岳沢から前穂高岳 2 | 鬼川の日誌

岳沢から前穂高岳 2

   岳沢から前穂高岳   続き
    (奥穂・南稜変更)    13.5,4



  朝起きてみると風強く、鯉のぼりが水平に泳いで
 いるし、かなり冷え込んで冬並みに寒い。
 稜線の状況と安定しない天気と寒さで、9人もの
 大所帯ではやはり厳しいだろう。
 ということで南稜は諦めて、奥明神沢から前穂高岳
 を登ることにすると、リーダーが結論する。

鬼川の山行日誌

  奥明神沢にはかなりの人が取り付いている。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  奥明神沢からの前穂高岳往復なら距離は短い。
 冬装備で出発する。6:20前頃。

鬼川の山行日誌

  10分ほど登ると南稜が正面に見えてくる。
 二人が南稜に向かっている。肉眼では既に
 トリコニー手前の雪壁に何人か取り付いている
 のが見えた。

鬼川の山行日誌

  奥明神沢にはかなりの人が登っている。

鬼川の山行日誌

  さらに登ると南稜は隠れ、コブ尾根が目の前。

鬼川の山行日誌

  7:05頃、岳沢ヒュッテが随分小さくなる。

鬼川の山行日誌

  この辺の足元は雪崩の跡(デブリ)だ。 
 先に行くほど傾斜が立っているようだ。

鬼川の山行日誌

  約1時間登ったところで休憩。先頭班、後尾班、
 そして私等の班。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  Mさん写す。

鬼川の山行日誌

  7:30前、後尾班リーダーeさんの写真。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  8:00頃明神岳方向との分岐付近。(下eさん)

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  分岐を過ぎてトラバースし、いよいよ斜度が
 きつくなる。振り返るのも大変だ。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  最後尾からこんな具合(eさん)。
 斜度がある程度分かる。

鬼川の山行日誌

  8:50前急斜面で休憩。一気には登れない。

鬼川の山行日誌

  結構凄いところにいるのが分かる。展望最高。

鬼川の山行日誌

  明神岳。こちらは相当厳しい。

鬼川の山行日誌

  はるか下のパーティー。しかし写真では斜度は
 あまり感じられない。下から見上げる。(eさん)

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  9:30頃、山頂に到着する。しかし残念ながら
 ガスに巻かれてしまった。すぐ下の吊り尾根から
 奥穂高岳も見えず。はるか槍ヶ岳やさらに奥まで
 見えるはずなのに。

鬼川の山行日誌

鬼川の山行日誌

  こちらは09年10月に前穂に登ったときの
 写真です。晴れていればこの展望が真っ白に
 見えたでしょう。

鬼川の山行日誌


  無事到着を喜ぶ。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  (Mさん)
   
鬼川の山行日誌

  さて寒いし展望もないので、山頂下のテラス
 に降りる。ここで下降のためにロープを結ぶ。
 問題はこれから急雪壁の降りです。

鬼川の山行日誌

  降り始めてトラバース地点。(eさん)
 私はカメラを出す余裕はなかった。10時頃。

鬼川の山行日誌

  10:50頃休憩。(eさん)
 ヒュッテがはるか下だ。ここでロープを取る。

鬼川の山行日誌

  左下別のパーティーが休んでいるところが
 安定しているが、崖下で落石が怖い。
 西穂の稜線が顔を出す。ヒュッテが凄い斜面の
 下にあり、かつて雪崩でやられたのも、無理は
 ないと思える。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  まだ斜面はきつい。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  ここからは各自好きなペースで降る。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  スキー板を担いで登ってくる人がいる。

鬼川の山行日誌

  南稜トリコニー岩峰がまた見えてきた。
 今日は登れなくて残念だったが、取り付いて
 いれば途中で、ガスに巻かれていたはずだ。
 上はすっかりガスに覆われている。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  ヒュッテに昼前に着き休憩していると、雪が
 ちらちら降ってきた。上のガスの中は風雪に
 なっているのだろう。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  12:10頃から降り始める。
 六百山、霞沢岳方面は天気は良さそう。

鬼川の山行日誌

  12:30頃、吊り尾根から奥穂はガスの中。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  13:30過ぎには岳沢登山口に着いた。
 ここから上高地まで思い思いに散策しながら
 帰る。六百山をバックに。

鬼川の山行日誌

  カッパ橋付近から、穂高とお別れ。

鬼川の山行日誌

  連休中でカッパ橋からバスセンターには人が
 溢れかえっていた。
 バス待ちも凄い人出で、上高地から脱出する
 のは結構大変である。しかしまあそれほどの待ち
 でもなく、バスに乗り沢渡の駐車場まで行けた。

  そのまま帰京しても渋滞につかまるだけだから
 少し遠くなるが、大町辺りに泊まらせてもらった。
 次の日早朝から帰京した。

  南稜は2年越しの課題だったので、行けなかった
 のはとても残念。私は一度登っているからまだ
 いいが、初めての人達は無念か?
 まあしかし天気には勝てない。
 
  また目標として浮かび上がってくるかは不明
 だが、やり残したものを持っているのもいいのかも
 しれない。しかし私は来年となると気力、体力が
 果たしてあるものやら、とても危なっかしい。

   (仲間の写真をお借りしてます。)