穂高岳縦走 2
奥穂から西穂へ 13,8,27 続き
27日3時頃に起きて準備し、50分頃から外に出る。
私たちの他に親子らしい二人連れが先に行く。
かなり寒く風もあり濃霧である。これに雨が混じっている。
防寒用でもあり上だけカッパを着用する。
真っ暗な中、急な梯子を登り、濡れた岩場を登るのは
結構大変である。相棒の足がなかなか進まない。
それでも1時間ほどで奥穂高岳山頂。
雨は上がってきたようだ。
5時を回ると行く手にジャンダルムが見えてくる。
これからしばらくは難所なので、補助ロープを繋ぐ。
歩き出す頃にはすっかり明るくなる。この位置からの
ジャンダルムはいつもながら素晴らしい。
直ぐにウマノセで、降りでは一番恐いところかも。
ロープを繋いでいるのだから、支える側が上が基本だ。
しかしルート取りが難しそうなので、私が先行し手足
ホールドを教えながら降る。こうした場合、万一滑っても
止るようにロープを岩に絡めて降ります。
しかし補助ロープでもあり、落ちないようにしっかり
降ってもらうしかない。
これを抜けて振り返ったウマノセの岩峰。ガスで
高度感が薄れただけ良かったかも。
日が射し始め、ウマノセの岩峰の向こうの奥穂山頂
にいる人が手を振っている。こちらが見えてるからでは
なさそうだ。5:45頃。
その後も岩場をどう辿るかが問題なので基本私が
先行する。
6:20頃になるとジャンダルムが迫ってくる。奥穂も
ガスが取れている。いい天気になってきた。
笠ヶ岳がくっきりと見え、槍ヶ岳もまもなく全部見え
そうだ。出発した穂高岳山荘も見える。
ジャンダルムが天を突く。山頂に人が見える。
私たちも岩稜を辿る。
槍ヶ岳がすっきりと現れてきた。今日は素晴らしい。
奥穂側から西穂側へ回りこむ難所のところ。足場が
ないのでボルトを打ってある。まあ鎖もあるし。
西穂側からではジャンダルム山頂に登り終わり、
奥穂側に回りこんで見上げるので、こちらから登れる
かどうかは問題外でした。
今回奥穂側山頂直下から上を見たら直登できそうで
したが、今日は無理できません。
いつものように西穂側から山頂に登りました。
2時間辿ってきたルートが見えました。
7:00頃山頂です。
山頂から。昨年は何も見えませんでした。
今日は大展望です。
御嶽山、乗鞍岳、焼岳、西穂高岳。
笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳など。
黒部五郎岳、薬師岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、
水晶岳、立山といった山々が皆写っているようだ。
山頂で充分展望を楽しんだら西穂へ向けて出発です。
まだ縦走はこれからだ。
大分降ってもあまり景色が変わらない。
8時頃前穂が見えてきて、笠ヶ岳が高くなる。
岩稜の降りが続く。
天狗岳、西穂高岳がすっかり高くなる。
天狗のコルに8:45頃。少し休憩。
結構大勢、何組ものパーティーが休憩を取る。
天狗岳に登りながら振り返る。ガイドパーティーも
何組も登り降りしている。
確かに厳しい登下降です。それにしても天狗のコル
からジャンダルムの間はとりわけ登るとすると見るから
に大変です。しかしこのコルから天狗岳もなかなか。
9:30頃天狗岳山頂です。どんどん雲が湧いて
きますが、まだ大展望で見ごたえあります。
さてこれから間・天のコルに降り間ノ岳に登り返し
です。間ノ岳、天狗岳はほぼ高さは同じ。
いやいや間ノ岳も剣呑ですね。9:50頃。
逆層スラブを降って、間・天のコル。10:10過ぎ。
間ノ岳への登り途中からのジャンダルムと天狗岳。
10:50頃。
11時頃間ノ岳を通過。
この後も気の抜けない登り、降りが続く。
ロープは着けたり外したり。11:40頃。
登り降りで、面白いところは沢山あったのですが、
相棒を補助し、引っ張るので疲れたか、この後しばらく
写真を撮ってなかった。
12:40頃西穂高岳山頂に到着。
もうじき9時間近くになる。大分ペースが遅い。
ジャンダルムが大分遠くなった。すっかりガスで
蔽われてきた。
さて後ひとふん張りだ。ピラミッドピークに13:40頃。
笠ヶ岳もすっかりガスで見えなくなった。
独標14:20過ぎ。
頑張って降る。時折上高地が見渡せる。
丸山で15時を過ぎた。
西穂山荘に15:30前頃へろへろになって到着した。
山荘そばのトリカブトの花。これも実を結び始めた
ものだ。
4時前に穂高岳山荘を出たわけだから、11時間半
近く掛かったことになる。これは疲れた。
まあしかし無事歩きとおせて良かった。
山荘は平日ですが大勢の登山者で一杯でした。
帰京は次の日になりましたが、いい天気でした。
やはりこのコースはどちらから縦走してもきついです。
今回は全体的に降りで、とりわけジャンダルムから天狗
のコル間が降りになるのは足には楽だとは言える。
しかし危ない降りで気は抜けないし、その他の登り降り
はどちらをとってもそう変わらない。
そう考えると、初日ロープウェイから約1時間半歩くだけ
で西穂山荘に入れ、次の日から効率的にアタックできる、
西穂からの縦走の方が取り付き易いと思う。
天気も読み易い。
奥穂高岳に登るまででかなり疲れ、それから難所の縦走
にアタックするのは結構きつい。
前日までの疲れがない分全体的に登りだとはいえ、西穂
からのほうが体力的にも楽なように私は感じる。
もちろん天狗のコルからジャンダルムの標高差300m
ほどの登りは応えるが。
また穂高岳山荘からもう1日かけて降る必要がでてくる
のは当然である。昨年の経験から、ちょっと厳しいコース
ではあるが白出沢を降り、新穂高温泉に戻るのが時間
的には早い。夜行なしの3日間で完遂できる。
また危ないコースではあるけれど、白出沢はなかなか
素晴らしい所で、一度は行ってみる価値があります。
いずれにせよこの縦走はきついです。
脚力があれば、1日目西穂山荘、2日目西穂・奥穂間の
縦走で穂高岳山荘、3日目奥穂・北穂間と大キレットを
縦走し槍ヶ岳山荘、4日目降りというのが、私も単独行で
やりましたが、最も充実するコースです。
27日3時頃に起きて準備し、50分頃から外に出る。
私たちの他に親子らしい二人連れが先に行く。
かなり寒く風もあり濃霧である。これに雨が混じっている。
防寒用でもあり上だけカッパを着用する。
真っ暗な中、急な梯子を登り、濡れた岩場を登るのは
結構大変である。相棒の足がなかなか進まない。
それでも1時間ほどで奥穂高岳山頂。
雨は上がってきたようだ。
5時を回ると行く手にジャンダルムが見えてくる。
これからしばらくは難所なので、補助ロープを繋ぐ。
歩き出す頃にはすっかり明るくなる。この位置からの
ジャンダルムはいつもながら素晴らしい。
直ぐにウマノセで、降りでは一番恐いところかも。
ロープを繋いでいるのだから、支える側が上が基本だ。
しかしルート取りが難しそうなので、私が先行し手足
ホールドを教えながら降る。こうした場合、万一滑っても
止るようにロープを岩に絡めて降ります。
しかし補助ロープでもあり、落ちないようにしっかり
降ってもらうしかない。
これを抜けて振り返ったウマノセの岩峰。ガスで
高度感が薄れただけ良かったかも。
日が射し始め、ウマノセの岩峰の向こうの奥穂山頂
にいる人が手を振っている。こちらが見えてるからでは
なさそうだ。5:45頃。
その後も岩場をどう辿るかが問題なので基本私が
先行する。
6:20頃になるとジャンダルムが迫ってくる。奥穂も
ガスが取れている。いい天気になってきた。
笠ヶ岳がくっきりと見え、槍ヶ岳もまもなく全部見え
そうだ。出発した穂高岳山荘も見える。
ジャンダルムが天を突く。山頂に人が見える。
私たちも岩稜を辿る。
槍ヶ岳がすっきりと現れてきた。今日は素晴らしい。
奥穂側から西穂側へ回りこむ難所のところ。足場が
ないのでボルトを打ってある。まあ鎖もあるし。
西穂側からではジャンダルム山頂に登り終わり、
奥穂側に回りこんで見上げるので、こちらから登れる
かどうかは問題外でした。
今回奥穂側山頂直下から上を見たら直登できそうで
したが、今日は無理できません。
いつものように西穂側から山頂に登りました。
2時間辿ってきたルートが見えました。
7:00頃山頂です。
山頂から。昨年は何も見えませんでした。
今日は大展望です。
御嶽山、乗鞍岳、焼岳、西穂高岳。
笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳など。
黒部五郎岳、薬師岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、
水晶岳、立山といった山々が皆写っているようだ。
山頂で充分展望を楽しんだら西穂へ向けて出発です。
まだ縦走はこれからだ。
大分降ってもあまり景色が変わらない。
8時頃前穂が見えてきて、笠ヶ岳が高くなる。
岩稜の降りが続く。
天狗岳、西穂高岳がすっかり高くなる。
天狗のコルに8:45頃。少し休憩。
結構大勢、何組ものパーティーが休憩を取る。
天狗岳に登りながら振り返る。ガイドパーティーも
何組も登り降りしている。
確かに厳しい登下降です。それにしても天狗のコル
からジャンダルムの間はとりわけ登るとすると見るから
に大変です。しかしこのコルから天狗岳もなかなか。
9:30頃天狗岳山頂です。どんどん雲が湧いて
きますが、まだ大展望で見ごたえあります。
さてこれから間・天のコルに降り間ノ岳に登り返し
です。間ノ岳、天狗岳はほぼ高さは同じ。
いやいや間ノ岳も剣呑ですね。9:50頃。
逆層スラブを降って、間・天のコル。10:10過ぎ。
間ノ岳への登り途中からのジャンダルムと天狗岳。
10:50頃。
11時頃間ノ岳を通過。
この後も気の抜けない登り、降りが続く。
ロープは着けたり外したり。11:40頃。
登り降りで、面白いところは沢山あったのですが、
相棒を補助し、引っ張るので疲れたか、この後しばらく
写真を撮ってなかった。
12:40頃西穂高岳山頂に到着。
もうじき9時間近くになる。大分ペースが遅い。
ジャンダルムが大分遠くなった。すっかりガスで
蔽われてきた。
さて後ひとふん張りだ。ピラミッドピークに13:40頃。
笠ヶ岳もすっかりガスで見えなくなった。
独標14:20過ぎ。
頑張って降る。時折上高地が見渡せる。
丸山で15時を過ぎた。
西穂山荘に15:30前頃へろへろになって到着した。
山荘そばのトリカブトの花。これも実を結び始めた
ものだ。
4時前に穂高岳山荘を出たわけだから、11時間半
近く掛かったことになる。これは疲れた。
まあしかし無事歩きとおせて良かった。
山荘は平日ですが大勢の登山者で一杯でした。
帰京は次の日になりましたが、いい天気でした。
やはりこのコースはどちらから縦走してもきついです。
今回は全体的に降りで、とりわけジャンダルムから天狗
のコル間が降りになるのは足には楽だとは言える。
しかし危ない降りで気は抜けないし、その他の登り降り
はどちらをとってもそう変わらない。
そう考えると、初日ロープウェイから約1時間半歩くだけ
で西穂山荘に入れ、次の日から効率的にアタックできる、
西穂からの縦走の方が取り付き易いと思う。
天気も読み易い。
奥穂高岳に登るまででかなり疲れ、それから難所の縦走
にアタックするのは結構きつい。
前日までの疲れがない分全体的に登りだとはいえ、西穂
からのほうが体力的にも楽なように私は感じる。
もちろん天狗のコルからジャンダルムの標高差300m
ほどの登りは応えるが。
また穂高岳山荘からもう1日かけて降る必要がでてくる
のは当然である。昨年の経験から、ちょっと厳しいコース
ではあるが白出沢を降り、新穂高温泉に戻るのが時間
的には早い。夜行なしの3日間で完遂できる。
また危ないコースではあるけれど、白出沢はなかなか
素晴らしい所で、一度は行ってみる価値があります。
いずれにせよこの縦走はきついです。
脚力があれば、1日目西穂山荘、2日目西穂・奥穂間の
縦走で穂高岳山荘、3日目奥穂・北穂間と大キレットを
縦走し槍ヶ岳山荘、4日目降りというのが、私も単独行で
やりましたが、最も充実するコースです。