールを取り、滑走の準備をする。
他に若者のグループが数名いた。
13:10頃、谷川岳方面を展望した後滑走を開始する。
滑走は東谷山から北方向の1298mピークへの尾根と登って
きた尾根との間を山頂に突き上げる広い沢斜面を降っていく。
山頂から少し戻った所から降り始めたが、沢の源頭部でかなりな
急斜面だった。もう少し戻った所から降った方が良かったらしい。
しかし急でかなり怖いが快適な斜面だった。
13:20頃、少し離れたので先頭組みは後続を待つ。
雪質は西吾妻山・雄国沼のときよりは大分いいのだが、それで
も重い。重い雪をものともせずに滑るのはかなり難しい。ゲレンデ
のようには滑れない。私などはシュテム気味に板を開き、板が
回ってくれるのをゆっくり待つしかない。
ここで快適に降って行く人とつっかえながら降る人と技量の差が出
てくる。これは仕方がないのだが、もう一つ登りで体力の目一杯を
使ってしまったりすると、てき面に滑りがおかしくなる。
だから山スキーに限らずだが基本は体力である。
13:40頃、余り離れないように休憩する。
1人が見えないことが分かりしばらく待つ。10分ほどして降りて
きたが、途中で転んだとき斜面が広いので、他の人が見失った
らしい。起き上がるので大分時間を食ったようだ。
登りで遅れ気味だったからやはり少し足に来たらしい。
集団で降る場合最後尾が確認しながら降るのだが、こうした場合
もあるから、山スキーは難しい。
その後は貝掛温泉方面を目指して順調に降っていった。
国道に出てその一角で宿の車を待つ。
**
8日は朝から湿った雪が降っていた。
それで予定の雁ヶ峰山スキーはあきらめてフリーとした。
5名は宿の割引券を買って午前中かぐらスキーに行く事にして
残りは今日は温泉三昧とか。
かぐらスキー場をゴンドラ、リフトで登っていくと、神楽ヶ峰の尾
根途中まで登る第5リフトが動いていた。
この正月に遭難騒ぎがあったので、リフト上に山に入るゲートが
設置されていた。ビーコンのチェック、登山届けの提出、最低限
の装備のチェックが行われていた。
私たちは今日は山に入る装備は置いてきた。
しかしリフト下の樹林帯に入ることは出来たのでこれを滑ること
にした。この樹林帯は快適な雪だった。こうしたふわふわの雪
なら樹林の障害物があっても、ほとんど気にせず滑ることが出
来る。スキー板のコントロールが容易だからだ。相当のスピード
でもターンや急停止が気持ちよく出来る。このところ山の中では
こうした雪に恵まれなかったな。本当は少しくらい雪が重くても
ゲレンデと変わらず滑れなければならないのだが。
時間があったのでゲレンデの非圧雪のバーンも滑った。
山に入れなかったのは残念だが、この時期の北陸で2日間
連続で天気に恵まれることはまあめったにないだろうから仕方
がないでしょう。代わりに樹林帯の快適な滑りを堪能できたから
良かったのかもしれない。
(ザックは預けて滑ったので写真は撮れなかった。)