西穂高から奥穂高 | 鬼川の日誌

西穂高から奥穂高

   西穂高岳から奥穂高岳へ  12,8,28~30



  北アルプス一般ルート最難といわれる、西穂高岳
 から奥穂高岳までの縦走をまだ終えてない人の
 リクエストで案内することになった。私はこの夏大きな
 山行を予定していなかったので受けることにした。
 他に2人が名乗りをあげ、4人となった。車で新穂高
 温泉まで入るとするとちょうどいい。

  しかし直前になり、リクエストした人の膝が痛みだし
 キャンセルで3人となる。膝痛を抱えた人が多い。
 今回は穂高岳山荘からは白出沢出合に降る周回
 ルートとする。
 天気はまあまあの予報である。

  28日朝新宿に集合出発し、新穂高温泉まで。
 新穂高温泉バス停前で駐車場を探していると、案内の
 人が3日も置くなら、少し下の深山荘前に無料の
 駐車場があると教えてくれた。かなり大きな駐車場だ。
 ロープウェイ近くの駐車場では¥2000/日も取られる
 そうだから、無料はありがたい。

  ロープウェイ山頂駅から歩き始める。13時頃。
 今日は西穂山荘までなので余裕である。
 
鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  結構暑く汗を搾られたが、ちょうど1時間で山荘に
 (2365mくらい)に着く。トリカブトの花が盛りだ。
 お客は少なそう。

鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  部屋を確保してテラスで霞沢岳を見ながら、明日の
 健闘を誓って一杯。飲兵衛は私だけのようだ。

鬼川の山行日誌

  客はやはり後からかなり来たようで、私たちの部屋
 にも7~8名の団体が入りほぼ一杯となる。夕食の
 食堂も混雑している。どこかの5、6名の団体も明日
 同じコースを行くような話をしている。

  私たちは3時頃には起き出して、3:50過ぎには
 歩き始める。

鬼川の山行日誌

  山荘すぐ上の丸山(2452m)を越え、1時間ほど
 も歩くと、ようやく日の出を迎える。4時前に歩き出す
 のは結構厳しい。よく眠れなかったと感じるときは
 余計だ。同行の一人がよく眠れなかったと、少々不調
 の様子。歩みがはかばかしくない。
 私もこういうときは眠りに着くのが難しい方で、結局
 睡眠導入剤の力を借りるしかない。
 日の出はきれいだったが、ここは日の出、朝焼けを
 じっくり観賞している余裕はない。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  5:10頃にはランプも不要となるが、ガスっぽい。

鬼川の山行日誌

  そして西穂独標(2701m)に着く。1時間半弱。
 不調の仲間はこの辺がきつかったらしく、歩きが
 早く着いて行けないという。かなりゆっくりのはずだが。
 西穂高岳もまだ遠い。 

鬼川の山行日誌
  
  5:15頃。山頂写真。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  少し休んで独標を降る。

鬼川の山行日誌

  独標辺りから単独で歩いているオバサンと前後し
 ながら、私たちのグループであるかのようにほぼ
 一緒に歩くようになる。5:30頃。

鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌

  5:40過ぎ、ピラミッドピーク。

鬼川の山行日誌

鬼川の山行日誌

  トウヤクリンドウ。日が出る前は開かない。

鬼川の山行日誌

  ピークを降る5:50頃から、ガスも取れ日が射して来た。

鬼川の山行日誌

  なかなかの展望で、南アルプスらしき向こうに
 富士山が見える。富士山の右は北岳(白根三山)に
 なるのかな?左の山塊は八ヶ岳か?
 この展望が朝焼けしていれば素晴らしいだろう。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  反対側には笠ヶ岳から抜戸岳、弓折岳の稜線。

鬼川の山行日誌

  後ろが独標とピラミッドピーク。なるほどピラミッド。
 5:55頃。

鬼川の山行日誌

  そして前が西穂高岳。

鬼川の山行日誌

  もう少しだ。6:20頃。


鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  後ろ遠くには乗鞍岳と木曽の御嶽山。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  着きました。西穂高岳(2908.6m)。6:25頃。
 奥穂・ジャンダルムと槍ヶ岳の展望。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  ぐるりの展望、ちょっと雲が多い。
  
鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌

  山頂記念写真。6:30頃ですから、2時間半強。
 まあまあのペースです。不調だった仲間もだんだん
 調子を取り戻したようで、これからの縦走に突入
 する覚悟を決める。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌

  丸いドームはジャンダルムでしょう。右奥が奥穂高
 山頂かな。槍ヶ岳を引っ張ると山荘らしきが見える。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  富士山はほぼ変わらない。

鬼川の山行日誌

  降り始めると吊り尾根と前穂の下に岳沢ヒュッテが
 見える。6:55頃。
鬼川の山行日誌

  西穂からの降りです。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌

  こうしてみると西穂からの降りも結構なものです。
 7:10頃。

鬼川の山行日誌

  次のピーク(赤岩岳)から後ろ西穂、前が間ノ岳です。

鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌

  間ノ岳の登り、ガラガラの岩場です。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  これを登り詰めれば間ノ岳(2907m)。
 西穂とほぼ同じ標高。7:50頃で4時間。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  少し休憩。またガスで展望なし。

鬼川の山行日誌


    続く。