鍋割山 2 | 鬼川の日誌

鍋割山 2

  雨山峠から鍋割山  15,2,14


  雨山峠で休憩後しばらくは南面の登りになるのでアイゼンを
 脱ぎ登っていく。12時を回っていた。


  しばらく登り、ところどころに雪が出てくるがまあ問題なく通過。
 尾根の急降りになるところで雪が凍っておりアイゼンを装着する。
 12:20頃。再凍結したりしてほぼ氷の状態だから、全部の爪が
 食い込むようにしっかり体重を載せてアイゼンの爪を降ろす。
 このルートの降りには何ヶ所か凍結尾根があった。


  これから先は雪が本格的に凍り付いている所が多くなる。
 12:40頃の登り。
 降ってくる人たちとすれ違うがハイキングアイゼンとか滑り止め
 程度のものしか履いてない。



 
  確かに使い慣れていれば6本程度の軽アイゼンでも不可という
 わけではない。不必要な重装備は避けるべきだし、用意がない
 場合はそれで何とか通過しなければならない。しかし6本爪は
 前の足指部分に爪がないため普通の歩き方では滑る。
  今は8本歯というのはあまり見かけないし、どうせアイゼンを使う
 なら前歯のある10本か12本爪をこういうところで積極的に使用し
 使い慣れたほうがいい。
  事故を起こさないためにもそれなりの装備を用意して、それらを
 使いこなす訓練をすべきであると思う。硬い雪氷にはやはり爪が
 しっかりしたアイゼンを使うべきだ。
  また崩れた崖で鎖などがなければロープを使うことにも慣れて
 おかなくてはならない。


  蛭ヶ岳方面とか塔ノ岳山頂が樹林の向こうに見えてくる。
 似たような小ピークを過ぎて棚沢ノ頭。12:50頃。


  これを降るとキレット状の崖となるがしっかり鎖が付いていた。


  そしてこの登り返しが足元が凍りついた鎖場でこのルートの
 一番のポイント。蹴り込んだりして前爪を使うほどではないものの
 あったほうが凍った岩氷に乗せ易い。先頭を登ったので皆がどう
 いうアイゼンワークをやっていたかは分からない。 


  頑丈な鎖が付いているからそう問題ではない。13:00頃。

  鎖場を終え緩やかな尾根を越えていくと鍋割峠。13:15頃。


  さてここまで来ればもう一踏ん張りの登り返し。


  樹林を抜けると富士山のビューポイント。13:35頃。




  皆さん見とれる。今頃の富士山はすっきりしています。




  そして鍋割山山頂です。13:40頃。山頂は賑わってました。


  私たちも熱々の名物鍋焼きうどんを食べて休憩。
 休むとさすがに寒い。食べ終わり鍋を片付けるともう14:15を
 過ぎていたので、小丸には登らず降ることとする。


  富士山と相模湾を展望して後沢乗越方面に降る。
 ここは南面でアイゼンは要らない。丹沢名物の泥んこ道である。
  乗越に15:00過ぎ。


  このルートはここからが長い。ひたすらガマンで黙々と歩く。
 約1時間半~40分くらいで大倉に着いた。先行の女性2人が
 やたらと足が早いので必死に着いていきましたね。
 凄く疲れました。
 
  渋沢に出て飲まない人とはお別れし、魚介類のおいしい飲み屋
 で打ち上げです。この楽しみは飲兵衛には欠かせません。
 ここではお刺身に出した魚の骨をサービスでカリカリに焼いてくれ
 る。これが美味い。今回はホウボウの刺身と珍しいものだったが、
 この骨は硬い。しかし上手に揚げてくれたので、ほとんどの骨を
 食べてしまった。お店の人もびっくりかな。