穂高岳縦走 | 鬼川の日誌

穂高岳縦走

  穂高岳縦走(奥穂から西穂へ) 13,8,25~28



  今年もこの一般ルート最難関のコースを行きたいという
 要望があり、私はこれまで3回とも西穂から奥穂を縦走
 してきたので、今回は奥穂側から縦走することにする。

  ところが要望をしてきた人が諸般の事情で行けなくなり
 それでは私もと計画に乗ってきた人と行くことになった。

  万太郎本谷沢登りでカメラを失くしてしまった。私には
 カメラがメモ代わりの記録媒体である(日時の記録)ので
 なくてはならない。またたまにいい写真があったりすると
 うれしいし。
 使い方が荒いので防水、耐衝撃、耐低温などの機能が
 あり、使い方に既に慣れていて最近値が下がっている
 ものを急遽手に入れた。
 思ったよりガタイがでかかったのはミスったが仕方がない。
 この縦走が筆おろしである。

  25日朝は出かけに雨に降られるような天気だったが、
 新宿から高速バスで上高地へ。ちょうど着くころから雨が
 上がってきた。
 しかしカッパ橋、梓川の向こうの穂高連峰は全くガスに
 隠れ何も見えない。12:25頃。

鬼川の山行日誌
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  明神に13時過ぎ。

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  最近猿がよく現れる。あちこちの観光地で問題に
 なっている。

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  渡りをするというのでよく知られるようになってきた
 アサギマダラが飛んでいた。きれいな蝶です。
 なかなか止まってくれないし、少し引っ張らないと
 撮れないので手振れしやすく難しい。

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  徳沢園に14:10頃。トリカブトの花も終わり気味。

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  横尾に15:10頃。今日はここで泊りである。
 2段ベット3列の6人部屋だけど山小屋よりはきれいで
 石鹸類は使えないが風呂もある。
 泊り客はかなり多い。テントも沢山あった。

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  26日朝食事は5時頃からと早い。
 明神岳が焼けていた。モルゲンロートはいいですね。
 露出を手前に合わせると明神が金色になった。

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  今日は穂高岳山荘までであわてることはない。
 仕度が出来た5:45頃出発。梓川がきれいだ。

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  屏風岩が見えてくると岩小屋跡の標識がある。
 屏風岩に取り付くなら、ここから川を渡渉する。

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  屏風岩の大岩壁をしばらく眺めながら歩く。
 
  本谷橋6:40過ぎ頃。休憩する。
 今日は月曜日で降って来る人が多い。

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  本谷橋から登っていくと、南岳から天狗原方面が
 見えてくる。

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  谷が回りこんで、前穂高岳から吊尾根が見え、更に
 奥穂高岳、涸沢カールが開けてくる。

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  そして今日の宿穂高岳山荘がコルに見えてくる。

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  涸沢の流れに沿って登る。雨上がりのためか今日は
 とても風景がきれいである。ヒツジ雲の空も素晴らしい。
 下界は暑いが、しっかり秋の気配。8:00頃休憩。

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  後一月もすれば紅葉するであろうナナカマド。

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  涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐。時間も早いので
 北穂を回っていくことも考え、小屋のほうに向かう。

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  涸沢カール、小屋と奥穂。まだ雪が大分残っている。

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  時間も早いので涸沢小屋で少しゆっくりする。
 これから北穂を回ると、3時間は余計に歩かなければ
 ならず、疲れると明日のメインの縦走に差し障るかも
 しれない。ここは欲張らずこのまま奥穂に登った方が
 やはり無難と判断した。

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  9:10頃か出発する。小屋の裏手からしばらく樹林の
 中を登り、カールの端に出る。ザイテンを目指す。

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  5,6のコルの雪渓も上部は残りわずか。こうして
 みるとかなり急ですね。

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  ザイテンへ。

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  前穂全峰と涸沢カール。今日は本当にきれいだ。
 (だが光は逆光でいい色には写らない。)

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  シナノキンバイは実を結び始めている。
 コバイケイソウもハクサンイチゲも名残である。

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  ひたすら登る。後ろに常念岳。方角(順光)により
 空が真っ青に写る。

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  ザイテンの取り付きに10:10過ぎ。

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  私はザイテンを登るのは久しぶりもいいところか。
 穂高には来るのだが、昨年は西穂から奥穂に縦走し
 白出沢を降ったし、その前はここを降った。
 もういつ登ったか思い出せない。

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  やはりなかなかきついです。
 イワギキョウやヨツバシオガマが頑張ってます。
 
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  山荘に近づきました。

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  ウサギギクとタカネヤハズハハコ。

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  大分上がって来たのが分かります。
 11:40頃、山荘到着。

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  まだ早すぎる到着だが、受付を済ませ、部屋を確認
 し、テラスで昼飯、ビールで乾杯。
 目の前はいつもの風景。

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  あまり時間がありすぎるので、酔いも醒めた15時頃、
 私一人で涸沢岳に登ってきた。
 ガスが出て何も見えなかった。

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   (続く)