上州武尊山スキー | 鬼川の日誌

上州武尊山スキー

  上州武尊山スキー  15,2,6~8


  今シーズン初めての山スキー。今回14名と大分参加者が多い。
 前夜発で民宿泊まり。7日はとてもいい天気。
 オグナほたかスキー場のリフトを乗り継いで行く。


  ここは皇海山から日光白根山にかけての展望が素晴らしい。
 また尾瀬岩鞍のスキー場が近い。




  前武尊山の斜面が見えてくる。


  リフト終点でスキーシールを装着する。


  ビーコンの発信をチェックしてから歩き出したのが9:50を過ぎた
 頃だったようだ。最初の急斜面の樹林帯を抜け、大展望をバック
 に快適に登る。


  30分ほども登ったところ。今日は雪質もよく快適です。

 中には快適とはいかないで苦労している人もいる。シールで登る、
 キックターンする、そしてどうすれば足を滑らさずに登れるかに
 ついて自分なりの工夫が必要です。そもそも滑る雪の斜面を登る
 のですから、シール面を雪の上に降ろしたときに滑らないという
 確信が持てないようでは、その上に重心を移すことは出来ません。
 そして板の上にしっかり重心を乗せることが肝心です。 


  バックの皇海山、赤城山から関東平野方面、そして浅間山。



  10:50過ぎには山頂が見えてきたからトップでほぼ1時間くらい。


  皆もそう遅れずぞくぞくと到着する。山頂には他のグループも
 大勢休んでいる。
 私たちも少し休憩を兼ねてシールを取り滑走の準備をする。


  山頂から荒砥沢へは結構切り立った尾根をトラバースしなければ
 ならずスキーでは怖いところだ。ここはとにかく慎重に行くしかない。
 広い斜面に出ると実に気持ちのいい、ふわふわのパウダースノーが
 待っていた。めったにないくらい素晴らしい斜面だった。皆歓声を上
 げて滑り降りる。滑るのに夢中でここは写真を撮るどころではない。

  いつもならこの沢を下まで滑り降りるのだが、降りた先の林道歩き
 が長い。
 それで今回は沢の源頭部を向かい(北側)の尾根目指して滑り、また
 シールを着けてその尾根目指し登っていく。
 登り始めたのが11:45頃。


  雪は素晴らしいが斜面は結構きつい。きついけどこんな気持ちの
 いい斜面を登れるのも山スキーならではの醍醐味ですね。


  20分強登り返して尾根に出る。12:10頃。


  今日はこの尾根を降ってほたか牧場スキー場方面を目指す。
 尾根の平坦地でシールを取り、滑走の準備。
 滑り出したのが12:30を過ぎていた。



  登り返した尾根の南側には雪庇が張り出していたこともあり、
 尾根の北側斜面をトラバースしていった。
 トラバースの途中13時頃。樹林の中で特徴がない。
 (後から思えば雪庇の部分に注意しながら尾根の上を降れたかも
 しれない。)


  樹林を避けながらトラバースしていく場合真横に移動するのは
 相当難しく、避けているうちにいつの間にか少し降ってしまう。
 尾根に乗り上がれないまま、目標の尾根が小さく分岐して北側に
 張り出した尾根の先端に出てしまった。

  だが幸い小さな分岐だったので、登り返してみると目標の尾根
 に戻るのはそう遠くはなかった。シールを着け直して回り込む。
 今日3度目のシール歩行。シールを着けたり外したり。これを
 手早くやるのも訓練しだい。今日はとりわけ本ちゃん山スキーは
 初めての人もいるので、とてもいい訓練になっただろう。
 13:50頃にはシールを取り滑りだせそうな地点に到達する。
 少し休憩も兼ねてシールを外す。


  こうした山スキーの機動力を使ってのみ味わえる山の奥の
 きれいな雪面。素晴らしい展望。


  日光付近の最高峰、日光白根山。


  これからの降りはしかし結構複雑なルートで、かなり険しい降り
 斜面もあり苦労した。沢沿いの山腹をトラバースしていく場合、
 余程のことがない限り沢に降りてしまわないルートを探すほうがいい。
 降りてしまうと沢を渡渉しなければならなくなったりして、沢にはまり
 落ちる恐れがあるからだ。こうなったら事故になる。
 幸いリーダーの的確なルートファインディングで難しい斜面を突破
 していけた。しかしそれなりに時間が掛かりようやく林道に出た。
 およそ1時間くらい掛かったか。



  後は左手にほたか牧場スキー場を見ながら宿の車の待つ車道
 との合流点まで滑り降りる。ほぼ予約した時間15時過ぎには降り
 着いた。後ろから5人ほどの別グループも滑り降りてきた。
 宿では気持ちのいい温泉とおいしいお酒と食べきれないほどの
 ご馳走の夕食が待っていた。