白山 2 | 鬼川の日誌

白山 2

   白山加賀禅定道  13,9,29   続き



  明るくなる頃から歩き始めるつもりであったが、
 隣の4人組が早くからごそごそ始めて私たちも
 目を覚まされた。準備して外に出たのが4:30前
 である。かなりの人たちがご来光目当てで、山頂
 に登り始めている。まだ真っ暗である。
 私たちも4:30くらいに歩き始める。

鬼川の山行日誌
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  神社の直ぐ裏手で山頂方向と千蛇ヶ池方向と分岐
 する。昨日確認しているので、ご来光組と分かれる。
 こちらに歩く人は他に誰もいない。

  千蛇ヶ池を過ぎ、大汝峰の麓から巻き道を歩く。
 ちょうど日の出の方向とは逆に回りこむので、残念
 ながら、ご来光は拝めそうもない。
 大汝峰も結構大きく、回りこむまでかなり時間が
 掛かった。回り込めばご来光が見えるかと急いだが、
 登山道の先はハイマツの海でとても無理。
 大汝山頂からの道と合流したのが既に5:50頃となり、
 もうすっかり日は上がっていた。
 七倉山、四塚山方面の朝焼けを見ながら休憩。

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  影白山が見られた。

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  七倉山方面に少し歩く。ハイマツの海の中で、この
 林が終わったところで、北アルプスの全山が見えてくる。
  
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  この辺の少し先なら、ご来光も見られたわけだ。
 それにはもう30分以上早く出なければならない。
 6:05頃の北アルプス。

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  穂高、大キレット、槍、そして剱岳まで文字通り
 北アルプスの全山がきれいに見える。
 山頂をすべて指定するのは相当困難だ。
 朝日に輝く雲海も素晴らしい。 

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  手前の山もきれいです。

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  降っていくと御手水鉢。6:20頃。

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  七倉山に向かって登る。
 七倉の辻。6:35頃。先は四塚山。朝日が強烈です。
 私の足も相当長い。

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  四塚山。確かに石を積んだ塚がある。
 自分もしっかり写りこんでます。

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  もう少し進むと乗鞍岳から御嶽山まで見えてくる。
 7:00頃。

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  御嶽山と乗鞍岳の向こう。

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  パノラマ写真にすればよかった。

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  真ん中の尾根がこれから辿る禅定道全コースの
 ようだ。長坂を降る。7:10頃。

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  文字通り長い坂を降って、油池。8:10過ぎ。

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  気持ちのいい尾根を辿る。

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  ミヤマリンドウがきれいに咲いていた。

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  降ってきた四塚山方面。8:25頃。

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  四塚山が少し遠くなり、向かうピーク辺りが天池か。
 8:40頃。

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  ピークの一角チングルマの葉が鮮やかに紅葉
 していた。

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  天池(室跡)。9:05頃。七倉の辻から2時間半。
 きれいな水で、沸かせば飲めるそうだ。

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  チングルマの紅葉の中広々した山頂を辿る。

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  四塚山もはるかに遠くなる。 

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  これから長く緩やかな下り尾根が続く。池糖や木道
 が続いて、乾き気味であるが湿原である。

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  はるか向こうには市街地らしきが見える。

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  百四丈滝展望台。9:30頃。足元の展望用台が
 崩壊していて、笹の斜面に滑り落ちそうだ。

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  美女2人と美女坂の頭。9:50頃。
 この少し手前で下から登ってきた単独行のお兄さんに
 出会った。天池まで往復するつもりだという。今日
 初めて人に出会った。

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  美女坂は急で悪い。また笹の刈払いが最近やられ
 たらしく、笹が道に被っているので滑る。ここはきつい
 降りだった。

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  5万図では分からない小ピークを越えて、ピーク
 らしくない奥長倉山に10:30頃。5分もせず奥長倉
 避難小屋。天池から1時間半。
 もう6時間近く歩いているわけだ。
 避難小屋はきれいに使われており、トイレもある。
 ここでお湯を沸かし、私はカップメンを食べる。
 大休止。

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  11時近くまで休み歩きだすがこれから先は森の
 ようだ。まだ先は長い。

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  ブナやダケカンバの大木が沢山見られた。

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  青空にすっくと立つダケカンバの大木。非常に立ち
 姿が素晴らしい。これが紅葉していたらなあ。

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  ヌードなブナもある。色白です。

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  ナナカマドも多い。実だけは赤いが紅葉してない。

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  長倉山は縦走路の横にあり、標識と三角点が
 なければ、ピークとは分からない。11:45頃。

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  延々と尾根を歩く。12時頃下に白山スーパー林道
 が見えたが、一台も車が通ってない。この林道を
 使ったウルトラマラソン大会が開かれていたと下山
 して知った。

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  しかり場分岐に12:20過ぎに着いた。少し休む。

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  緑の谷峠12:45頃。

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  素晴らしいブナの大木。13時頃。

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  しかり場分岐から林道に出る途中に地図で檜倉
 というピークがある。それらしきアップダウンを過ぎて
 ずっと降っていく途中に檜倉の標識が出てきて
 びっくりした。

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  実際これが13:44で禅定道登山口になる車が
 入れる林道に出たのが13:50であるから、5分ほど
 しかかからず、明らかに地図とは違う。

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  それはともかくとして、9時間半近く掛かったが、
 15.5kmの加賀禅定道を歩きとおすことが出来た。
 ここで民宿との約束どおり、電話をかけてみると
 ここまで迎えに来てくれるという。迎えがなければ
 まだ1時間半くらいは歩かなければならない。
 これで今日の歩きは終了したわけだ。

  装備の片付けなどしているうちに、民宿のご主人
 が車で迎えに来てくれた。美女坂の頭付近で会った
 単独行者が早くも降ってきた。彼はスキー場上に
 車を置いているという。

  白山一里野温泉にある「雪国荘」という民宿だが、
 スキー場の直ぐ前でおもにスキー客相手かな。
 今回は日曜日の夜で私たち以外に客はいなかった。
 東京からのお客もめったに来ないそうだ。

  設備は普通の民宿だが、料理が大変盛りだくさん
 でおいしかった。炭火を起こして串焼きの肉、魚貝
 (かなり大きめのアワビこれだけでも凄い)野菜など
 を焼きながら、ギョウジャニンニクを練りこんだ味噌
 を付けて食べるのだがこれがうまい。
 天然のマイタケのホイル焼きはとてもいい香りだ。

  めったにないものが手に入ったとかで、冷凍した
 熊の刺身が出た。解凍して身が赤くなったら食べる。
 白っぽい脂身の部分もあった。恐る恐る食べたが
 臭みもなく馬刺しのようなものか。
 野生動物肉の刺身というのも珍しい。

  とても食べきれないと思ったのだが、おいしい
 地酒とともにゆっくり食べて、餅を持ち帰った他
 ほとんどを食べてしまった。
 相棒2人も結構な健啖家だ。
 2日間のアルバイトで使ったエネルギー消費分を
 かなりオーバーして取り戻した。

  30日の朝食もおいしく沢山いただいて、バスまで
 時間があるので瀬女(せな)の道の駅まで送って
 もらったり、大変サービスしていただいた。
 主人夫婦も一緒に切り盛りしている娘さんもとても
 気持ちのいい人たちで、楽しい山登りの後に期待
 できる最高の宿だったかな。
 おかげでいい締めくくりになった。

  バス、電車、JR特急、新幹線と乗り継いで東京
 に帰る。やはりかなり遠かった。
 金沢からはジパングの割引が使えた。3割引は
 助かる。
 (JR東日本管内ではないので、会員手帳がいる。)