甲府幕岩 | 鬼川の日誌

 甲府幕岩

  甲府幕岩 12,5,31



  甲府幕岩岩登りのお誘いがあった。岩登り大好きなHさん、Oさん
 二人はあちこちの岩場に出没するのだが、それなりに遠くの岩場の
 場合交通費が馬鹿にならないので、毎回ゲストを誘い、交通費を
 節約するとともに、岩登り愛好者を育てることにしているようだ。

  私のように外岩にはたまに参加してきただけで、ジムに思いついた
 ように行っているに過ぎなかった初心者でも、最近渋谷の宮下公園
 などに通い始め、少しやる気になっているようだというので、誘って
 くれるわけである。

  私にすればそれが交通費節約のためであれなんであれ、自分では
 どうすることも出来ない外岩に触る機会が出来るわけで、なおかつ
 トップロープも張ってくれるわけで、とても得がたいチャンスである。
 
  とはいうもののいつものことながら、次々と張ってもらうのはいいの
 だがそのほとんどでまともに登れない。いつもがっくりしながら帰宅
 することになる。そもそも自然の岩にそんなに触ってもいないし、かつて
 そんなに難しい課題に挑戦したこともなかったわけで、基礎が出来て
 いないのだから当たり前なのだろう。 

  なんでもやらなければ技量が落ちるのは当然だが、とりわけ
 クライミングに関しては、それが顕著なようだ。しかももともと基礎の
 基礎程度でしかない段階で離れかけたのだからどうにもならない。

  自分の家にクライミングボードを設置するほどの余裕があれば別
 だが、そうでない場合、ジムに週一以上頻繁に通うのは年金生活者
 には大変な出費となるわけで、それを越えるだけのモチベーションが
 ないととても出来ない。私にはそれだけのものはここ数年なかった。
 そしてたまにしか手をつけないと余計登れないわけで、ますます面白く
 なくなるという典型的な悪循環に陥っていた。

  ところが最近各地区のスポーツセンターなどにクライミングボードが
 設置される例が増えてきた。私が通えるところにはこれまでなかった
 のだが、渋谷にこれが出来、足代を入れてもそれなりに安く練習が
 出来ることになったのである。仲間に教えられ誘われて通い始めた
 というわけである。私の場合はそんなものだ。

  このところ週一、二のクライミングの機会があり、今私はようやく少し
 持久力が付き始めたかなという段階に過ぎない。最初の頃は2、3本
 登ると腕がパンプしてしまいお話にもならなかった。

  そうはいっても技術レベルの差はもちろんだが二人の驚くほどの持久
 力にはまだ全く太刀打ちできない。
 この甲府幕岩でも朝早くから東京を出て、はるばる甲府の山奥に到達し、
 ここで10本かそれ以上を登るのである。
 トップロープで登らせて貰っている方がへばっているのに、さらにまた
 自分の難しい宿題課題に取り付き、これを克服する勢いである。
 クライミングの持久力は大変なものである。
 「この年では現状維持だ」といいながら、実はさらなるレベルアップを
 目指しているのだから凄い。
 そして車を運転して帰るわけで、二人のスタミナにはあきれるしかない。

  私は直前に富士山に登ったこともあるのかもしれないが、次の日には
 げっそりしてるといわれるほど疲れたのだが。

  甲府幕岩のルートの解説はHさんのブログ「年を忘れて岩登り」を
 参照してください。
 私が撮った写真を載せておきます。私が触ったルートでも自分が
 登るかビレイしていれば撮れませんし、撮り忘れているので、沢山
 抜けています。

  入り口目印のカーブミラーと駐車場。

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  ゲレンデは近い。

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  ナベちゃん(5.8)。

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  イエローマウンテン(5.9)。

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  ピリカ(10b/c)。これは厄介至極。

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  動物が一杯(10b)を登るHさん。

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  隣の木の実が一杯(10c)。

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  HIVE(10a、下部5.7)。

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  ペンタゴン(5.9)。

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  宿題課題、深海の幻想(11a)の核心部を登るHさん。

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  WILD WOOD(10c)の核心。

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  外岩はとても難しいです。しかし出来るだけ触る機会を
 つくらないとやはり前には進みません。
 数多くジムに通い、基礎を身につけ持久力をつけることは
 欠かせませんし、クライミングも大変です。