黄蓮谷右俣 3 | 鬼川の日誌

黄蓮谷右俣 3

  黄蓮谷右俣  14,9,13   続き


  13日朝起きてまた沢装備に着替えるわけだが、靴下などは冷たく
 いつもながら嫌なもんだ。昨日の残り物を食べ、テント等撤収する。
 粗方出発の準備が出来たところで、テント場の写真。6:15頃。
 
  昨日リーダーが偵察していた崖を降る。途中に棚があるがなるほど
 まだその下は崖である。寝相の悪いやつは危ないな。


  滝は登れそうではあるがかなり大きいし、その上もずっと連続した
 滝のようだ。


  ともかく滝下に降りシャワーを浴びながら登る。寒く手が痺れるほど
 で水が相当冷たい。気合を入れて取り付くしかない。


  壁のような滝がはるかに続く。6:50頃。


  7時過ぎ頃トイ状の滝。 


  流れに沿って登れるがなかなか大変だ。お助け紐を垂らして
 もらう。


  次ぎの被ったような滝は流れに沿っては難しかったようで、手前の
 側壁にハーケンが打ってあったので、ロープを出し私がリードで登る。
 しかしハーケンは二つしかなく、その上は傾斜が緩むものの10数m
 以上先に見える岩の割れ目に生えた潅木まで、支点にできそうなも
 のは何もない。(カムかナッツを持てば良かった。)スラブの上にある
 あらゆるもの泥や草や木屑を足場にして、慎重に登ったがランナウト
 して結構痺れた。潅木をビレイ支点にする。


  その後はリーダーのリードでスラブを横断して滝に戻る。


  滝に戻ったところで8:30頃、少し休憩。下界はいい天気。


  どこまで続くのというガラガラの滝場を詰めていく。9:00前頃には
 ガスが垂れ込めてくる。この辺からほとんど水はない。


  ともかく延々と続く。これはきつい。


  9:30近く草付になってくる先にまた大きな壁が見えてくる。


  逆層の大きな滝だ。これは右手のガレルンゼから巻いて行く。
 9:50頃から。


  巻き道から見る滝。10:10頃。


  滝中間点で沢に降りて滝を横断する。10:15頃。


  この先が少し厄介だった。まず逆層のスラブをWさんに登ってもら
 い潅木でビレイしてもらって登る。その先の崖に残置ハーケンとスリ
 ングがぶら下がっていたが結構難しく、リーダーがザックを降ろして
 これを越えた。毎度だが降ろしたザックを引っ張りあげるのは、途中
 の角で引っかかったりしてなかなか難しいし、ザックは泥まみれ。
 ビレイしてもらって皆が登り終わり、支点、ロープを撤収して少し尾根
 状を登り上で休んだ。(このときのWさんの写真。)


  沢に戻りかなり深くなってきたガスの中をまた登り始めた時で、
 11:30頃になっていたから、大滝の上で小1時間掛かったか。
 その先で奥の二俣と思われる場所を右手にとる。


  12時頃には花崗岩の砂利に生えた草、潅木帯を登る。かなり
 踏まれているようだ。
 

  12:10頃から昼飯休憩。すっかり草付になっている。



  それから30分も掛からず、山頂直下鋸岳方面の登山道に出た。
 最後の詰めで左側黒戸尾根登山道側に出るより、こちらのほうが
 大分楽なようだ。


  10分掛からず山頂である。今日の登りだけで6時間半ほど。
 やっと山頂に到着した。山頂は人で一杯である。12:50頃。


  山頂で沢装備を解きながらゆっくり休憩する。
 下山前13:30頃山頂で記念写真。われながら良く登りました。


  山頂は登山者で大賑わいだがあいにくのガスで周りの展望はない。
 北沢峠側には登下山の登山者がまだ続いている。



   (続く)