シレイ沢
南アルプスシレイ沢(壊滅状態) 14,7,25~27
シレイ沢は以前から一度行ってみたかった沢で、Inリーダーが
計画を出したので参加することにした。ところが夜叉神峠から
広河原間の林道が土砂崩れ通行止めとなっていた。東京方面
からなら、奈良田から入ったほうが近いのだが、名古屋方面から
参加する人がいるので、戸台で落ち合うことになった。
仙流荘前の駐車場で合流。一角にテントを張り、名古屋組とは
5月の針ノ木雪渓山スキー以来の再会を祝しておいしい酒を飲む。
沢登りは東京組みが3人、名古屋組の2人の中1人(1人は別用)
計4人である。夜叉神峠から入れないこともあり、この駐車場には
続々と車が到着する。京都とか徳島とか全国区である。
26日朝戸台から北沢峠へのバスは臨時便を増発して次々と
登山者を運ぶ。私たちも5:40頃には北沢峠に着いた。ところが
北沢峠から広河原へのバスは7:25からである。
バス停近くにクリンソウとかミヤマオダマキが咲いていた。
定刻通りに来たバスで広河原。北岳が見える。7:45頃。
ここからシレイ沢までおよそ2kmの林道歩きだ。
橋の上からのシレイ沢。取り付きはガレガレの急斜面の滝だ。
装備を着けて看板の裏から沢に降りる。8:40頃。
ここの岩は薄くコケが着いていて滑りやすい。
下から見えていた堰堤を越え、もう一段のガレの急斜面の滝を登る。
(『関東周辺の沢登り』ではこの2段をF1,2としている。Fナンバーは
この本を参考にしますが、分からないものが多い。)
ガレの急斜面はこの上で右手に延びていて沢から離れる。
9:00頃。沢らしくなる。
直ぐにCS滝5m(F3)となるが右岸側を巻いて進む。
そのまま次ぎのF4(2段10m)の滝横を進む。
途中左岸側に渡る。
続いてF5である。10m以上あり右手が登れそうだが、落ち口
辺りが分からない。 9:15頃。
リーダーは無理しない。これも右岸側から巻いて行く
この上が本来はきれいな白砂の釜を持ったF6ナメ滝(6m)である。
ところが釜は流木で一杯で白砂が見えない。
これは滝横を登っていける。9:25頃。
次にF7の直瀑6m。とても登れない。
滝右岸の壁沿いに枝沢の流れ込みがあり、これを登る。
ところがこの先が悪く、多分F8も一緒に巻いてしまい、その後
懸垂で沢に降りた。小滝を登った辺りで休憩する。10:10頃。
この辺りから流木が多くなり、目の前の小滝下はかなり酷い。
この辺は小滝が続くところだが流木で塞がれている。
流木だらけの小滝を進む。
やがて沢は完全に流木で覆われる。何とも酷い有様で、沢登りだか
なんだか分からなくなってくる。しかもその倒木が非常に太い。
わりとすっきりした直瀑が現れる。これがF10(7m)か。10:35頃。
この滝は登れそうと見えたので、私は腰辺りまでの釜を越えて、流れ
の左をシャワーを浴びながら登った。快適である。とても滑るので要
注意だが難しくはない。皆は左岸側を巻いて登った。
次ぎの大木が転がる小滝は私は右を皆は左を登った。
その上の滝(F13?8m)は左岸側から巻いて行く。
次の滝も登れそうには見えない。10:50頃。左岸側手前の崖を
少し登って休憩。F14か?
ここで滝落ち口に向かって踏み跡があるので偵察に行ってみるが、
滝手前にギャップがあり、ロープを出さないと渡れそうにもない。
その後の確保の手順も面倒だし、ここで無理しなくても手前に上に
向かって高巻きできそうなので、そちらを登ることにする。
この高巻きでもう一つ滝を越えたかは分からないが、次に出てきた
のは、途中の大岩に水流が飛沫を飛ばしダイナミックに落ちる滝
として紹介されているF16のようだ。15m。11:10頃。
これは左岸側を結構な大高巻きとなり悪かった。特に女性陣が
悪場を避けようとして上へ上へと追い上げられ、かなり高く登って
しまったが、高巻きもルート中のいやらしい部分をどう突破するか
が問題である。補助ロープなどを上手く使うべきだろう。
滝の上で沢に戻るが、沢の様子は酷いものである。シレイ沢は壊滅
状態というしかない感じである。11:20頃。
倒木の堆積を掻き分けて進むとかなり大きな雪渓が残っていた。
その先で左から40m滝で枝沢が合流する。
本流側の滝を登る。11:35頃。
この先の小滝群は写真にも撮ってないし記憶もない。多分また
流木に覆われ、それを掻き分けるのに精一杯だったか?
次の出て来たのがブッシュ混じりの滝12mというF17かな。
11:50前頃。
これもどう巻いたかよく覚えてないが、巻きの途中でタカネグンナイ
フウロが咲いていた。
巻き終えて右手から滝を持った枝沢が合流するところで少し休んだ。
これが11:55頃から。
この先も流木がびっしりと沢を覆っている。
少し休んでまた流木の上を歩きます。沢が見えません。
ちょっとした小滝などは埋もれてしまってます。
遠くにかなり大きな滝が見えてきました。12:15頃です。
かなり大きな滝F20(20m)か。大分前から沢は花崗岩に変わって
いて、流木の下にはきれいな白砂もみられていた。この滝も本来なら
結構きれいな滝のはずだ。12:20頃。
左岸側に巻き道を探すが、滝下からは取り付き付近は立った崖だ。
少し戻り気味に上に登ったが、強引に登ると結構悪かった。
12:30頃から。
巻き道を沢のほうに戻ると、シレイ沢のハイライトF21(25m)
「白い滝」が見えてきた。
さすがに素晴らしい。倒木も途中に引っかかったりしていない。
シレイ沢の沢登りははこの滝を見るのが一つの目的だ。
巻き道をそのまま進むと、白ザレの斜面の方に行ってしまう。こちらは
相当危なそうだし、対岸にF21の巻き道らしきが林の中に見えていた
こともあり、F20の滝落ち口付近に懸垂下降することにした。
12:45頃から。
(続く)
シレイ沢は以前から一度行ってみたかった沢で、Inリーダーが
計画を出したので参加することにした。ところが夜叉神峠から
広河原間の林道が土砂崩れ通行止めとなっていた。東京方面
からなら、奈良田から入ったほうが近いのだが、名古屋方面から
参加する人がいるので、戸台で落ち合うことになった。
仙流荘前の駐車場で合流。一角にテントを張り、名古屋組とは
5月の針ノ木雪渓山スキー以来の再会を祝しておいしい酒を飲む。
沢登りは東京組みが3人、名古屋組の2人の中1人(1人は別用)
計4人である。夜叉神峠から入れないこともあり、この駐車場には
続々と車が到着する。京都とか徳島とか全国区である。
26日朝戸台から北沢峠へのバスは臨時便を増発して次々と
登山者を運ぶ。私たちも5:40頃には北沢峠に着いた。ところが
北沢峠から広河原へのバスは7:25からである。
バス停近くにクリンソウとかミヤマオダマキが咲いていた。
定刻通りに来たバスで広河原。北岳が見える。7:45頃。
ここからシレイ沢までおよそ2kmの林道歩きだ。
橋の上からのシレイ沢。取り付きはガレガレの急斜面の滝だ。
装備を着けて看板の裏から沢に降りる。8:40頃。
ここの岩は薄くコケが着いていて滑りやすい。
下から見えていた堰堤を越え、もう一段のガレの急斜面の滝を登る。
(『関東周辺の沢登り』ではこの2段をF1,2としている。Fナンバーは
この本を参考にしますが、分からないものが多い。)
ガレの急斜面はこの上で右手に延びていて沢から離れる。
9:00頃。沢らしくなる。
直ぐにCS滝5m(F3)となるが右岸側を巻いて進む。
そのまま次ぎのF4(2段10m)の滝横を進む。
途中左岸側に渡る。
続いてF5である。10m以上あり右手が登れそうだが、落ち口
辺りが分からない。 9:15頃。
リーダーは無理しない。これも右岸側から巻いて行く
この上が本来はきれいな白砂の釜を持ったF6ナメ滝(6m)である。
ところが釜は流木で一杯で白砂が見えない。
これは滝横を登っていける。9:25頃。
次にF7の直瀑6m。とても登れない。
滝右岸の壁沿いに枝沢の流れ込みがあり、これを登る。
ところがこの先が悪く、多分F8も一緒に巻いてしまい、その後
懸垂で沢に降りた。小滝を登った辺りで休憩する。10:10頃。
この辺りから流木が多くなり、目の前の小滝下はかなり酷い。
この辺は小滝が続くところだが流木で塞がれている。
流木だらけの小滝を進む。
やがて沢は完全に流木で覆われる。何とも酷い有様で、沢登りだか
なんだか分からなくなってくる。しかもその倒木が非常に太い。
わりとすっきりした直瀑が現れる。これがF10(7m)か。10:35頃。
この滝は登れそうと見えたので、私は腰辺りまでの釜を越えて、流れ
の左をシャワーを浴びながら登った。快適である。とても滑るので要
注意だが難しくはない。皆は左岸側を巻いて登った。
次ぎの大木が転がる小滝は私は右を皆は左を登った。
その上の滝(F13?8m)は左岸側から巻いて行く。
次の滝も登れそうには見えない。10:50頃。左岸側手前の崖を
少し登って休憩。F14か?
ここで滝落ち口に向かって踏み跡があるので偵察に行ってみるが、
滝手前にギャップがあり、ロープを出さないと渡れそうにもない。
その後の確保の手順も面倒だし、ここで無理しなくても手前に上に
向かって高巻きできそうなので、そちらを登ることにする。
この高巻きでもう一つ滝を越えたかは分からないが、次に出てきた
のは、途中の大岩に水流が飛沫を飛ばしダイナミックに落ちる滝
として紹介されているF16のようだ。15m。11:10頃。
これは左岸側を結構な大高巻きとなり悪かった。特に女性陣が
悪場を避けようとして上へ上へと追い上げられ、かなり高く登って
しまったが、高巻きもルート中のいやらしい部分をどう突破するか
が問題である。補助ロープなどを上手く使うべきだろう。
滝の上で沢に戻るが、沢の様子は酷いものである。シレイ沢は壊滅
状態というしかない感じである。11:20頃。
倒木の堆積を掻き分けて進むとかなり大きな雪渓が残っていた。
その先で左から40m滝で枝沢が合流する。
本流側の滝を登る。11:35頃。
この先の小滝群は写真にも撮ってないし記憶もない。多分また
流木に覆われ、それを掻き分けるのに精一杯だったか?
次の出て来たのがブッシュ混じりの滝12mというF17かな。
11:50前頃。
これもどう巻いたかよく覚えてないが、巻きの途中でタカネグンナイ
フウロが咲いていた。
巻き終えて右手から滝を持った枝沢が合流するところで少し休んだ。
これが11:55頃から。
この先も流木がびっしりと沢を覆っている。
少し休んでまた流木の上を歩きます。沢が見えません。
ちょっとした小滝などは埋もれてしまってます。
遠くにかなり大きな滝が見えてきました。12:15頃です。
かなり大きな滝F20(20m)か。大分前から沢は花崗岩に変わって
いて、流木の下にはきれいな白砂もみられていた。この滝も本来なら
結構きれいな滝のはずだ。12:20頃。
左岸側に巻き道を探すが、滝下からは取り付き付近は立った崖だ。
少し戻り気味に上に登ったが、強引に登ると結構悪かった。
12:30頃から。
巻き道を沢のほうに戻ると、シレイ沢のハイライトF21(25m)
「白い滝」が見えてきた。
さすがに素晴らしい。倒木も途中に引っかかったりしていない。
シレイ沢の沢登りははこの滝を見るのが一つの目的だ。
巻き道をそのまま進むと、白ザレの斜面の方に行ってしまう。こちらは
相当危なそうだし、対岸にF21の巻き道らしきが林の中に見えていた
こともあり、F20の滝落ち口付近に懸垂下降することにした。
12:45頃から。
(続く)