黒戸尾根 | 鬼川の日誌

黒戸尾根

   黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳  13,3,30・31



  黒戸尾根は取り付きから山頂まで標高差が
 2200mくらいもあり、相当に骨である。とりわけ
 この時期は雪の状態によって難儀が予想される。
 人気の冬山例会ではあるが、さすがに今回は
 いつもよりは参加者は少ない。それでも10名。
   
  韮崎駅から竹宇駒ケ岳神社入り口の駐車場
 までタクシー。結構距離がある。
 準備を整え、9:40頃から歩き始める。
 
鬼川の山行日誌

  竹宇駒ケ岳神社

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  神社先の吊橋を渡る。

鬼川の山行日誌

  橋を渡ったところにある尾白川渓谷遊歩道は
 通行止めになっている。しばらく登ると、渓谷への
 尾根道が分岐する。

鬼川の山行日誌

  さてこれから、落ち葉の詰まった溝状の道を
 延々と登らされる。登山靴からズボンがほこりで
 真っ白になる。

鬼川の山行日誌

  歩き始めて2時間ほどで樹間に遠く雪の斜面が
  見えてくる。ガスが掛かり、剣呑な様子だ。
 だが足元は変わらずほこりっぽい道。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  11:50頃、2時間10分ほどで、横手との分岐点
 笹の平。ここから尾根を登り、次のピーク(1628m)
  は登らず右手をトラバース気味に登っていく。

鬼川の山行日誌

  そして沢地形に出たところでこれを詰めて尾根に
 出る。この辺りから残雪が出てくる。
 尾根に駒ケ岳・・龍神と読める碑がある。
 この辺で12:30近く。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  ここら辺りから八丁登りと呼ばれる、樹林の中の
 登りとなる。足元の雪が凍っているところが多く、
 結構急坂で難儀するが、しばらくアイゼンなしで
  頑張る。


鬼川の山行日誌

  1時間ほど頑張ったところで休憩を兼ね、アイゼン
 を装着する。凍っているので着けた方が楽。

鬼川の山行日誌

  13:50過ぎ、刃渡りに出る。岩には雪はほとんど
 残っていない。

鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌

  鎖もあるし問題なく通過。

鬼川の山行日誌

  刀利天狗前の梯子。この先天狗直下の鎖場は
  日陰で足元がカチカチ凍っていて悪い

鬼川の山行日誌

  14:20過ぎ刀利天狗に着く。  

鬼川の山行日誌

  ここまでで4時間40分くらい。休憩。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  黒戸山の尾根に取り付き、山頂右手を巻く
 ようにトラバースし、その後結構降る。
 かつての合目小屋があったらしい台地。
 もう随分昔、合目小屋に暇そうな爺さんが小屋番
 をしていたことを覚えている

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  その少し下で合目鞍部。15:20過ぎ、刀利天狗
   から1時間弱。


鬼川の山行日誌

  さてこれから丈小屋までが屏風岩の梯子と鎖
 連続する本日のメインイベントである。
  少しの休憩で直ぐの 梯子に取り付くが凍った雪で
  半分ほど埋まっている。
 ちょうど上から一人降りてきた。


鬼川の山行日誌

  16時を回る頃になると、ガスの中に山頂が
 時々見えるようになる。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  16:10頃、キレット状を橋でわたる。その先
 かなり急な梯子が立っている。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  この先垂直の梯子などを越えて登る。
 この辺りが降りになれば厳しそうである。

鬼川の山行日誌

  急雪壁をトラバースして小屋が見えてきた。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  16:45、到着。ちょうど7時間でした。
 ほとんど登り一方で、雪の状態も悪く疲れた。
  この7時間は歯応えありましたね。かなり体力が
 落ちていることを痛感させられました。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  小屋には沢山の登山者がいました。
 私たちは10名と大所帯なので、2階を使わせて
 もらうことになりました。後から下が一杯で一人
 上がってきました。
 早速乾杯ですが、あまり担げないのでお酒も少なめ。
 
  夕食明日の編成(3,3,4の3班)を確認し
 早めに寝ました。管理人さんの話では明日は朝から
 雨かもしれないというくらい、天気が悪そう。
 それで出発をあまり早くない設定にした。
 一晩中ストーブを階下で焚いているので、暑い位で
 寝苦しかった。今日は相当に疲れたようだ。

   (続く)