小川山 | 鬼川の日誌

小川山

  小川山避暑クライミング  14、8、1夜~3日


  小川山に避暑を兼ねてキャンプ・クライミングに行くことになった。
 土日で混雑が心配だったが、廻り目平キャンプ場は金曜日の夜は
 まだ混雑はなかった。私は結構久しぶり。
 私たちはほとんどクラックのクライミングはやってないので、その
 練習のために今回は屋根岩3峰レモンルートに行くことにした。

  2日朝いい天気の様子。今回は5人、準備して3峰を目指す。




  ところが久しぶりなので道を間違え、2峰の大分上まで行って戻る。
 2峰末端に8時頃に着くと、セレクションを登る数グループがいた。
 ここの1ピッチ目(この写真の右手裏)もクラックだが、以前登ったのは、
 写真の左手からだったようだ。


  2峰末端から上に登っていくと3峰レモンルート取り付き。
 1ピッチ目は易しそうな被ったチムニー風だが、、中に入りこまずに
 登れる。出だしということで私が取り付き、カムを噛ませる練習をし
 ながら登る。途中ボルトも1本ある。
  

  1ピッチ目の終了点は立ち木の右上の壁にボルトが打たれている。
 ここは狭く2人が立つのがやっと。2ピッチ目はここからトラバース。
 ホールドはあるが垂壁なので結構怖い、が短い。トラバースが終わると
 溝状を這い上がる。その右手の壁はホールド少なく難しい。

  2ピッチ目が終わるとオリジナルルートと弓状クラック(5.9、写真)
 に分かれる。
 クラック練習を全然やってないのに、弓状クラックにいきなり取り付く
 のは少々ハードル高く、まずはオリジナルルートで上に登ることにして、
 降りでここで練習することにした。


  オリジナルルートの3ピッチ目は易しく、私たちの班はリード交代して
 引き続き4ピッチ目を登る。4ピッチ目は取り付きの垂壁が細かいだけ
 で問題ない。2峰は大分ここより低い。


  後続班の3ピッチ目終了点。


  5ピッチ目もカッパのような石塔に上がらず回り込めば歩きだったが、
 抜けそうな小低木を支えにザレ斜面を上がり、カッパの胸のところに
 這い上がる。もう3峰の山頂だった。


  後続班の3人も同じコースで登ってくる。


  山頂で記念写真。11:30頃。




  さて降りましょうかというところでぽつぽつ雨が降り始めた。真っ黒い
 雲が出てきたとは思っていたが、下り初めで突然の雨となる。
 そのうち雷も鳴り始め、嵐のような激しい雷雨となった。慌ててカッパを
 着込み、4ピッチ目終了点から懸垂下降の準備をする。
 12:10くらいだったか。
 雨粒がカメラに写るくらいの激しい雨で少し濡れた事もあり、寒くなる。
 雷鳴も結構近く、逃げようもない岩場ではいかんともしがたい。慌てて
 は懸垂下降が危ないので、ここは腹をくくるしかない。幸い皆さん落ち
 着いて安全を確認しながら降っていく。
 もう少し雷が近かったら危なかった。




  3ピッチ目終了点からもう1段の懸垂下降。雨は少しましになったが
 濡れたクラックなんかでは練習どころではない。その上クライミング
 シューズがびしょ濡れである。安全に降るだけで精一杯。


  2峰の右手に廻り目平の駐車場が見えていた。


  レモンルートの取り付きに降り立った頃には雨は止んだ。
 すっかりずぶ濡れでテント場まで帰り、濡れたものを干し片付ける。
 まだ時間は早いが、道具類がすべてびしょ濡れで何も出来ない。
 後は宴会の準備である。


  買いこんだ食糧でご馳走を作ってもらう。クラック練習は思うようには
 いかなかったが、まあ仕方がない。とにかく都会の猛暑を避けて、気心
 の知れた仲間とおいしいものを食べてお酒を一杯、これが半分は今回
 の目的です。
 今晩は大勢のキャンパーで辺りはテントが一杯。家族連れも結構多い。
 夜満天の星空でしたが、夏の星座は私はほとんど分からない。
 シュラフカバーでは朝方ダウンを着こんでも寒かった。


  3日今日は烏帽子岩左稜線の取り付き偵察に行く。
 マラ岩方面へ沢を渡渉する。8:00頃。


  マラ岩方面登山道途中から右手に別れ、直ぐに目立ったケルンの
 門に導かれ林の中を抜けてガレ斜面に取り付き登る。
 左手にマラ岩と姉岩。


  遠くに昨日登った屋根岩。


  ガレ斜面を登ると直ぐに正面に烏帽子岩が見えてくる。
 マラ岩、屋根岩、スラブ状岩壁の眺めがいい。マラ岩の天辺付近を
 登っている人が見える。

  急斜面のガレの大岩を越えていくと右手に入口ケルンがある。


  ここを入ったところが左稜線の取り付きである。眺めたところ
 1ピッチ目はホールド豊富で問題なさそうである。
 そうこうしている内に、若い男女ペアが登りにやってきたので、私たち
 は取り付き確認だけで止めることにして降る。


  ガレ斜面の降り。9:00頃。


  ガレ斜面の取り付き付近と、登山道からの入口ケルンの門。


  偵察後マラ岩方面に向かう沢から、烏帽子岩が良く見えた。


  妹岩はクラックの練習場所のようで、沢山のクラックルートがある。
 しかしどれも人で一杯だし、空いたところは私たちではロープを張れ
 そうもない。日曜日はとてものんびり練習とは行かない。


  ジャックと豆の木(10b)。


  龍の子太郎(10a)。


  カサブランカ(10a)。


  クラックの練習とはいかないのでやむを得ずマラ岩の裏手に登る。
 見ると川上小唄(5.8)が、もう直ぐ空きそうだった。少し待って空いた
 ところで私が取り付き登ってロープを張る。
 その後女性陣はトップロープで順番に登る。


   

  女性陣が終わったところで最後に教官はリードで登る。


  皆が登り終わってもまだ12時前で時間は早かったが、また雲行き
 が怪しくなってきた。テント撤収時に降られるとかなり厄介ということも
 あり、クラック練習は出来そうもないので、早いけど今回はこれで終
 わりとする。

  テントを撤収する頃にはいい天気になった。
 片付け終わり早めに帰ることにしたが、それでも日曜日の中央高速は
 かなり混んだ。うんざりするけどなんとも仕方がない。
 土日に小川山に来るのはまともに練習は出来ないし、帰りの高速道路
 が混雑して骨である。今回は思うような練習が出来なかったのでまた
 何か考えなければならない。