富士山 | 鬼川の日誌

富士山

   吉田口から富士登山  13,4,28



  昨年はモンブランに挑戦し、この夏にはマッター
  ホルンを目指す人たちが、訓練の一環として、
 この時期に富士山に登るというので、私も参加
 させてもらうことにした。

  前日27日、富士吉田近辺に泊まり朝焼けの
 富士山を眺めて出発する。
 今日は天気はいいが風が強いという予報である。
  富士スバルラインは6時からゲートが開く。
 料金は¥2000です。(往復と駐車料)

鬼川の山行日誌
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  5:30頃にはゲート前に着いた。もう10台くらい
 並んでいた。

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  富士山がきれいである。

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  吉田口5合目に付くと、南アルプスが見渡せる。

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  準備を整え、7時前には歩き始める。
 今回は9人。

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  天気はいい。山中湖が輝いている。

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  7:20過ぎ、佐藤小屋との分岐点。

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  6合目付近7:40頃。

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  夏道ではなく沢の雪渓を登る。7:50頃。

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  8:15頃。

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  8:30頃。

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  8:45頃、7合目の一角に着く。
 風がとても強いので、風除けを探して休む。

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  この小屋の裏手の沢を私たちが登り始めた
 ところで、ヘリが飛んできてホバリングを始めた。
 私はこのときは前のほうにいたので、何をして
 いるのか、見なかったのだが、見た人によると
 滑落遭難者を収容していたそうだ。
 そしてこの遭難はニュースで伝えられていた。

  私たちは夏道ではなく沢を直登する形で登って
 いったが、雪壁がだんだん急になるばかりでなく、
 強い風で雪の表面が凍り始めてきたのが、てらてら
 光り始めたので分かる。

  1時間以上登って行くが、風がいよいよ強く、
  何処か風除けの場所はないかと、先頭の3人で
  探しながら登っていった。
  落石防止の壁の風下側は急峻な雪壁になって
 いて、大人数が休むどころではなく、またその
 石壁側にトラバースするのも、難しいほど急な
  雪壁 になってきた。

  下の写真の上に見える7.5合の小屋の壁
  左端まで先頭の3人が登ってみたが、風除け
  場所になるようなところはなかった。
 かなり急な雪壁になってくると 、降るのに不安な
 人もいるので、2~30m下まで着いてきていた
 皆にそこから撤退するように合図して、私たちも
 降っていった。

  撤退を開始したのが10:20頃で、一番上が
 3200m付近7.5合目辺りであった。

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  雪は硬く締まり、滑落すればちょっと止りそうも
 なく、とても怖いところではあるが、アイゼンの
 爪は良く刺さり、しっかり効く。アイゼンワーク
 間違えなければ不安はないが、滑落すればあの
 遭難者のようなことになるわけで、無理は出来ない。
 そして今回はロープを出す必要があるような所に
 来たらそこで、止めることにしていた。
 マッターホルン目前に怪我をするわけにはいかない。
 その意味ではもう少し早めに撤退すべきだった。 

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  目の下ずっと一枚バーンである。

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  10:30頃、7.3合辺りの小屋が除けに
 いい場所があり、ここで休む。
 これから登る人たちもいる。

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  慣れない人にはリーダーがエスコート。

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  だんだん斜度も緩み、雪も柔らかくなってくる 
 10:45頃。

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  7合目付近。休憩。11:05頃まで。

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  それにしても沢山小屋がある。

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  7合目を過ぎれば楽な降りであるが、今度は
 雪の状態が悪くなり、歩きにくい。

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  佐藤小屋分岐でアイゼンを外し後続を待って
 休む。ここまでは雪山装備が充分でない人も来て
 いる。中には中国から来たらしい娘さんが長靴で
 来ていて、これからどうなのか、たどたどしく話し
 かけてきた。これから先は危ないので帰った方が
 いいと教えたら、案外素直に引き返していった。

  この時期の富士山は天気次第でまだ相当に
  厳しい。山頂を目指すなら、雪山バリエーションの
 装備が必要だし、スタカットで登り降りすることも
 考えなければならず、時間もかなり余裕を見
 おかなければ
ならない。


  5合目は人で溢れかえっていた。
 曜日の富士山は凄いことになっている。大部分
 は車できて少し散歩して終わりだとは思うが
 世界遺産認定で今年の夏はさらに人でごった返す
 ことになりそうだ。

   (同行の氏の写真を何枚かお借りしてます。)