スキーの祭典 2 | 鬼川の日誌

スキーの祭典 2

  スキーの祭典(山スキー)  15,2,22・23


  22日今日もまあまあいい天気で、雄国沼から雄国山へのツアー
 に出かける。猫魔スキー場から磐梯山の頭が見えた。
  

  今回は猫魔ヶ岳には登らないのでスキー場のリフト1本の上から
 50mほど緩やかに登ったピークから雄国沼に向かって滑り降りる。
 少し歩くだけなので板を抱えて登る。磐梯山が目の前。


  さて滑り出したのが9:40頃だろうか、今日も最中雪で滑らない。
 私の細い板では最中の中に潜り込んでしまい止ってしまう。また
 ここは緩い斜面だということもある。ある程度幅の広い板の人は
 硬い表面の上を滑っているからかなり浮力が違う。スキー技術も
 違うけど、用具の違いも大きいようだ。

  ある程度滑り降りていくとここには小さな沢が複雑に入り込んで
 いてこれを横断するのが結構大変だった。昨年も確かに沢を
 いくつか越えたけどこんなに複雑ではなかった。多分ルートを沼に
 向かってもっと左寄りに取ったようだ。
 早くから沢を高巻きする組もいたが、私たちはなるべく沢の中の
 小さな尾根を探しながら進めるだけ進む。それでもある程度は
 高巻きせざるを得い。
 この移動はほとんど歩きで滑るどころではない。

  雄国沼に出ると対岸の避難小屋目指して沼を横断している
 踏み跡がある。昨年は氷が沼の岸辺で溶けていて右手の岸辺を
 ぐるっと回ったのだが、今回は沼を渡れそうだ。
 沼の上を歩いて渡る。10:40くらいから。


  この辺の住人たちはワカサギ釣りなどで湖の上にテントを張り
 穴を開けて糸を垂れたりしているから、湖の上にいることにも
 慣れているのだろうが、私たちには少し気持ち悪い。最初だけ
 だが。歩き出してしまえば最高に気持ちがいい。


  10分足らずで横断し終わったようだ。


  避難小屋に入り大休止。しかし人気のコースらしく後から後から
 沢山の山スキーヤーが入ってくる。さらに多くのグループが到着
 するらしく、私たちは早めに切り上げて雄国山を目指す。
 沼を渡ってくる団体が見える。


  まばらな樹林の中を行く。11:25頃。


  鞍部を目指す。後ろは雄国沼と避難小屋。


  鞍部から振り返る。11:45頃。


  気持ちのいい稜線です。


  11:50頃。飯豊連峰の大展望。


  まもなく雄国山山頂です。ちょうど12時頃到着。 





  飯豊連峰。


  そして磐梯山。


  休憩を兼ねてシールを取り、滑走の準備です。


  雄国山から1102m峰との鞍部に向かって滑り降りる。
 この尾根の雪質はまあまあ良かった。
 鞍部でまたシールを装着する。12:40頃から。


  鞍部から緩く登っていくとピークとも判然としないほどの山頂で
 シールを取り、最後の滑走の準備。13:10頃。


  ここからラビスパ裏磐梯の駐車場まで尾根は最初北東方向
 から北そして北西方向へとカーブしている。そして先に見える
 981mピークの手前鞍部から急峻な沢を降るのがいつものコース
 だ。この沢降りがとても厳しいけど快適な斜面。
 しかし今回はこの鞍部に着く前に右手の山腹を降った。これも
 気持ちのいい斜面だったが、その先がどこも急な崖ばかりだった。
 良さそうなところを探して行きつ戻りつしたが同じようなので、
 リーダーが急峻な崖を降るルートを切り開き皆はこれに続いた。

  しかしかなり厳しいコースだったので、細いトラバース部分を
 渡れずこけ落ちた人もいたし、トラバースの先端でキックターンで
 方向を変えるのにビビッて固まってしまう人、など最後のドラマ。
 崖を落ちても雪が軟らかいからそれほど落ちないで止まる。
 上手い人は急峻な崖のトラバース部分途中から、先の人がこけ
 落ちたところを横滑りで降りてきたが、急なので足元が小さな
 雪崩を起こしていたようだ。降りてきてから潅木に衝突する人も
 いた。まあどれも怪我をするほどではない。


  皆が降ってきたのが14時を過ぎていた。ここから10分ほど移動
 してラビスパ裏磐梯まで。迎えに来ていた宿の車で帰る。
 
   *
  23日は朝のうちは雨模様。
 2日間いい天気で山スキーを堪能できたので皆満足していたこと
 でもあり、今日は山は止めて猪苗代スキー場でゲレンデスキー
 となった。山で思うようには滑れなかった分、ゲレンデで思い切り
 滑るが山スキー用の軽い板ではパタパタしてこれも怖い。

  スキー場ではこの2日間訓練した仲間たちが、検定を受ける日
 でときどき検定風景を見物しながら滑った。こちらは冷やかしで
 ひとごとなので、いざ検定となると仲間たちの肩に力が入ってい
 るのが分かりましたね。ちょっとしたことですが、なかなか人前で
 試験となると平常心で滑るのは難しい。