針ノ木雪渓山スキー
針ノ木雪渓山スキー 14、5、16夜~18
今シーズンは冬山中心で山スキーにはあまり行けなかった。
根子岳とみやぎ蔵王とスキーの祭典の3回だ。そもそもスキー自体も
あまり行けてない。尾瀬岩鞍に初滑りに行き、八海山とブランシュの
講習を受けただけでスキーシーズンが終わってしまった。白馬八方
尾根に行けなかったのは心残りだが、仕方がない。
そんなわけで最後を締めくくる針ノ木雪渓山スキーは、とても楽しみ
な企画だ。だが針ノ木雪渓は山登りを始めた頃、残雪の雪渓の詰め
の斜度にビビラされた記憶があり、果たしてこれをスキーシールで
登れるのか、3月以来のスキーだし滑れるのかも心配である。
今回は針ノ木雪渓から蓮華岳に登る冬山最後の企画とのコラボで
テント場で合流ということになっている。
山スキー隊は6名。前泊して朝扇沢。
扇沢は立山、剱岳に行く時の通過点で、ここから歩きだすことはほぼ
ない。そういえば扇沢に来たのは何時だろうと思ったら、09年に剱岳
北方稜線を歩き、黒部川東沢を沢登りした時以来のようだから、5年
ぶりということになる。
今回は初日はマヤクボ沢、2日目が針ノ木雪渓から蓮華大沢右俣
という予定である。雪の状態いかんで靴アイゼンやピッケルも使うかも
知れないということだし、テント泊装備もあり、これに山スキー用具一
式で大変な荷物になる。テント場までは近いということで、何とか担い
でいったが、とても重かった。
30分ほど歩いて大きな堰堤下の小広い台地にテントを張る。
余分な荷はテントにデポして、9時過ぎマヤクボ沢に向かって出発。
ツボ足組みは朝東京を出発してくるから、到着はまだ大分後になる。
今日は名古屋からの2人の中1人は、山スキーは参加しないので
テントキーパーで残ってくれるそうだ。
30分ほどで大沢小屋とテント場が見えてくる。その奥が針ノ木雪渓
であり、尾根を挟んだ左手に蓮華大沢右俣が見える。針ノ木も上は相
当立っているが、蓮華大沢の傾斜は最初からとんでもなく凄いな。
針ノ木雪渓を進む。10時頃。
振り返る。
大沢小屋付近から1時間ほども登ってくると傾斜がかなりきつくなって
くる。皆思い思いのコースを辿る。ペースもいろいろだ。
11時頃休憩。マヤクボ沢出合はもう少し。
11:25頃踏み跡が右と左に分かれる。左が針ノ木峠の方へ、
右がマヤクボ沢である。これに入る。
右手に見える尾根の張り出しの先から相当な斜度となっているようだ。
11:40分過ぎには猛烈な斜度となる。40度は越しているようで、
斜登行、キックターンがどんどん厳しくなってくる。空は晴れてきた。
11:50頃台地少し手前まで進むが、女性陣が明らかに遅れている。
斜度がきつく相当厳しいようだ。
雄大な眺めですが、それどころではなさそうな様子。
台地は直ぐ上かと見えたがまだまだ。なかなか上がれない。
12:20頃先頭のリーダーがほぼ台地に到着するが、女性陣は
まだはるかに下である。
男性陣は12:20を少し過ぎたところで、モレーン台地と思われる
平坦な場所に上がった。爺ヶ岳方面と針ノ木雪渓下部。
女性陣が随分小さくなった。
頭の上が針ノ木岳の頂上。そしてその右手がマヤクボのコルである。
少し休憩して女性陣の到着を待つが、しばらく着きそうにない。
待っていたのではコルまで行けなくなるかもしれないので、男性3人
で登ることにして出発する。12:45過ぎに振り返ると女性陣先頭が
台地に上がったところのようだ。
コル到着。13時頃。
黒部湖対岸の山々。しかしあいにく山頂部はほとんどガスに覆われ
見えなかった。どこがどこだか。
針ノ木岳山頂。針ノ木峠から登ったことはあるが、こちらから登る
としても結構かかりそうだ。コルには他のGも来ていた。
展望もないので少し休んだだけで、滑降を開始する。今回最初
の滑走である。モレーン下よりは斜度も緩く広々とした快適な斜面だ。
私は3月以来のスキー滑走である。何とか滑れるものだ。
13:20頃にはモレーン台地上の女性陣と合流する。
さてこれからが最大斜度の滑走となる。時間も遅く雪はかなり緩んで
いるので傾斜はきついがそう難しくはないようだ。しかしこれだけの斜
面を滑ることはそうそうないな。下は見えない。
それにしてもよく登ってきたと思いながらこれを快適に降る。
あれだけ苦労して登った斜面も降るのはあっという間である。
マヤクボ沢の出合いに13:30頃だから、モレーン台地からゆっくり
休み休み降って10分も掛かってないわけだ。登りはここから1時間
半強掛かったわけだが。
爺ヶ岳方面を展望しながら降る。途中デブリ地帯などかなり悪い
斜面を降るので、斜度は緩くなるが上よりははるかに滑りにくい。
埋まった小さな落石に乗り上げることもしばしばで、ガリッと音がする
たびにヒヤッとするが避けようもない。板がぼろぼろになる。
テント場に降りつくと、既にツボ足組みが到着していてテント村が出現
していた。16名の参加だそうで盛大に宴会の最中である。私たちは
6名(+1)で計23名。凄い人数だ。
私たちは一仕事を終えた後でもあり、気分よく宴会に参加する。
これだけいるとお互い初めての人も多く、自己紹介などやりながら
大分飲んだようだ。中には飲みすぎた人もいたくらいだ。
(続く)
今シーズンは冬山中心で山スキーにはあまり行けなかった。
根子岳とみやぎ蔵王とスキーの祭典の3回だ。そもそもスキー自体も
あまり行けてない。尾瀬岩鞍に初滑りに行き、八海山とブランシュの
講習を受けただけでスキーシーズンが終わってしまった。白馬八方
尾根に行けなかったのは心残りだが、仕方がない。
そんなわけで最後を締めくくる針ノ木雪渓山スキーは、とても楽しみ
な企画だ。だが針ノ木雪渓は山登りを始めた頃、残雪の雪渓の詰め
の斜度にビビラされた記憶があり、果たしてこれをスキーシールで
登れるのか、3月以来のスキーだし滑れるのかも心配である。
今回は針ノ木雪渓から蓮華岳に登る冬山最後の企画とのコラボで
テント場で合流ということになっている。
山スキー隊は6名。前泊して朝扇沢。
扇沢は立山、剱岳に行く時の通過点で、ここから歩きだすことはほぼ
ない。そういえば扇沢に来たのは何時だろうと思ったら、09年に剱岳
北方稜線を歩き、黒部川東沢を沢登りした時以来のようだから、5年
ぶりということになる。
今回は初日はマヤクボ沢、2日目が針ノ木雪渓から蓮華大沢右俣
という予定である。雪の状態いかんで靴アイゼンやピッケルも使うかも
知れないということだし、テント泊装備もあり、これに山スキー用具一
式で大変な荷物になる。テント場までは近いということで、何とか担い
でいったが、とても重かった。
30分ほど歩いて大きな堰堤下の小広い台地にテントを張る。
余分な荷はテントにデポして、9時過ぎマヤクボ沢に向かって出発。
ツボ足組みは朝東京を出発してくるから、到着はまだ大分後になる。
今日は名古屋からの2人の中1人は、山スキーは参加しないので
テントキーパーで残ってくれるそうだ。
30分ほどで大沢小屋とテント場が見えてくる。その奥が針ノ木雪渓
であり、尾根を挟んだ左手に蓮華大沢右俣が見える。針ノ木も上は相
当立っているが、蓮華大沢の傾斜は最初からとんでもなく凄いな。
針ノ木雪渓を進む。10時頃。
振り返る。
大沢小屋付近から1時間ほども登ってくると傾斜がかなりきつくなって
くる。皆思い思いのコースを辿る。ペースもいろいろだ。
11時頃休憩。マヤクボ沢出合はもう少し。
11:25頃踏み跡が右と左に分かれる。左が針ノ木峠の方へ、
右がマヤクボ沢である。これに入る。
右手に見える尾根の張り出しの先から相当な斜度となっているようだ。
11:40分過ぎには猛烈な斜度となる。40度は越しているようで、
斜登行、キックターンがどんどん厳しくなってくる。空は晴れてきた。
11:50頃台地少し手前まで進むが、女性陣が明らかに遅れている。
斜度がきつく相当厳しいようだ。
雄大な眺めですが、それどころではなさそうな様子。
台地は直ぐ上かと見えたがまだまだ。なかなか上がれない。
12:20頃先頭のリーダーがほぼ台地に到着するが、女性陣は
まだはるかに下である。
男性陣は12:20を少し過ぎたところで、モレーン台地と思われる
平坦な場所に上がった。爺ヶ岳方面と針ノ木雪渓下部。
女性陣が随分小さくなった。
頭の上が針ノ木岳の頂上。そしてその右手がマヤクボのコルである。
少し休憩して女性陣の到着を待つが、しばらく着きそうにない。
待っていたのではコルまで行けなくなるかもしれないので、男性3人
で登ることにして出発する。12:45過ぎに振り返ると女性陣先頭が
台地に上がったところのようだ。
コル到着。13時頃。
黒部湖対岸の山々。しかしあいにく山頂部はほとんどガスに覆われ
見えなかった。どこがどこだか。
針ノ木岳山頂。針ノ木峠から登ったことはあるが、こちらから登る
としても結構かかりそうだ。コルには他のGも来ていた。
展望もないので少し休んだだけで、滑降を開始する。今回最初
の滑走である。モレーン下よりは斜度も緩く広々とした快適な斜面だ。
私は3月以来のスキー滑走である。何とか滑れるものだ。
13:20頃にはモレーン台地上の女性陣と合流する。
さてこれからが最大斜度の滑走となる。時間も遅く雪はかなり緩んで
いるので傾斜はきついがそう難しくはないようだ。しかしこれだけの斜
面を滑ることはそうそうないな。下は見えない。
それにしてもよく登ってきたと思いながらこれを快適に降る。
あれだけ苦労して登った斜面も降るのはあっという間である。
マヤクボ沢の出合いに13:30頃だから、モレーン台地からゆっくり
休み休み降って10分も掛かってないわけだ。登りはここから1時間
半強掛かったわけだが。
爺ヶ岳方面を展望しながら降る。途中デブリ地帯などかなり悪い
斜面を降るので、斜度は緩くなるが上よりははるかに滑りにくい。
埋まった小さな落石に乗り上げることもしばしばで、ガリッと音がする
たびにヒヤッとするが避けようもない。板がぼろぼろになる。
テント場に降りつくと、既にツボ足組みが到着していてテント村が出現
していた。16名の参加だそうで盛大に宴会の最中である。私たちは
6名(+1)で計23名。凄い人数だ。
私たちは一仕事を終えた後でもあり、気分よく宴会に参加する。
これだけいるとお互い初めての人も多く、自己紹介などやりながら
大分飲んだようだ。中には飲みすぎた人もいたくらいだ。
(続く)