星穴岳 | 鬼川の日誌

星穴岳

  妙義、星穴岳(星穴見物)  14,11,10・11日


  仲間3人が谷急沢に行ったとき、近くの星穴岳にも行こうということ
 になったらしく、以前から行きたいと漏らしていた私にもお誘いがあり
 参加させてもらう。10日夜都内を出て、妙義中之岳神社前の駐車場
 (上は鎖で入れないので下の原っぱの方)にテントを張る。平日でも
 あり他に誰もいないし、まださほど寒くもなく快適である。

  11日朝テントを畳み5:50頃には歩き始める。まだ薄暗い。
 神社の長い階段を登って進む。6:10頃には明るくなってきた。
 

  見晴らし台に寄る。


  第4石門の大砲岩が見える。


  中間道の分岐に地図がありその上から「上級者コース」に入る。


  やがて明瞭なルンゼが見えてきてこれを登る。以前表妙義を縦走
 した(妙義神社から)ときはこれを降って終了だった。08年だから
 もう6年も前だが覚えがある。鎖もある。6:40頃。


  登ったところが中之岳と西岳のコルになっている。ここでハーネス
 等を装着し岩稜縦走の準備を整える。必要な50mロープ2本は仲
 間が持ってくれているので、私は10mの補助ロープを持つ。
 「危険」看板を越えて進む。
 6:50を過ぎていたからちょうど出発から1時間くらい。


  樹林の中の細い道を登る。


  まもなく下が切れたスラブが現れこれを登ったのだが、写真撮り
 忘れた。登ると前方にピークが見えてくる。西岳のようだ。7:05頃。 
 眼下は紅葉の絨毯が敷き詰められている。眼にも鮮やかとはいか
 ないから少し時期外れのようだ。


  小さな降りナイフリッジが現れるがロープが張ってあり問題ない。


  その先が西岳直下の壁。固定トラロープ沿いに上に行きトラバース
 する(または右斜めにも上がれそうだ)。ロープを出す程難しくはない
 が下が切れているので慎重に行く。


  稜線に出れば直ぐ上が西岳山頂である。


  星穴岳は手前2連岩峰の向こう中央の岩峰らしい。いかにも妙義
 の山らしくにょきにょきと突っ立っている。この西岳と星穴岳の間に
 通じる道があるとはとても思えない。


  表妙義の岩峰(中之岳、東岳、鷹戻し、相馬岳)。



  裏妙義の丁須ノ頭(トンカチ)が小さく見える。鎖を伝いトンカチの上
 に2度ほど登ったことがあるが、あの上からも爽快な眺めだった。
 浅間山は霞んでいる。


  山頂記念写真。7:15頃だからコルから30分も掛かってない。


  西岳から踏み跡を辿ると直ぐに稜線北側の急斜面を降る。ここに
 懸垂支点もあるし、固定ロープもある。リーダーが固定ロープで降り
 てみるが10mほどしかなく、その先もロープが要りそうということで、
 もう1本の50mロープで懸垂することにする。


  しかしこの25mでも少し足りなかった。


  途中からリーダーのもう1本のロープを出して2段の懸垂で岩峰を
 北側からトラバースする道まで降りる。でここは30m以上降ったこと
 になり、懸垂するなら50m必要ということだ。ロープ収納で7:45頃。


  トラバース道を進みこれからまたかなり降る。


  前方に上から見えた2連岩峰があり、その下の岩場を左(南側)に
 巻いて行く。


  ちょっと不安なぼろいロープの張られたトラバースを行く。8:00頃。


  8:10頃岩室に到着する。少し休憩。


  これからまた多分2連岩峰の南側基部をトラバースしていく。


  足元の切れた要所にはロープが張られている。目の前の岩峰は
 星穴岳の西に繋がるものらしい。
 紅葉の向こうに荒船山。その奥が八ヶ岳らしいが今日は見えない。


  トラバースのどん詰まりを一段上に登ると幅の狭い岩稜に出る。
 ここに懸垂支点がありこの下が射抜き穴になる。


  裏妙義を眺めてまず星穴岳に向かう。


  直ぐに星穴岳山頂直下の岩場に出る。8:30頃。




  山頂は直ぐ上なので荷を置いて登る。ここは我等が師匠にリードし
 てもらい一番乗りを譲ります。 
 師匠にビレイしてもらい続いて登る。ホールドは豊富ですが足が登山
 靴だし、中間までプロテクションは取れず、リードではなかなかスリリ
 ングだったでしょう。私たちは長老を大事にするグループですね。



  山頂は細長く狭いし潅木は枯れ気味でうっかり掴めない。
 山頂で記念写真。
 8:50頃ですからここまでちょうど3時間でした。


  さてこれからがメインの星穴見物です。

   (続く)