谷川岳・烏帽子岩南稜 | 鬼川の日誌

谷川岳・烏帽子岩南稜

   谷川岳・烏帽子岩南稜  13,6,7~9



  谷川岳アルパインの一番人気ルート、いわゆる南稜に
 行ってきました。(烏帽子沢奥壁南稜とか烏帽子岩南稜
 とかいいますが、ここでは一ノ倉沢入り口の看板にした
 がって、後者にしておきます。)

  私は大分前にこれを登り、一ノ倉尾根を抜けて谷川岳
 のロングルートを行ったことがあります。今回は私は
 メンバーに入ってませんでしたが、一人が都合が悪くなり
 ツルベで行くには足りないので、代わりに行くことになりま
 した。6名(3パーティー)です。

  7日夜発でしたが、天気が悪く雨になりそうだというので
 一ノ倉沢出合いでテントを張る予定を止め、新治村に
 あるさいたま市のキャンプ場のコテージを借りて泊まる
 ことにした。問題なく快適である。

  8日朝谷川岳ロープウェイ駐車場まで行くが、やはり
 谷川岳に近づくほど天気が悪く、かなりの雨が降って
 おり、どうにもならない。

 

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  今日のアタックは無理ということで一旦コテージまで
 引き返した。全員もう1日延期してもOKということで、
 翌日9日にアタックすることにして、今日は近くを散策と
 なった。あらかじめ用意していたわけではないので、
 地図で探し、道を迷いながら、大峰沼に行く。 

 

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  マムシグサの仲間(ミミガタテンナンショウ?)
 

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  手前にモリアオガエルの繁殖地古沼がある。
 しかし雨が少ないのかほとんど沼が干上がっている。

 

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  わずかに泥水が残っており、どうやらこの中にオタマ
 ジャクシがいるようで、調査員らしき人たちがなにやら
 話し合っていた。

 

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  古沼から奥の大峰沼に行く。今は使われていない
 ロッジがあった。大峰沼はなかなか素敵な雰囲気です。
 しかし今は近辺にヒルが出るそうで、観光客も敬遠
 してしまうだろう。丹沢はもうすっかりヒルの棲みかで
 一旦こうなると、これを駆除するのは至難の業だ。
 鹿の繁殖が広がるとともにヒルの生息地も広がる。

 

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  浮島だそうだ。
 

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  散策後問い合わせると新治村のロッジに、キャンセル
 が出て泊まれるというので、テントを止めて別の棟だが、
 また泊まることにする。なにせテントとは比較にならず
 快適である。夕食はバーベキューと豪勢なこと。

 

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  天気雨が降り、二重の虹が出た。虹を見るのも久し
 ぶりかな。とてもきれいでした。

 

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  翌朝は3時起きで朝飯をかき込み谷川へ。
 4:20頃から歩き出す。

 

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  4:45頃にマチガ沢。朝日がまぶしい。
 

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  5:05頃一ノ倉沢出合、駐車場に着きました。
 ここまで車で入れなくなったので、この歩きが大変です。
 

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  ここでトイレを済ませ、アタックの準備。
 出発は5:30頃になった。
 一ノ倉沢概念図。

 

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  出合からの汚れた雪渓は直ぐ上で途切れ、一旦
 尾根に取りつき登る。


 

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  雪解け水の流れる湿った尾根でシラネアオイや
 サンカヨウの花が咲いていた。

 

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  これを抜けるとまた雪渓を登るようになる。
 

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  テールリッジの取り付きが目の前になったのが6時
 頃でした。登っている先行パーティーが見えます。

 

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  取り付き上の林を抜けると目の前に大岩壁が広がる。
 

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  要所に固定ロープが張ってあります。
 

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  トラバース気味に登る要注意箇所。
 

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  これを過ぎてももう一段の登りがあります。
 テールリッジの全貌。

 

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  衝立岩が正面です。登りきったところが中央稜の
 取り付きです。6:50頃。

 

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  これから烏帽子スラブをトラバースで、先に南稜テラス
 が見え、満員らしいことが分かる。

 

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  スラブトラバース、これが結構いやらしい。
 

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  烏帽子スラブ。7:05頃。
 

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  トラバースを終わり南稜テラスへ登る。
 

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  とてもいい天気で青空です。7:20頃テラス基部に
 到着するも一杯で上がれない。

 

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  何とか詰めてもらいテラスに上がる。
 とても大勢のパーティーがいて、私たちは何番目やら。
 昨日天気が悪く、晴天の今日私たちと同じくどっと繰り
 出してきたわけだ。なんだか見たような顔もいる。

 

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  隣の岩壁のクライマーたち。岩壁にへばりついている
 のを見ると恐ろしいほどだ。望遠で引っ張ってみると
 それなりに安定した場所だと分かる。

 

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  もう一組ガイドパーティー3人がテラスに来た。
 全部で最大20人近くがいたようだ。 
 これから私たちは延々待たされることになった。

   (続く)