丹沢山 | 鬼川の日誌

丹沢山

   塩水橋から丹沢山  13,6,3



  もともとは5月30日に企画していたが雨で流れ、
 その代わりと1日に鎌倉を歩いた。その後鎌倉を歩
 いた1人が3日なら空いているというので、塩水橋
 から丹沢山を歩くことにした。
 今度の相棒は歩きの達人で、100キロウォーク(そう
 いうイベントがある)にしばしば挑戦し、20~21時間
 くらいで(つまり夜通し歩くわけだ)歩きとおしている人
 である。付いて行けるか心配になる。

  塩水橋から丹沢山というのが、丹沢山に登る一番
 の近道ということで、連休などの場合、駐車出来ない 
 ほど車で一杯になるとかいう話しだ。

  ここまでは宮ヶ瀬湖の奥に入り込むため、足がない
 と来られない。今日は月曜日というのに、合計で10
 台ほどの車が来ていてびっくりした。
 塩水橋を渡ったところの駐車場は既に5,6台の車で
 停められず、橋手前の空き地に停めた。
 ゲート前札掛方面にも4,5台停まっている。

鬼川の山行日誌

  塩水林道分岐は直ぐ先。下の写真8:50頃。

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  天王寺尾根登山口。丹沢山まで4.9キロとある。
 直ぐ先に札掛方面への吊橋がある。9:10頃。

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  私たちは天王寺尾根は下山に使い、キュウハ沢出合
 から三角沢ノ頭(寿岳)に登る尾根に取り付く予定である。
 途中、丹沢山への縦走路にある日高(寿岳の上になる)
 らしき山頂が見えた。

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  林道に根こそぎ倒れた倒木が転がっていた。

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  キュウハ沢出合9:40頃。ゲートからほぼ1時間、
 4kmくらい。

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  直ぐ先に日高に登る入り口がある。少し休憩。
 この尾根は登山ルートにはなってないが、管理道が
 あり、道はしっかりしている。

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  素晴らしい新緑の中、尾根を直登する。直登部分も
 あるけれど途中からは尾根の幅でジグザグに立派な
 道が付けられそう問題はない。
 とはいえキュウハ沢出合が680m、寿岳が1331mで
 この尾根だけで標高差が650mもある。登りながら
 見上げると頭の上にずっと尾根が続いていてかなり
 きつい登りである。この日はそれほど蒸し暑くなかった
 ので、まあまあのペースで登れた。

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  あまり花はない。フタリシズカやギンリョウソウ。

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  大きなブナが出てくるようになると寿岳はもう直ぐ。

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  石に墨で書いてあったらしい寿岳の文字も消えか
 かっている。標識も読めない。ともあれここが山頂の
 ようだ。11:25頃だから、出合から1時間半強。
 標高差650mだから、かなりいいペースでしょう。
 ちょうどいい時間で昼飯とする。
 山頂にシロヤシオの木はあるがもう花はない。

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  寿岳から一旦30mほど降り、160m登り返すと日高
 (ひったか)1461mである。これで縦走路に出るはず
 である。寿岳山頂すぐの展望地から塔ノ岳が見えるので、
 望遠で引っ張る。尊仏山荘が写っていた。
 
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  緑に染まりながら歩く。きれいな小さな花を見つけた。
 雄しべ2本がUの字をしていて、葉の対生の仕方や
 鋸歯も特徴的で面白い花ですね。アップで撮りましたが
 とても小さな花です。

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  通過してきた寿岳の向こうに大山が見えるようになる。

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  地図でも明瞭に両側ザレになっているところ。今は
 まだ尾根の幅もありそう問題ではないが、これが痩せて
 来たら恐いところ。この後ろは丹沢三峰方面。

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  12:15頃、塔ノ岳と丹沢山の中間、日高に出る。
 上から一人の若者がこのルートに入ってくる。道が
 どうか聞いてきたので、少し注意点をレクチャー。

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  ここからは丹沢主脈縦走路。シロヤシオの大きな木
 があった。しかし花はほとんど萎れていた。

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  蛭ヶ岳、臼ヶ岳、桧洞丸が見渡せる。

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  気持ちのいい縦走路。青空に樹木の花。

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  竜ヶ馬場、12:45頃。

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  オオイタヤメイゲツ(カエデ)やブナの緑が素晴らしい。

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  マムシグサ(テンナンショウ)に終わり気味のミツバ
 ツツジ。まだ遠めには見られる。

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  13:05過ぎ、丹沢山山頂(1567m)に着く。塩水橋
 から標高差1100m、だが途中のアップダウンを入れ
 ると1200mはあるので、ちょうど大倉から塔ノ岳と同
 じくらいかな。少し距離があるか?
 みやま山荘前で休憩する。いい天気で爽やかです。
 登山者も何組か休んでいる。今日は最適な登山日和
 といえそうです。

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  丹沢山から三峰のほうに進む。ぱらぱらシロヤシオ
 の萎れた花が見られる。

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  直ぐに堂平方面への分岐がある。ここからしばらく
 立派な木道の階段が延々続く。随分整備されていて
 相当な登山者があるようだ。13:30頃から。

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  木道が終わると東京方面が広く見渡せる展望地に
 出た。右手は大山。しかし暖かいので霞んでいてほぼ
 何も見えない。13:40頃。

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  この先に鎖の付いたザレ場がある。若者5人組が
 登ってきた。山屋というスタイルではないが、楽しそうに
 登ってきた。この丹沢山登山がいいきっかけになって
 くれたらと思う。

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  それから10分ほどで堂平分岐。堂平に降ると林道
 歩きが長いので、天王寺尾根を降る。

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  14:30頃、広い尾根が分岐するところに標識。
 時間的にちょうど中間点くらいだが、距離は塩水橋との
 中間点には来ていない。全部で6.6kmあるから、
 かなりなものだ。

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  鹿柵の中に入る。14:45頃。

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  天王寺峠15:05頃。大きな蛾がじっと木にしがみ
 ついていた。ちょっとユーモラスな感じで珍しい。

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  峠から沢沿いに降り、堰堤を越えると林道に出る。
 15:25頃。一周してきたことになる。

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  途中沢に降りて顔を洗い汗を拭いて休む。
 15:55頃にゲートに着いた。7時間と少し掛かりました。
 キュウハ沢の出合い付近はヒルが出ますが、今回は
 全く問題なかった。

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  車に戻り宮ヶ瀬湖を抜けて帰る。
 途中レストランで打ち上げです。しかし私は運転で飲む
 わけにはいかず、ノンアルコールビールで乾杯です。
 「ウー、まずい、もう一杯!」とはいかなかった。
 シロヤシオにはもう遅かったがまあ気持ちのいい1日
 コースで、スーパーウーマンに置いていかれずに済み
 良かったです。