辺室山から大山三峰 | 鬼川の日誌

 辺室山から大山三峰

    辺室山、鍋嵐山寄り道、大山三峰 12,5,5



  肩を怪我して連休の計画が駄目になったので、リハビリ登山
 第2弾で、辺室山から大山三峰を計画した。
 登山道から外れる鍋嵐山にも寄るつもりである。

  本厚木駅からバスで土山峠。50分ほども掛かる。
 土山峠に降りると、登山口に山ビルファイターが置いてある。
 地元の人がもうヒルが出始めているという話をしていたので、
 早速靴に振り掛ける。大山三峰、谷太郎川周辺はヒルの濃い
 生息域として有名である。おかげでこの辺の沢登りは、血気
 盛んで少しヒルに血を吸ってもらったほうがいいような若者
 ならともかく、年寄りの行くところではなくなった。

  登山口取り付きから急な山腹を登る。下は宮ヶ瀬湖。  
 9:30過ぎ頃。
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  とても気持ちのいい新緑の中を登っていく。 

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  取り付きがH300m弱で辺室山がH653m。標高差350m
 距離1.5km強を1時間と少しだからいいペースである。
 10:40頃辺室山頂。

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  次の物見峠への分岐点で、鍋嵐山への入り口の小ピーク
 H700mまでが約1kmで40分ほど。
 
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  入り口の尾根には「登山道ではない」という標識がある。
 この直ぐ先が小キレット状になっていて、事故も起っている
 ところだが、ロープがある。仲間の一人は残った。

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  やせ尾根を進み先のピークを巻くのだが、ここは道が
 消え気味の左急斜面のトラバースで要注意。

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  次のH719mのピークには登らずその手前に巻き道の
 案内のテープが木に巻いてある。
 この入り口も足場が悪い急斜面になっている。

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  次のピークを越えて鍋嵐山への取り付きからかなり急な
 登りを7~80mこなすとH817mの鍋嵐山頂である。
 登山道ではないというものの踏み跡ははっきりしていて、
 H719mピークの巻き道を間違えなければ、地図読みは問題
 になるようなところはない。

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  鍋嵐山頂には先客のザックがある。弁当を広げた状態で
 人がいない??
 そのうち声がして下のほうから2人の男女が登ってきた。
 女性が弁当広げたところで、ヤッケを包み毎落としたので
 急斜面を拾いに行って回収してきたという。
 聞けばもともと宮ヶ瀬湖の方から入って、今の斜面を登って
 きたらしい。相当の地図読み、薮好きらしい。
 先導は男性だがこれに着いて来た女性もたいしたもの。

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  立ち木には「ナベワラシ」と書いたプレートがあるが、
 「なべあらし」でいいらしい。丹沢三峰が樹間に見えるくらいで
 展望はない。

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  私たちは3人が到着したところでもと来た道を帰る。
 山頂下の一番急なところは立ち木にロープを巻いてこれを
 つかんで、安全策をとって降った。つんのめると危ない。
 後はヤセ尾根、細いトラバースを慎重に降る。

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  物見峠との分岐に戻ったのが12:45頃で、往復に1時間
 20分ほどと結構掛かった。距離で往復2km強、標高差では
 120mほどだが鍋嵐の最後の登り80mくらいで10分ほど
 掛かるからこれくらいになる。

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  物見峠まで降ってベンチで軽く食べて、鍋嵐に行かず待ち
 きれず先に行った仲間を追いかける。
 13:05頃スタート。この最初の登りの階段がきつい。
 煤ヶ谷からの分岐に三峰方面からの人が休んでいて、
 先行の仲間と10分ほど前にすれ違ったという情報を貰い
 一安心で先に進む。

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  追いかけること少しで仲間と合流できた。13:30頃。

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  13:55頃。いよいよ三峰山への登りに掛かる手前に
 二人連れの女性が休んでいて、登りの途中で追いついてくる。
 先に行ってもらうよう促したが、後に付いたほうがいいという。

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  それでそのまま私たちが先導で登っていく。
 梯子や鎖が出てくると、驚いているような声を出しているから
 あまり予測していなかったようだ。
 ガイドブックに鎖、梯子のことは詳しくなかったらしい。
 足は丈夫なようだが、岩場にはあまり慣れていない様子だ。

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  途中休憩で一緒になると、先導がいて助かるといっている。
 先導は鍋嵐に行かずたっぷり休んだY氏。
 以後ずっと先導してもらった。 

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  このミツバツツジがきれいだったのだが。

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  大山三峰935mに着きました。物見峠から約2km標高差
 200mほどで1時間半。
 14:35頃で土山峠からちょうど5時間。

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  女性陣と記念写真。

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  14:50頃から降り始める。降りもしばらくは鎖が続く。

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  30分弱で岩稜帯は終わる。

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  15:30過ぎ、水が湧き出しているところ。

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  まだ何箇所か鎖場はある。

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  結構大きな滝。15:40過ぎ。

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  沢を渡る。15:50頃。

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  15:55頃最後の鎖を降る。もう直ぐ不動尻。 

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  不動尻のキャンプ場跡16時頃。山頂から1.5kmほど。
 ここでワラビを少し採取したりで20分ほど休憩し、広沢寺に
 向かう。 

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  途中の滝。先日の雨の名残か水量が多い。

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  ダイモンジソウ。

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  トンネル。向こうが見えているのでライトはなくても歩ける。

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  広沢寺付近。不動尻から3kmほどある。

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  七沢温泉で風呂に入って帰るという2人と別れ、七沢の
 バス停に17:20頃。広沢寺から約1kmほど。
 厳しいところもある8時間弱の結構な山行でした。
 17:40頃のバスで本厚木に出る。
 今日は良く歩いたしかなり暑かったのでのどが渇いた。
 ビールがとてもうまかった。

  肩は鎖をつかんで降ったりする分には全く問題ない。