幕岩
幕岩クライミング 12,11,27&12,12,12
* 悟空スラブで3人マルチ
11月26日に予定していた幕岩クライミングでしたが、 大雨で延期し、
27日に行くことになった。
当日2人が悟空スラブでマルチピッチの練習をするというので、
私もこちらに参加させてもらうことにした。
練習に行きたいという話は何回もあったのだが、悟空スラブも
何年ぶりか?マルチの練習も久しぶり。
ロープを担いで登るが、かなり険しい道。もうすっかり道の様子も
覚えていない。取り付きで準備してスラブに入る。
もう一段下からも可能だが私たちは3ピッチ分を、3人リードを交代
しながら登ることにして、ロープワークの練習を主眼に取り付く。
(ダブルロープで登る。)
2人でツルベで登る場合にはそうロープの絡みも少ないのだが、
3人順番にリードを交代するとなると工夫しないとロープが絡み、
これを修正するのに時間が掛かることになった。
問題は最初のリード者が、支点を作り、2人を引き上げてから、
次のリード者に自分に結んだロープの1本
(次のリード者が付けてないほう)を、外し、渡す場合そのままでは
引き上げたロープの重なりの下から渡すことになる。
しかも考えれば渡すロープは最初のリードの先端で、次のリード者が
付けている方は末端である。2本の50mロープの先端と後端を
引いていくとすれば、これはロープが絡むのは当たり前であるが、
つい最初のリード者のロープが余分になるのでこれを次のリード者に
渡すとしてしまった。
しかもセカンド2人が位置している場所によっては、ロープを交差
しながら渡すことにもなるわけである。
50mダブルロープは9mmかそれ以下であるからちょっと交差した
だけで複雑に絡むことになる。
これを解きほぐすのは大変な手間と時間が掛かる。
どうすればいいか考えていて、最初はロープをセカンドの2人が、
手繰り戻し、最初のリード者のロープを裸にしてから、ロープの1本を
解き手渡すことも考えたが、これでは次のリード者がロープの片方の
先端ともう片方の 後端を引くことになるのは変わらない。
要は発想の転換である。
セカンド2人が付けているのがロープの後端であるから次のリード者は、
もう1人のセカンドのロープを付けるべきなのである。
そうすればロープは後端から順序良く引かれることになり絡まないで
引いていくことが出来るはずである。
もちろんそのためには、セカンド2人も、セルフビレイをきちんと
とっていなければならない。
メインロープ以外で、セルフが取れてそれで安全な場合は、ロープを
外し手渡すことは出来る。
しかしメインロープでセルフを取るのが安全だと思うなら、最初の
リード者が、まずは1本を外し(自分のセルフ以外のロープ)、次の
リード者ではない方に、それを渡し、結び、これでセルフを取ってから、
その人が最初に付けていたほう(最初のリードの後端)を、 次の
リード者に渡すという手順になる。
こうすれば次のリード者は、最初のリードの場合の後端だった2本の
ロープを、今度は先端として順序よく引いていけるので、絡みが少なく
なると思われる。
3人で順番にリードを繰り返すということを、今回試してみて、
こうしたことを考える機会が出来た。
マルチピッチの山行をするとすれば、2人より3人の方が何かの場合、
アクシデントがあった場合には心強いわけであるから、3人ツルベの
ロープワークを考えておく 必要がある。
こうした試行錯誤をしながら、久しぶりの悟空スラブを登った。
ここはリード自体は易しいところで、ロープの絡み以外は順調に登れた。
終点からは相模湾が大きく見渡され、また紅葉もかなりきれいだったが、
この日はカメラを持っていかなかった。
今日は下の幕岩では、他の仲間たちは、アリババとクリスマスローズ
を中心に攻めて、アリクリ教室を開いていたらしい。私たちは3人ツルベ
で試行錯誤をしていて、ほとんど下の岩場での練習は出来なかった。
* 12月12日
12日にも幕岩クライミングに参加することになった。
当日は先発組と、後発組の二班で行くことになり、私は先発組に
参加した。
ところが先発でいつもよりは早く到着したにもかかわらず、既に
いつもの桃源郷にはロープが張られている。易しいところは埋まって
いる。今日はクライマーがとても多いようだ。
そんなわけであいているアボリジニー (10a)にロープを張ってもらい
これに取り付くことになった。アップがこれでは私には少々骨だった。
このルートは、ハイステップで乗り込むところが課題で、足使いが
悪いとハイステップの足を上げられない。
ムーブを教えてもらいながら、2回登った。
そうこうしているうちに後発組も到着し、準備を始めている頃、
下から救急隊が担架を担いで登ってきた。聞けば希望峰エリアの
シャクシャインで誰かが落ちたという話だった。
一帯が一時騒然としたが、事情はよく分からない。私たちは事故の
あった希望峰エリアへは行かず、その他のエリアで楽しむ。
* 後から、このときに落ちたクライマーはその後亡くなったと聞いた。
どういう状況かも良く分からないが、そのときの又聞きでは、一つ
クリップを飛ばして、次のクリップをしようとして落ちて、グランドした
とか。クライミングはここで落ちたらどうなるかということを絶えず念頭
に置いて登る必要があるということだ。
またヘルメットがあれば、頭が保護され死ななくてもすんだかもしれ
ないという話である。人間わずか数mでも落ちて頭を打つなど、打ち
どころが悪ければ死んでしまう。クライミングは怖い。
ともかく死んでしまうとか一生不具になるような 重大事故は絶対避け
たいものである。
その後桃源郷から少し上のフック船長(10a)に後発組を中心に取り
付いているというので私もリードで挑戦した。RPしたことのある
ルートだが、足が決まらずワンテンしてしまった。つるつるのスラブで、
ホールド少なく、慎重に足を決めないと落ちる。
またその上のアブラカダブラ(10a)はTR。これは右カンテを使わずに
登って10aだが、ムーブは分かってきたが使わずには登れなかった。
進展しません。
そしてさらに上に登っていくサンバリーの岩場に案内される。
ここの満腹食堂(10a/b)とグレゴリーおじさん(5.9)を登る。
私はここは初めて。H氏が好きだとかいう満腹食堂に取り付きロープを
張ってくれる。私はTRで次に挑戦。しかし中間部までは何とかなる
もののその上の垂壁がホールド細かく、アップアップで、ビレイの補助
でようやく終了点。充分満腹にさせていただきました。
そしてその後グレゴリーおじさんの方から回したロープで、物は試しと、
演歌の花道(10c)に順番にTRで取り付くが、足も手もホールド何もない
つるつるのスラブで、手も足もでない。
1ピン目、2ピン目にヌンチャクを掛け、これでA0して、上を探るが
その先のハングに取り付くことも出来ずなんともならず。
フック船長の隣の時計ワニ(10c)も同じように手も足もでないが、幕岩の
10cとなると、とてもじゃないが登れません。
その後桃源郷エリアに降りて、食事を取り、このエリアのサンセット
(10a)をインチキリードしてこの日は終了しました。
この日は12年12月12日で、12時12分12秒を写真に納めようかと
考えていたのだが、満腹食堂辺りで、アップアップしているうちに
きれいに忘れてしまった。昨年11年11月11日11時11分11秒は写真を
撮ったのだが。
この並びは今年で終わりである。
* 悟空スラブで3人マルチ
11月26日に予定していた幕岩クライミングでしたが、 大雨で延期し、
27日に行くことになった。
当日2人が悟空スラブでマルチピッチの練習をするというので、
私もこちらに参加させてもらうことにした。
練習に行きたいという話は何回もあったのだが、悟空スラブも
何年ぶりか?マルチの練習も久しぶり。
ロープを担いで登るが、かなり険しい道。もうすっかり道の様子も
覚えていない。取り付きで準備してスラブに入る。
もう一段下からも可能だが私たちは3ピッチ分を、3人リードを交代
しながら登ることにして、ロープワークの練習を主眼に取り付く。
(ダブルロープで登る。)
2人でツルベで登る場合にはそうロープの絡みも少ないのだが、
3人順番にリードを交代するとなると工夫しないとロープが絡み、
これを修正するのに時間が掛かることになった。
問題は最初のリード者が、支点を作り、2人を引き上げてから、
次のリード者に自分に結んだロープの1本
(次のリード者が付けてないほう)を、外し、渡す場合そのままでは
引き上げたロープの重なりの下から渡すことになる。
しかも考えれば渡すロープは最初のリードの先端で、次のリード者が
付けている方は末端である。2本の50mロープの先端と後端を
引いていくとすれば、これはロープが絡むのは当たり前であるが、
つい最初のリード者のロープが余分になるのでこれを次のリード者に
渡すとしてしまった。
しかもセカンド2人が位置している場所によっては、ロープを交差
しながら渡すことにもなるわけである。
50mダブルロープは9mmかそれ以下であるからちょっと交差した
だけで複雑に絡むことになる。
これを解きほぐすのは大変な手間と時間が掛かる。
どうすればいいか考えていて、最初はロープをセカンドの2人が、
手繰り戻し、最初のリード者のロープを裸にしてから、ロープの1本を
解き手渡すことも考えたが、これでは次のリード者がロープの片方の
先端ともう片方の 後端を引くことになるのは変わらない。
要は発想の転換である。
セカンド2人が付けているのがロープの後端であるから次のリード者は、
もう1人のセカンドのロープを付けるべきなのである。
そうすればロープは後端から順序良く引かれることになり絡まないで
引いていくことが出来るはずである。
もちろんそのためには、セカンド2人も、セルフビレイをきちんと
とっていなければならない。
メインロープ以外で、セルフが取れてそれで安全な場合は、ロープを
外し手渡すことは出来る。
しかしメインロープでセルフを取るのが安全だと思うなら、最初の
リード者が、まずは1本を外し(自分のセルフ以外のロープ)、次の
リード者ではない方に、それを渡し、結び、これでセルフを取ってから、
その人が最初に付けていたほう(最初のリードの後端)を、 次の
リード者に渡すという手順になる。
こうすれば次のリード者は、最初のリードの場合の後端だった2本の
ロープを、今度は先端として順序よく引いていけるので、絡みが少なく
なると思われる。
3人で順番にリードを繰り返すということを、今回試してみて、
こうしたことを考える機会が出来た。
マルチピッチの山行をするとすれば、2人より3人の方が何かの場合、
アクシデントがあった場合には心強いわけであるから、3人ツルベの
ロープワークを考えておく 必要がある。
こうした試行錯誤をしながら、久しぶりの悟空スラブを登った。
ここはリード自体は易しいところで、ロープの絡み以外は順調に登れた。
終点からは相模湾が大きく見渡され、また紅葉もかなりきれいだったが、
この日はカメラを持っていかなかった。
今日は下の幕岩では、他の仲間たちは、アリババとクリスマスローズ
を中心に攻めて、アリクリ教室を開いていたらしい。私たちは3人ツルベ
で試行錯誤をしていて、ほとんど下の岩場での練習は出来なかった。
* 12月12日
12日にも幕岩クライミングに参加することになった。
当日は先発組と、後発組の二班で行くことになり、私は先発組に
参加した。
ところが先発でいつもよりは早く到着したにもかかわらず、既に
いつもの桃源郷にはロープが張られている。易しいところは埋まって
いる。今日はクライマーがとても多いようだ。
そんなわけであいているアボリジニー (10a)にロープを張ってもらい
これに取り付くことになった。アップがこれでは私には少々骨だった。
このルートは、ハイステップで乗り込むところが課題で、足使いが
悪いとハイステップの足を上げられない。
ムーブを教えてもらいながら、2回登った。
そうこうしているうちに後発組も到着し、準備を始めている頃、
下から救急隊が担架を担いで登ってきた。聞けば希望峰エリアの
シャクシャインで誰かが落ちたという話だった。
一帯が一時騒然としたが、事情はよく分からない。私たちは事故の
あった希望峰エリアへは行かず、その他のエリアで楽しむ。
* 後から、このときに落ちたクライマーはその後亡くなったと聞いた。
どういう状況かも良く分からないが、そのときの又聞きでは、一つ
クリップを飛ばして、次のクリップをしようとして落ちて、グランドした
とか。クライミングはここで落ちたらどうなるかということを絶えず念頭
に置いて登る必要があるということだ。
またヘルメットがあれば、頭が保護され死ななくてもすんだかもしれ
ないという話である。人間わずか数mでも落ちて頭を打つなど、打ち
どころが悪ければ死んでしまう。クライミングは怖い。
ともかく死んでしまうとか一生不具になるような 重大事故は絶対避け
たいものである。
その後桃源郷から少し上のフック船長(10a)に後発組を中心に取り
付いているというので私もリードで挑戦した。RPしたことのある
ルートだが、足が決まらずワンテンしてしまった。つるつるのスラブで、
ホールド少なく、慎重に足を決めないと落ちる。
またその上のアブラカダブラ(10a)はTR。これは右カンテを使わずに
登って10aだが、ムーブは分かってきたが使わずには登れなかった。
進展しません。
そしてさらに上に登っていくサンバリーの岩場に案内される。
ここの満腹食堂(10a/b)とグレゴリーおじさん(5.9)を登る。
私はここは初めて。H氏が好きだとかいう満腹食堂に取り付きロープを
張ってくれる。私はTRで次に挑戦。しかし中間部までは何とかなる
もののその上の垂壁がホールド細かく、アップアップで、ビレイの補助
でようやく終了点。充分満腹にさせていただきました。
そしてその後グレゴリーおじさんの方から回したロープで、物は試しと、
演歌の花道(10c)に順番にTRで取り付くが、足も手もホールド何もない
つるつるのスラブで、手も足もでない。
1ピン目、2ピン目にヌンチャクを掛け、これでA0して、上を探るが
その先のハングに取り付くことも出来ずなんともならず。
フック船長の隣の時計ワニ(10c)も同じように手も足もでないが、幕岩の
10cとなると、とてもじゃないが登れません。
その後桃源郷エリアに降りて、食事を取り、このエリアのサンセット
(10a)をインチキリードしてこの日は終了しました。
この日は12年12月12日で、12時12分12秒を写真に納めようかと
考えていたのだが、満腹食堂辺りで、アップアップしているうちに
きれいに忘れてしまった。昨年11年11月11日11時11分11秒は写真を
撮ったのだが。
この並びは今年で終わりである。