葛葉川本谷 | 鬼川の日誌

葛葉川本谷

    葛葉川本谷沢登り 12,8,4



  暑い日が続きやはり沢でしょうということで、葛葉川
 本谷にシャワーを浴びに出かける。今日は3人。
 菩提から歩くと山越えになるので、今回は菩提原から
 と思っていたのだが、秦野駅からの場合、菩提原が
 手前になることを失念していて、結局またいつも通り
 菩提から歩く。シャワーを浴びる楽しみがあるとはいえ
 葛葉の泉までの歩きは大汗をかかされる。

  葛葉の泉で沢装備を着けているうちに、続々と到着
 してくる。泉前でテントを広げているグループもいる
 けれど、大半は沢に入りそうな様子で、私たちは急いで
 装備を整え沢に入る。

鬼川の山行日誌
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  堰堤を越えてちょっと狭い沢に入ります。9:50頃。


  すぐに小滝。今日は涼みに来たので、できるだけ
 水に入り、滝も水線を登る。

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  次々に小滝を登ります。 

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  ちょっとした小滝でも、飛沫を浴びて登る。

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  またわざわざ難しそうなヘツリに挑戦する。

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  それぞれのやり方で登っていく。今日は水量はそう
 多くはない。ごく普通という感じ。
 15分ほど登っていくと何段かになった滝に出会う。
 ここも右の岩ではなく、滝の水の中を登る。

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  その上がいつもシャワーを浴びて登る筒状の滝
 になり、先客が登っている。滝のFナンバーや名称など
 混乱していることが多いので、はっきりしたものだけ
 にしておきます。 

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  上でビレイの準備をしている人が下の二人を連れて
 登っているようだが、しかし上の人はATCをビレイに
 使っている。折り返しビレイをしているわけでもないので
 これでは本当はビレイにならない。まあ易しい所だから
 いいけれど危ないなあ。

  私たちは3人組の最後の女性の後ろについて、シャワー
 を浴びながらフリーで登る。適度にシャワーを浴びながら
 でいい気持ちだ。水量の多いときには頭からシャワー
 を浴びながらになるのだが。10:15頃。

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  その上に出てくる滝はどれも易しく快適に通過。

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  このつるつるに磨かれたきれいな滝は、いつもは
 水線を登ることはないのだが、今日はあくまで水線
 通しで登る。そうするとホールド少なく結構難しくなる。

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  この上が「幅広の滝」です。これは間違いないでしょう。
 先ほどの3人組は左の水のないほうを登っている。
 滝の方は大勢が登り終わったところのようだ。
 この総勢10名を超えるグループは、一般の人にシャワー
 クライミングを楽しんでもらうという企画で来ているそうだ。
 沢の楽しみ方もいろいろ広がっている。

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  私たちもシャワーが目的だから、ここも水線を登る。
 10:35頃。

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  次の滝も水線を登ると結構被る。

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  シャワー被り組みは次の小滝もシャワーを浴びて
 いたので、ここは右の乾いた壁を登り追い越す。

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  この上が「板立ノ滝」で、3人組が右の乾いた壁を
 登っている。滝の直登は葛葉川本谷の中で一番難しい
 かも知れないと言われている。10:50頃。

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  私たちはまずこの滝の左壁に取り付いてみた。しかし
 逆層で適当なホールド少なく、無理すると怪我しそうで
 止めて、右の乾いた壁を登り、滝上の大岩にビレイ支点
 を作る。

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  まずはH氏が懸垂で降り、滝左の壁を登る。やはり
 逆層で相当難しいらしく、ワンテンしたが、さすがそれ
 だけで登りきった。
 今度は私が懸垂で降り挑戦。どうみても私には今の
 ルートは無理と判断されるので、ホールドがあるように
 見える、滝芯から右の壁を狙う。滝の流れに頭から
 突っ込む。水圧に抗しながらではあるけれど、滝の中
 と右壁にはホールドあり。完全にずぶ濡れになる。
 ステミングしながらなんとかノーテンで登れた。今日
 一番のシャワークライミング。これだけ濡れると結構冷
 たく身体が冷えてくる。
 この程度の水流ならなんとかフリーで登れそうだという
 目途がついた。もちろん今の季節でなければ無理だが。
 もう一人はここはパス。
 シャワー被り組みはここもシャワーで登らせるそうだ。
 ビレイヤーのスタッフが上に来て私たちの登りを見て
 いる。彼らはウエットスーツを着用しているとか。

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  ここで楽しみましたので大分時間を使いました。

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  次が林道下の「曲り滝」。子供連れの5人組が登って
 いたけれど、事故を起こさないか心配になる。
 11:30頃。

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  林道の橋下を潜った所で昼飯休憩。~11:55頃まで。
 橋の上からハイカーがこちらを不思議そうに眺めている。
 どこから沢に入ったのか?ということかな。

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  親子連れ5人組も次の小滝の手前で休んでいたようで
 この滝で追い越す。3人組にはこの上では会わなかった
 から、多分林道で終わりにしたようだし、シャワー被り
 組みもここまでという話だった。  

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  次の滝は水線通しはもろに水を被る。私は被りながら
 登ったがさすがにもう冷えてきた。二人は左の壁を登る。

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  12:05頃。

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  涸れ沢を右に見送り、12:20前には「富士形ノ滝」
 に着く。
 大体は右のリッジを登るのだが、今日はあくまで水線
 通し。しかしこの滝の中央部はホールド少なく結構
 難しい。下段はそう問題ないが、上段取り付き部分が
 ホールド見つからず、しっかりしたものを掴むまで
 苦労する。何とか登りきった。
  
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  さすがにH氏は何の問題もなく登ってくる。
 一人は回りこむ。

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  その上も似たような登りが続く。
 流れの中をヤマカガシの子供が逃げていく。結構
 きれいな模様の蛇だ。こちらが迫っていくものだから、
 慌ててそのうち流されて落ちて行った。

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  ホールドの乏しいところはツッパリで登る。

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  「トイ状ナメ滝」12:35頃。
 ここは流れの中が一番滑らない。

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  すぐ上が2、3段10mほどの滝。ここは流れの中が
 クラックになっていて、ホールドは豊富である。

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  上段部は結構滑る。

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  そして最後のつるんとした一枚岩の滝。12:50頃。
 大概湿っていていかにも滑りそうな感じだが、意外と
 滑らず、左側の溝伝いに登れば問題ない。

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  この滝を登れば水流もほとんどなくなる。左の沢に
 尾根の取り付き口があり、テープが下がっている。
 ここで沢靴から登山靴に履き替え、休憩。
 着替えているうちに下のほうで、子供の声が聞こえて
 きたから、子供連れの5人組も無事登ってきたようだ。

  13:15頃から尾根に取り付き三の塔尾根の登山道
 を目指す。この取り付き部分が年々荒れて悪くなって
 いる。少し沢を登って取り付くことも出来るようだ。
 
  いつもながらこの尾根は急で、また汗をかかされる。
 尾根の途中にきれいな山ゆりが大輪の花を付けていた。

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  三の塔尾根登山道に13:40頃につき、休憩。
 ブヨが多くまとわり着いてくる。
 登山道を30分強降り、14:25前には林道に
 降り立つ。また少し休憩。
 これからまだ40分ほど舗装道路を歩かなければなら
 ない。最後の舗装道歩きは結構いやなものだ。

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  大倉バス停で15:10のバスに乗れる時間に着いた
 がこれを見送り、着替えをして次のバスに乗った。
 通い慣れた沢でも、登り方を工夫すればまたそれなりに
 楽しめる。たっぷりシャワーを浴びるのは気持ちがいい。