大室山
道志久保から大室山(茅ノ尾根) 15,1,10
13年の暮れにここを登ったときは思いもかけないほどの大雪で
膝を越すラッセルに疲弊させられ山頂直下で敗退した。また14年
2月に大室指から大室山に登ったときもたっぷりの雪だった。
今年はあまり雪がないという情報もあったのだが、一応ワカンも用
意してきた。しかしやはり登山口には雪はまったくない。
9:10頃に久保吊橋を渡り登り出すがかなりの急登がしばらく続く。
前回は歩き始めから(軽)アイゼンを装着したほどだが、今回はごく
普通の丹沢の冬の山という感じだ。さすがに踏みしめる足元の土は
凍っているが。
こんなに登ったかなと思いながら久保分岐に着いたのがちょうど10
時頃だから、あえいだ割には速かったようだ。
前回はここから尾根は完全に真っ白な雪に覆われていたが、今回
はまだしばらく全く雪が出てこない。30分ほども歩くと解け残りの雪
がぱらぱら現れ始める。
10:45頃に標識のある中間点。この手前で単独で歩いている
おっさんに出会った。
さすがにこれから10分ほども進むと解け残りの雪が凍っており、
足が滑り歩きにくくなってきたのでアイゼンを装着する。私たちが
装着している間に先ほどのおっさんが先に行こうとするが、斜度が
出てくると滑って前に進むのに難儀している。アイゼンを付けなけ
れば無理ですよと声を掛けて先に進む。雪も多くなり表面はカチ
カチに凍り付いていている。
そしてこの先は樹林が薄くなる風の通り道の斜面となり一度溶けた
雪が凍りついた完全に氷の尾根となる。アイゼンも相当しっかり爪を
立てて登らないと危ないようなアイゼンワークのいい訓練場所となる。
おっさんはどうやらアイゼンの用意もなかったようで、登ってくる様子
もないしとてもなしでは無理だ。私たちも深雪を想定して基本ストック
で来た(私は万一で持ってきたが)のだが、この部分はピッケルが欲
しいところだった。
氷の斜面を過ぎて前回はラッセルに難渋した辺りの樹林帯となると
雪も多くなり、表面は解けて凍り付いてはいるがアイゼンは良く利き
歩き易い斜面となる。
中間点から1時間ほどで急登の連続が一旦終わる辺りで山頂を
指す標識が現れる。ここまでくればもう一登りだ。この少し上前回
山頂まで後10分くらいだろうと思いながらも、下山を決めた辺りで
少し休憩する。
確かにそこから10分と少しくらいで山頂に着いた。
12:10頃とほぼ3時間で着いたから相当速いペース。氷の尾根
以外は快適にアイゼンが利き夏道よりはるかに楽だったようだ。
ちょうど加入道山側から単独で登ってきたおばさんに写真を撮って
もらった。山頂標識辺りは雪が吹き溜まるところだが、下の写真と
比較するといかにも今年は少ない。
(14,2,6)
天気はいいが山頂付近は樹林帯で展望はよくない。切れ間から
蛭ヶ岳の山頂がよく見えるくらいだ。南面の陽だまりで昼飯休憩。
また一人犬越路の方から来た人は、ここまでアイゼンなしで登って
来られたという。やはり北面側の方が厳しいか。
12:40分前には山頂を後にして降る。降りはアイゼンが良く利く
快適な雪道である。さすがに氷の尾根の部分だけは、アイゼンの
利き具合を確認しながらだったが、爪をしっかり叩き付けさえすれば
それほど問題なく降れた。
13:10頃には早くも中間点に着いたから30分強である。
ここから下は雪はほぼなかったから、アイゼンを取る。
ここから凍り気味だった道もすでに緩んでいて滑る様な事はなく
快調に降れた。久保分岐まで20分と少しくらいで13:30過ぎ。
ちょうど14時には登山口に降りついた。
久保吊橋を渡るとなんと中間点上で進めずあがいていたおっさん
がちょうど車で帰る準備をしているところだった。あの後少し頑張った
にしても氷の尾根は到底無理だから、私たちの約半分しか歩いて
ないはずである。昨年もこの尾根を登ったような口ぶりで、良く来て
いるらしいから陽だまりでまったりしていたのかもしれない。おっさん
も昨年のような深雪期待で来たようだからがっかりした事だろう。
私たちも14:30前には道志を後にして帰京する。時間も早く混む
こともなく帰り着いた。
深雪でワカンを久しぶりに使えるかという期待は外れたが、その代
わりに氷の尾根でいいアイゼントレになった。また往復で5時間弱と
いうのは、アラ還暦が一番若く次の私がアラ古希で、もう一人は恐る
べき事にアラ喜寿(喜寿過ぎ)という老年組みであるから結構なハイ
ペースだと言えるだろう。
この間クライミング(とスキー)がほとんどだったが、やはり何事であれ
歩けることがベースです。快調に歩いたのでいい訓練になった。
13年の暮れにここを登ったときは思いもかけないほどの大雪で
膝を越すラッセルに疲弊させられ山頂直下で敗退した。また14年
2月に大室指から大室山に登ったときもたっぷりの雪だった。
今年はあまり雪がないという情報もあったのだが、一応ワカンも用
意してきた。しかしやはり登山口には雪はまったくない。
9:10頃に久保吊橋を渡り登り出すがかなりの急登がしばらく続く。
前回は歩き始めから(軽)アイゼンを装着したほどだが、今回はごく
普通の丹沢の冬の山という感じだ。さすがに踏みしめる足元の土は
凍っているが。
こんなに登ったかなと思いながら久保分岐に着いたのがちょうど10
時頃だから、あえいだ割には速かったようだ。
前回はここから尾根は完全に真っ白な雪に覆われていたが、今回
はまだしばらく全く雪が出てこない。30分ほども歩くと解け残りの雪
がぱらぱら現れ始める。
10:45頃に標識のある中間点。この手前で単独で歩いている
おっさんに出会った。
さすがにこれから10分ほども進むと解け残りの雪が凍っており、
足が滑り歩きにくくなってきたのでアイゼンを装着する。私たちが
装着している間に先ほどのおっさんが先に行こうとするが、斜度が
出てくると滑って前に進むのに難儀している。アイゼンを付けなけ
れば無理ですよと声を掛けて先に進む。雪も多くなり表面はカチ
カチに凍り付いていている。
そしてこの先は樹林が薄くなる風の通り道の斜面となり一度溶けた
雪が凍りついた完全に氷の尾根となる。アイゼンも相当しっかり爪を
立てて登らないと危ないようなアイゼンワークのいい訓練場所となる。
おっさんはどうやらアイゼンの用意もなかったようで、登ってくる様子
もないしとてもなしでは無理だ。私たちも深雪を想定して基本ストック
で来た(私は万一で持ってきたが)のだが、この部分はピッケルが欲
しいところだった。
氷の斜面を過ぎて前回はラッセルに難渋した辺りの樹林帯となると
雪も多くなり、表面は解けて凍り付いてはいるがアイゼンは良く利き
歩き易い斜面となる。
中間点から1時間ほどで急登の連続が一旦終わる辺りで山頂を
指す標識が現れる。ここまでくればもう一登りだ。この少し上前回
山頂まで後10分くらいだろうと思いながらも、下山を決めた辺りで
少し休憩する。
確かにそこから10分と少しくらいで山頂に着いた。
12:10頃とほぼ3時間で着いたから相当速いペース。氷の尾根
以外は快適にアイゼンが利き夏道よりはるかに楽だったようだ。
ちょうど加入道山側から単独で登ってきたおばさんに写真を撮って
もらった。山頂標識辺りは雪が吹き溜まるところだが、下の写真と
比較するといかにも今年は少ない。
(14,2,6)
天気はいいが山頂付近は樹林帯で展望はよくない。切れ間から
蛭ヶ岳の山頂がよく見えるくらいだ。南面の陽だまりで昼飯休憩。
また一人犬越路の方から来た人は、ここまでアイゼンなしで登って
来られたという。やはり北面側の方が厳しいか。
12:40分前には山頂を後にして降る。降りはアイゼンが良く利く
快適な雪道である。さすがに氷の尾根の部分だけは、アイゼンの
利き具合を確認しながらだったが、爪をしっかり叩き付けさえすれば
それほど問題なく降れた。
13:10頃には早くも中間点に着いたから30分強である。
ここから下は雪はほぼなかったから、アイゼンを取る。
ここから凍り気味だった道もすでに緩んでいて滑る様な事はなく
快調に降れた。久保分岐まで20分と少しくらいで13:30過ぎ。
ちょうど14時には登山口に降りついた。
久保吊橋を渡るとなんと中間点上で進めずあがいていたおっさん
がちょうど車で帰る準備をしているところだった。あの後少し頑張った
にしても氷の尾根は到底無理だから、私たちの約半分しか歩いて
ないはずである。昨年もこの尾根を登ったような口ぶりで、良く来て
いるらしいから陽だまりでまったりしていたのかもしれない。おっさん
も昨年のような深雪期待で来たようだからがっかりした事だろう。
私たちも14:30前には道志を後にして帰京する。時間も早く混む
こともなく帰り着いた。
深雪でワカンを久しぶりに使えるかという期待は外れたが、その代
わりに氷の尾根でいいアイゼントレになった。また往復で5時間弱と
いうのは、アラ還暦が一番若く次の私がアラ古希で、もう一人は恐る
べき事にアラ喜寿(喜寿過ぎ)という老年組みであるから結構なハイ
ペースだと言えるだろう。
この間クライミング(とスキー)がほとんどだったが、やはり何事であれ
歩けることがベースです。快調に歩いたのでいい訓練になった。