源次郎沢 | 鬼川の日誌

源次郎沢

  丹沢、源次郎沢  14,4,27


  連休前半は予定がない3人で源次郎沢に行くことにした。
 いつものバスで大倉に着く。日曜日だし、いい天気で沢山
 の登山者でにぎやかだ。9:05頃。
 

  竜神の泉まで30分ほどで、今日のメンバーは足が速い。


  10:10頃。新緑の山がまぶしい。


  戸沢に10:20頃。桜がまだ見られる。


  カイサク新道入口付近で装備を着ける。取り付いたのが
 10:45頃です。


  この日は直ぐに源次郎沢に入ったので堰堤をいくつも
 越さなければならなかった。進入禁止のテープが渡して
 あるが、やはり新道を少し登ってから入ったほうが楽。


  直ぐにF1を越える。まずは濡れない様に。


  小滝を越えてまた直ぐにF2。


  F3と続きます。ここは落ち口に木屑が溜まっていた。
 11:10頃。全体に沢が荒れているようだし、泥が多い
 ようでいつもより滑る感じがする。


  沢中から見る新緑、これも今頃の楽しみです。


  階段状の小滝を行くとF4です。いつもは左の棚状を巻
 くのだが、今回は中に入ってみた。


  入ってみると左は垂壁でホールド細かい。私はなんとか
 これを登る。


  2人は右手の棚のほうが易しそうと取り付くがあまり良く
 はなかった様だ。11:15頃。


  F1から4までの連続した滝を越えると穏やかな流れと
 なり、左手の崩壊気味の斜面から枝沢が入り二俣。
 右本流奥に滝が見える。これがF5。11:25頃。


  滝の左手の乾いたカンテ状を登るのだが、少し高さが
 あるのでロープを出す。


  難しいところは特にない。


  ビレイ支点をセットして2人に登ってもらう。


  淡い新緑とミツバツツジ。


  少し休憩。11:45頃。


  また緩く登っていくと二俣です。いつもはこの左の枝沢
 には水がないことのほうが多い。コンパスで方向を確認し
 右手に見える滝方向に進む。


  F6です。ここは滝の流れの左がいつも余り良くない。
 今回滝全体がいつもより滑る感じがするので、無理せず
 左の乾いた岩を登るかともチラッと考えたが、それが
 正解だった。
    

  しかしともかくロープを出し、ビレイしてもらい取り付く。
 今回はやはりぬめり気味で、足場が非常に悪い。下の
 写真の頭の上、3つ目の支点・残地スリングにヌンチャク
 をセットしロープを掛けて、手を伸ばし頭の上のホールド
 を探る。酷くぬるぬるで丸いものしかなく、これでは身体を
 支えられそうにないと思いながら、試しに力を入れた途端
 滑って落ちてしまった。幸いどこも打たなかった。
  

  やはり無理は禁物。自分が感じた危機感に素直に従う
 方が間違いない。下まで降ろしてもらい、改めて左手の
 乾いた崖を登る。こちらは問題ない。
 滝上で支点をセットし2人に登ってもらう。


  2人が登り終わり、3つ目の残地スリングにセットした
 ヌンチャクを上からビレイしてもらい回収する。これも
 結構滑り気味で悪かった。


  そんなこんなでF6を終了するのに少し手間取った。
 終了後適当な場所で休憩。12:30頃。


  更に上に登っていくと酷く倒木が多い。多分今年の大雪
 によるものだろうが、これだけ倒れると沢に流れ込む泥
 も相当な量だろうから、なんとなくぬめっているのも当然
 かと思われる。もうこの辺りで流れはなくなる。


  崩壊した滝、F7。


  大岩の間を抜ける。


  次も滝の残骸という感じのF8。12:50頃。


  F8から10分ほど歩いてF9である。13時頃。
 ここはどこでも登れるが、いつも登る右のカンテ状には
 倒木があり、更に右は大量の泥が載っているので、左の
 滝の流れ沿いの右垂壁を登る。難しくはないが高さがそ
 れなりにある。


  ロープは出さずに慎重に抜ける。


  その上も似たような連続した滝である。


  この上が最後の滝F10となる。左手の残置スリングが
 ぶら下がっている方には、倒木が覆いかぶさっていて
 登れない。いつも右手の垂壁を登っているから問題ない。
 13:10頃。


  ここもロープを出しビレイしてもらい登る。乾いた壁で
 支点もあり気持ちよく登れる。


  F10上から。


  ビレイ支点をセットしてフォローに登ってもらう。


  2人とも問題なく登る。


  2人が登り終えたところで、休憩を兼ねて沢靴を脱ぎ
 登山靴に履き替える。

  これからは乾いた沢の詰めである。動き始めたのが
 13:40を過ぎていた。やはり沢は酷い荒れようである。


  荒れた沢を詰めて、笹原を登るようになる頃、コンパス
 を花立山荘にセットして、かなり左手に進む。これをやら
 ないと大概山荘の上に出てしまう。
 今回はぴったり山荘に出ることが出来た。14:10頃。
 山荘前は大勢の登山者で一杯でした。


  富士山は霞んでいた。


  私はビールを一本担いで来たので3人で乾杯。


  ゆっくり休んで降ります。まだマメ桜が咲いてます。
 今回の2人は足が速いので、大勢の登山者を次々と
 追い越して進みます。


  堀山の家に14:45頃。20分ちょいで着いたか。


  見晴らし茶屋に15:20頃。(35分ほど)。


  大倉山の家前の八重桜がきれいでした。


  シャガも見頃です。


  大倉バス停には15:50にならないうちに着いたようです
 から、花立から1時間半掛からなかった。これくらいの速さ
 の方が疲労感は少ないとはいえ、後で応えるかな?


  渋沢には16時を過ぎて着いた。16時を過ぎないとさす
 がに飲み屋も開いていない。
 さて一杯と飲み屋に向かうところで、目の前のお爺さんが
 ばったりと倒れるではないか。「大丈夫ですか?」と声を
 かけたところでホームレスの爺さんだと分かったが、知ら
 ん顔も出来ないので、救急車を呼ぶことになった。
 手配を終え爺さんに「救急車を呼んだからここにいてね」
 と念を押して、居酒屋に入る。すっかりよれよれの爺さん
 だがもしかしたら私より年は若いかもしれない。
 居酒屋は登山者らしき団体で一杯だ。
 居酒屋から外を確認し、救急車が来たと思しき頃、仲間が
 爺さんの様子を確認に行ってくれた。爺さんはごねていた
 様だがともかく乗っていったと確認した。
 何であれ、手をつけたことが落ち着くまではゆっくり飲んで
 もいられない。
  
 今日は天気も良く沢日和で楽しい1日でした。