上州武尊山スキー 2 | 鬼川の日誌

上州武尊山スキー 2

  上州武尊山スキー 続き  15,2,8


  朝起きたときは晴れていて期待した。今日は帰京しなければなら
 ないので、前武尊山頂からリフトの方に降る予定。
 オグナほたかスキー場に着き準備する頃から曇ってきた。
 



  まだ皇海山方面は明るい。


  岩鞍スキー場の向こうに尖がった双子峰が見えて気になった。
 地図で調べてみると荷鞍山というのがあり、双子峰のようだ。


  3本目のリフトから見える前武尊山の手前の斜面を滑る予定。


  またリフト終点でシールを装着して登りだす。


  今日も私がトップで登る。9:40頃には登り始めたから昨日より
 10分ほど早い。ここは登りだしが急であるし雪も少し硬い感じ。


  3番手くらいが少しもたついているのを待っているうちに、この辺
 から尾瀬岩鞍スキー場の上、西山の向こうに燧ケ岳が見えるのに
 気がついた。西山には山スキーで登ったことがあり、その山頂の
 樹林の奥から燧ケ岳が見えたことを思い出した。もう既に曇り気味
 で望遠でやっと写った。昨日ならもっとはっきり見えていただろうに。


  天気はどんどん悪くなってくる。ガスが出始めた。10:05頃。


  10:20頃には雪が舞い始めて寒くなってきた。基本的には
 先行者の踏み跡をたどるが、少しはみ出た方が登り易い場合も
 あるし、何処でターンするかはやり易い場所、先の斜面の様子
 などを見ながら決める。昨日より斜面の右手方面を登ったようだ。
 昨日よりも雪面が硬いこともあるが、先行Gのお嬢さんがキック
 ターンで苦労したり、別のお嬢さんがこけ落ちたりしていた。
 声は派手だがまあこけてもそんなに落ちるところではない。


  ここは雪面が硬かったから難しいのだが、キックターンをやる場合
 ターン方向に足を思い切り広げたのでは、残した足を引き付けるの
 が非常に大変になる。しかもターン先が上だとまずどうにもならない。
 引き付けるとき下の板が斜面の雪に刺さったりする。それを避ける
 ために抜き足ターンなどという高等技術がある。

  これを習得することも必要だが、まず普通は出来るだけターン方向
 上側に行き、板を広げる角度が出来るだけ小さくなるような位置から、
 ターンを始めるべきである。
  そのためにはストックを後ろに付き身体を支える必要があるのだが、
 これは絶えず登りではやっていることであるはずだ。かなりな急斜面
 を後ろに滑らないように登ってきたはずなのだから、ここで自分に出
 来る最大斜度に立てば、広げる幅も小さく、かつ足を下とまでは行か
 なくても横程度に広げることでターン出来るはずである。

  というようなことは私の感覚を言っているだけだから、各自が自分
 なりにキックターンをどう楽にやるかを考え工夫すればいいのだ。

  いよいよ天気が悪くなる中、10:30頃には山頂が見えてきた。


  先頭グループは特に後ろを待たずに登ったから今日は50分ほど
 で到着した。後ろは1時間強は掛かったな。


  ここで休憩を取りながらシールを外し滑走の準備をする。
 雪は降り続き天気は悪くなるばかり。

  今日は少し戻るように降り、登った尾根に食い込む小さな沢の
 斜面を降って行った。昨日ほどのパウダースノーとは行かなかった
 がここもなかなかいい斜面である。
 しかしすっかり濃いガスに覆われ、各自が快適に滑り降りお互い
 少し離れると直ぐ先そして後ろの人が見えなくなる。
 特に遅れ気味の人がいたので、それをフォローする組と先頭とが
 離れ過ぎないように、声を掛け合い、しばしば待ちながら降った。
 濃いガスの中で写真は撮る気がしなかった。

  最終リフトを登りながらあまり下に行くとスキー場に戻れないことは
 分かっていたが、その点リーダーは適度に降ってからトラバースに
 入り最終リフトの途中下を潜ってスキー場に出た。
 
  スキー場を降りながら、あれば不整地を滑りたいと思ったが、いい
 斜面には会わずに終わってしまった。
 大分時間は早かったがこれで今回の山スキーは終わりである。
 昨日が最高の天気でパウダースノーを滑れたので満足ですね。