八海山スキー | 鬼川の日誌

八海山スキー

  八海山スキースクール  14,1,11~13


  早くも14年1月も終わろうかという日になってしまった。
 私のブログはようやく今年に入ります。
 新年早々からしばらくジムクライミングの機会が多かった。
 6人くらい集まって、日吉のビッグロックに行き楽しく練習
 したこともあった。しかしジムクライミングでは報告する
 ようなことはほとんどない。目標がありそれが実現したと
 いうようなこともなく、さっぱり上達もしないし。

  そして次が八海山スキースクールである。
 以前から計画が出るたび気になっていたのであるがしかし
 3日間と長いし、費用が馬鹿にならない。
 スキーはどこかの山に行くよりは金が掛かる。宿に泊まり
 おいしいものを食べ、飲み、リフトの料金も掛かるからだ。
 これに3日間のプロによる講習が付く訳だから、当然更に
 高くなる。私には痛い出費だ。

  また足代もバカにならない。八海山スキー場に朝早く家
 を出て着くには新幹線を使うわけで、結構かかるのだ。
 しかし今私はJRジパングの3割引きを使えるから、大変
 助かるのだが。それにしても費用は掛かるが新幹線の
 威力は凄い。車を運転する疲れを考えれば圧倒的に楽。 

  要するにこれらの出費をも厭わず、3日間もの講習会を
 頑張るとなれば、それを上回る上達したいという動機がな
 ければとても参加は出来ない。
 楽しく滑れればそれでいいとはいうものの、今回参加した
 仲間たちはやはり少しでも上手くなりたいと、何処かで考
 えているわけだろう。
 山スキーに参加することを想定している場合は、もう少し
 ましに滑れなければということもある。これが大きいかな?
 オフピステの斜面を滑るには、何より飛び込んで体験する
 以上にいい練習はないけれど、やはり基礎的なスキーの
 技術力がないととても苦労する。
 人間傍から見ればつまらないことでも、自分が面白いと
 やりだしたことは、やはり少しでも上手くなりたいと思うもの
 らしい。

  この八海山スキー場にスクールだけでなく、通いつめて
 いる人たちがいる。その熱意と先立つものにはとても敵わ
 ないなあと思うが、やはりその人たちは上手である。

  私たちが泊まったのはスキースクールとタイアップした
 宿ということらしく、きれいな宿で大変おいしいものを食べ
 させてもらった。これだからスキーに行けば太る。
 今回私たちのグループは男4人に女8人と大所帯であり、
 こうなると飲み会もなかなか賑やかである。しかしまあ皆
 さんそう羽目を外す様な人もいないので、いたってまじめ
 なものでした。

  さてスクールですが、私たちのグループ以外の人たちも
 多く、最初に簡単な斜面を滑って力量を判断して、班分け
 を行う。これはどこのスクールでも同じでしょう。
 一応1級の人、2級の人、その他の人と滑るので大まかに
 はその順となるが、人数が多ければ級の中でも上の班と
 下の班とに分けられる。
 実際1級を持っていてもあえて申告せずに滑った人とか、
 実力1級と目されている仲間はやはりちゃんと上の班に
 分けられる。
 今回は私たちのグループが人数多く、2級を持ってない人
 も多かったので、私はその人たちの次ぎの班(ほぼ2級組)
 に入った。この二つの班はほとんど私たちのグループだ。
 聞くところではいつもは一番下の班にグループのほとんど
 の人が入るそうだ。
 力のある人たちが来るということなのだろう。

  初日は湿った雪が降り続いてあいにくの天気で、防水の
 悪い私の服はびしょ濡れという感じだった。講習は雪が降
 ろうが関係はない。
 2日目はいい天気になり、ちょっと汗ばむほどになった。
 周りの景色もみられきれいだった。
 この日は少しばかり写真を撮る気になった。

  朝スキー場へ出発の前の宿の付近。


  八海山スキー場はそう大きくはない。しかしメインのゴン
 ドラで山頂に上がれば、3kmほどのダウンヒルを楽し
 める。ゴンドラには80人ほどが乗れ、5分も掛からず山
 頂に着ける。かなりのスピードだ。
 ここを滑ることを目標にすれば、相当な回数滑れると思う。


  険しい岩尾根で有名な八海山だが、雪が着いて相当
 厳しそうに聳えていた。積雪も多そうだ。




  初日、3日目と雪が降り続き、いい条件ではなかった上
 に、私たちは講習会だから基本的に下のゲレンデで練習
 が続いた。
 講習の中でも何回か上に登り、エキスパートコースを含め
 て練習したが、班の中で急斜面に慣れない人がいたこと
 もあり、あまり回数多くは上から滑れなかった。
 昼休み中とか講習後にも行きたい人で何回か滑ったが。

  講習の基本は板の上にいい姿勢で乗って滑ること、ほぼ
 これだけだったと言ってもいいかもしれない。
 しかしスキーで滑りながら緩い斜面、急斜面、そして山頂
 直下のエキスパートコースなどのオフピステの急斜面など
 あらゆる斜面でいい姿勢を保って滑るということ、これは相
 当に厄介なのである。
 そういう意味では今までのどの講習も同じだろう。
 
  私たちの講師はぶれないいい姿勢とはどういうものかを
 基本に、どんな斜面でもその姿勢を保って滑るということを
 徹底して教えてくれた。
  いい姿勢を保ってターンするのであって、決して無理に
 回してはならない。
  横滑りの場合、完璧に真ん中に乗ってないと、真っ直ぐに
 (フォールラインに)板を滑らせることは出来ない。
 少し前に体重が掛かれば前に滑るし、後ろに掛かれば後ろ
 に滑り始める。
 これを意識的に出来るようにすることも必要だ。
  また足踏みしながらターンをする。いい姿勢が保たれて
 いないと、遅れて後傾になるか、足踏みができなくなる。
  姿勢を保つためにも、ストックを軽く前に構える。
 などなど。
  とりわけ急斜面やオフピステの斜面など、あらゆる斜面で
 講師は緩斜面と同じように見た目ゆったりと滑るのだが、
 これが今後の私の目標かな。
 どれもこれまで受けた講習と中身は変わらないと思う。
 
  3日間繰り返して少しは姿勢が良くなり、基本姿勢が
 出来てきたと言えるかもしれない。
 そうはいっても、急斜面になればまた姿勢が崩れることが
 当然ながらある。その場合はそれを意識し、姿勢を修正
 していけば、これまでよりはましに滑ることができると思う。

  今回の講習の中で、特にこれは役立つと思ったのは
 小回りの場合にストックを付く位置である。
 これまでは板の前の方と教えられてきたと思うが、身体の
 側面に付くことによって、ターンのきっかけにするというの
 を教えられた。これは私にはとてもターンし易い方法だと
 感じられる。かなりの斜面になっても楽に回れるように思う。
 そしてそれで暴走をコントロールしやすい。

  スピードに乗って滑ることはスキーの楽しみの一つでは
 あるが、厳しい斜面ではターン後の横滑りを意識的に取り
 入れずらし、スピードをコントロールし、無茶な姿勢でも
 なんでもその場を乗り切るのではなく、いい姿勢でゆったり
 と滑るようにしようと思う。
 それでも相当なスピードは出ているのだから。

  ともかく一歩ましに滑ることを意識するきっかけには
 なったように思う。