西穂高岳 | 鬼川の日誌

西穂高岳

   西穂高岳敗退  12,11,17・18



  天気予報はあまり良くなく、しかも例年ない
 積雪だという情報が入っていた。
 集合の関係で前夜東京を出発し、途中の健康ランド
 に宿泊して、17日朝新穂高温泉に着く。
 ロープウェイに乗る
 雨が降っている。ガスで山は何も見えない。
    
鬼川の山行日誌
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  鍋平高原で一旦乗り換える。

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  山頂駅を外に出るとかなりの積雪。
 11:10頃から歩き始める。西穂山荘までは
 雪も柔らかくアイゼンはらない。

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  先週はぽかぽかと暖かい箱根の山だったから、
 一転かなりの雪山で、えらい違いだ。

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  雪の散歩道で気持ちがいい。オオシラビソに
 雪が乗っかるといい雰囲気となる。

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  途中の避難小屋11:25頃。

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  それにしてもたっぷり積もっている。11月の中旬で
 これだけの雪になるとは思わなかった。

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  12:35頃、西穂山荘に着いた。
 下界は雨だが、上は雪がかなり降って いる。


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  これではいつもの霞沢岳も見えない。

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  今回参加15人。男4人で圧倒的に女性。
 雪山をテーマにした山行が少ないので集中する
 ことになるのだろうが、ちょっと多すぎる。
 夕食前の集まりで、リードできる男3人を頭にした
 4人隊3班と、力のある女性3人隊の4班体制に
 編制した。

  この日都岳連の40名以上の一行が到着した。
 雪山トレッキングとかで、明日はまたロープウェイに
 戻るらしいのでまあ大丈夫でしょうが、この季節に
 アイゼンも装備していないとか聞いて、皆驚いた。
 ベテラン講師が多数付いているらしいが。

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  18日朝、朝食を済ませて装備を着け、6:30頃
 から外に出る。少し雪が降っていて天気は悪い。
 小屋の前で積雪1mほど。今頃にしてはとても多い
 ようだ。

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  まだ誰も歩いてないので、小屋の前から深い
 ラッセル歩きが始まる。登り口は吹き溜まっていて
 いきなり難儀なラッセルとなる。

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  最初は100歩交代と言っていたがあまりに
深いので、直ぐに
50歩で 交代として進む。まあ
 皆さんそれ以上に頑張る。班毎に まとまって
 行動するが、一列外で行動出来るわけもないので
 班
分け も当分関係ない。


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  ひたすらラッセルで交代しながら進む。
 直ぐに稜線にでる。途端に予報どおりの猛烈な
 風が吹き付けてくる。これはかなり厳しい。

 
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  腰まで没するラッセルで遅々として進まず、
 ラッセルしているときは大変だが、交代して後ろに
 回ると今度は寒い。猛烈な風で着込むのも大変
 だったが、私は途中で一枚重ね着する。それで
 時間を食っても、直ぐに追いつける。

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  夏なら20分ほどで着く丸山に1時間近く掛かった。
 丸山7:35頃。
 途中から他の4人パーティーもラッセルに加わった。
 彼らはワカンやスノーシューを途中で装着していた。 

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  時折明るくなることもあるのだが、とにかく風が
 冷たく吹きさらしで厳しい。


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  丸山を過ぎて広い尾根を登るようになると、
 雪の吹き溜まりは少なくなるので割と登り易くなる。
 そこで記念写真。8時過ぎ頃。

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  しかし相当気温も下がっていて、-10度まで可
 のはずのカメラでも、1,2枚撮ると直ぐに電池切れ
 の表示が出る。またポケットにしまい込んで、暖め
 ないと、次の写真は撮れない。

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  雪が少ないところは風が吹きぬけるところだ。

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  8:15頃には一時ロープウェイ山頂駅が見えた。
 下に単独で登ってくる人がいる。ラッセルの後を
 登るから楽だろう。  

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  結局この後風いよいよ強く、展望も何もなくなり
 撤退することになった。2時間強頑張っただろうか?
 4人のパーティーはもう少し頑張るようだ。

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  8:55頃には丸山に戻り、少し立ち休みして
 また降る。単独で後ろから登ってきていた人も、
何も見えないからと引き返してきた。

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  丸山まで1時間掛かった登りだったが降りは
 15分くらいで西穂山荘に帰り着いた。9:10頃。


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  山荘に入り30分ほど大休止。
 9:50頃からロープウェイ駅へ降り始める。

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  オオシラビソはまもなくモンスターになるでしょう。

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  樹林帯は風もなく気持ちがいい。

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  10:30過ぎには避難小屋前を通過する。

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  装備を解き、次のロープウェイを待つ。

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  今回は悪天のため早々撤退することになり、
 雪山でロープを出し、登る訓練にもならなかった。
 あの風の中でロープを出していたら相当厳しい
ことになっていたでしょう。

 次回の好天に期待したいものです。

  (同行の氏の写真何枚かお借りしています。)