伊豆城山
伊豆城山クライミング 12,3,16
12月尾瀬スキーは吹雪だった。1月のブランシュ高山、 富士見パノラマ
スキーは快晴だったが、ガーラ、石打丸山スキーは2日間とも吹雪だった。
2月の八方尾根スキーは2日間とも濃いガスの中のメクラ滑降でほとんど
楽しめず、次の日五竜では少し回復した。次の尾瀬丸沼高原スキーは快晴
だったが、翌日オグナほたかは雨だった。
3月、時間の取れた猫魔、西吾妻山スキーはバスの運ちゃんのポカで、雨の
中スキー板を担いで池袋まで出かけたのに、急遽中止となった。
さらに乗鞍岳山スキーも、野暮用で行けなくなった。
とうとう3月は一度もスキーに行かずに終わりそうだ。
こうしてみるとまともに滑れたのは、ブランシュ、富士パラの2日間、五竜と
丸沼高原の各1日で計4日間しかない。
もうゲレンデスキーは終わりで、今シーズンはスキーに関しては最悪のシーズン
ということになりそうだ。こんなこともあるのですね。
後は山スキーに期待するしかないが、もうそう何回も行けないだろう。
ボランティアの野暮用のお陰で今年に入り、土日休みがなかなか取れないと
いう事情ともう一つ、平日は時間があっても、思い立ったときに直ぐに一緒に
出かけるだけスキーに目がない仲間がいなかったこともあるのかもしれない。
いつものメンバーも何故か今年は消極的だった。私の車はスタッドレスタイヤを
装備してないから、一人で行くわけにもいかないし、日帰りならともかく何日も
一人で滑るほど私もフリークではない。
その代わりというわけではないが、3月に入ってからクライミングのチャンスが
巡ってきている。これはほとんど日帰りで平日が多いから行ける。
クライミングジムもゲレンデも土日は混雑するから平日の方がいい。
スキーにしろ、クライミングにしろ、競技系のスポーツはやはり自分より上手い
人に教えてもらうことがかなり重要のようだ。自己満足ではどうしても伸びない
らしい。またこうしたスポーツは仲間とわいわいやるのが何より楽しい。
ロープクライミングやボルダリングの場合、各課題がランキングされてあって、
少しずつでも上のレベルを目指して練習に励むわけで、自分のレベルが分かり
やすくていい。もちろんそのランク付けは資格を持ったセッターがやるわけだが、
やはり各セッターによる違いは出てくるから、このジムで10aが登れたからと
いってどのジムのそれもましてや外岩のそれが登れるわけではない。しかし今
の自分がどの辺のレベルであるかはおおよそ分かるわけである。
11日からの週は月曜は湯河原幕岩、水曜は渋谷宮下公園、金曜は伊豆
城山と一日おきに3連発。こんなことはかつてない。一日おきでも結構腕は持つ
ものだと分かってきた。
とはいえさすがに次の月曜日19日に渋谷に行ったときには、ぶら下がってみる
と感じていた以上に草臥れていて、一つ上の課題は登れなかった。
こういうときは易しい課題でじっくり慣らして、先に行くべきらしい。
私は基本はクライミングを楽しむという以上ではないのだが、それでも少しは
進歩したいとなるのは、どのスポーツをやっても、また幾つになってもある欲求
なのだと思う。しかし目に見えて進歩するというわけには行かず、相変わらず
行ったり来たりを繰り返しながらではあるが、それでも前回登れなかったところ
が登れるとうれしいものである。実に単純な話だ。
幕岩のアリババ(10b)は相変わらずどうも苦手である。この課題に私の悪癖が
出るようである。ホールドが多いとはいえ、小さな尖ったカチもちに耐えなければ
ならず、フットホールドを上手く使えないと、指、腕だけでは持たない。足を上手く
決められない。
しかし外岩を再開して最初撃退されたフック船長(10a)などのスラブを大分楽
に登れるようになり、登れはしなかったけれど隣の時計ワニ(10c)にもぶら下
がってみたが、これが次の城山スラブの登りに大変役に立った。
多分はっきりスメアでもなく、しっかりとしたホールドでもない、微妙な足場に立つ
練習になったようだ。
城山にはクライミングを始めたころ、マルチピッチの練習で2度ほど来たはず
だが、スラブをほとんど登れなかった。それから見ればスラブに立ち込めるよう
になって来たかな。そうはいってもせいぜい5.9クラスの課題をトップロープで
登るのだから、万年初心者の域をでない。
アップアップしながらやっと登っているわけで、私には各課題のポイントを解説
することは出来ない。しかし今の私の先生のブログ(「年を忘れて岩登り」)での
解説を参考にしながら思い出してみる。
5.9クラスのアミーゴスは3、4ピン間のふくらみを越えるところがかなり難し
かったし、リードに挑戦しここを越えられない人が何人かいた。
次にその左隣の5.9+グラシアスは人の登りをじっくり観察したはずなのに、
私は中間部の斜上ハングを上手く越える事が出来ずにテンションした。
5.9+だけあり、5.9の中では難しい。
下の写真、左側がグラシアスで今そのハングを越えたところ。
アミーゴスの右隣アナザステップ(5.9)は登り易いルートとの話であるがあまり
記憶がない。パスしたのかな?
赤上着の人のルートがとんとん拍子(5.8)(マルチのバトルランナー10aの一
ピッチ目)私はこれは登らず、その隣のブルースカイ(5.9)に挑戦した。ここは
とんとん拍子と繋がったハングを正面から乗り越えるところが核心のようで、
手を探しているうちテンションしたが、何とか乗り越えるホールドを見つけること
が出来た。
その右隣鎌型ハング1p(10a)は最後のハング壁で、いいホールドを探せず
結構苦労した。10aになると難しい。
左からグラシアス、アミーゴス、アナザステップ、とんとん拍子(5.8)
とんとん拍子を引っ張っているロープのほうがブルースカイ(5.9)
一番右が鎌型ハング1p(10a)。私は今取り付いている人よりも右を
登って難しかったようだ。
壁の左端の方にあるエキスカーション1p(10a)は立ち上がりが手も足も悪く
厳しいがここをテンションせずに登り、ハング越えでワンテンしたものの奥の
ガバを見つけてこれを越えた。
その後の核心部、手がかり足掛かりの乏しい厳しいスラブもなんとか突破
できた。ビレイが引き気味だったからかもしれない。トップロープだからである
が、私には画期的。ここは登れないかと思っていた。
奥がエキスカーション1p(10a)。いずれもハングを越えた後のほとんど手、足
のホールドのない核心部にいます。
横から見るとすごく壁が立っているのがよく分かります。
エキスカーションを登る。下はハング越え。
この後登れる人はさらに難しいルートに挑戦。
今日の最難ルート、タナバタノタナボタ(10c)。ベテランも相当苦戦してました。
私は挑戦する気にもならない。
その左ヌンチャクの下がっているルートがジプシーマリー(10a)のようです。
私も挑戦しましたが、かなり厳しくほとんどめろめろでルート選びもわけが
分からず、引っ張りあげてもらいました。
最後のロング・グッドバイ(10b)は分かりやすく、登り易いとの話ですが、
ここは3人が登っただけで時間切れでした。10bとなると私には骨でしょうが、
次回挑戦したいものです。
今回は大変いい練習になりました。6、7本登ったのでしょうか。
もう一つ進んでリードで登るとなると、こうしたスラブでボルト間隔が遠い場合
は、十分注意が必要なようです。ボルト間で行き詰った場合、落ちるしかない
のですが、どう落ちるかが分かってなくて落ちると、体が回転したり、足を捻った
りしかねないからです。素直に滑り落ちるように落ちる(「後ずさり走り」)のが
スラブの場合の基本のようです。しかしこれはリードの練習を繰り返し、落ち
慣れしていることと、ビレイヤーが落下距離を少なくする技術を持っていないと
怪我をする可能性が高くなります。(「年を忘れて岩登り」ブログ参照。)
リード経験、練習の少ない人は無理なリード練習をこうしたスラブですべきでは
ないようです。またリード経験豊富なビレイヤーに頼むことも必須です。
12月尾瀬スキーは吹雪だった。1月のブランシュ高山、 富士見パノラマ
スキーは快晴だったが、ガーラ、石打丸山スキーは2日間とも吹雪だった。
2月の八方尾根スキーは2日間とも濃いガスの中のメクラ滑降でほとんど
楽しめず、次の日五竜では少し回復した。次の尾瀬丸沼高原スキーは快晴
だったが、翌日オグナほたかは雨だった。
3月、時間の取れた猫魔、西吾妻山スキーはバスの運ちゃんのポカで、雨の
中スキー板を担いで池袋まで出かけたのに、急遽中止となった。
さらに乗鞍岳山スキーも、野暮用で行けなくなった。
とうとう3月は一度もスキーに行かずに終わりそうだ。
こうしてみるとまともに滑れたのは、ブランシュ、富士パラの2日間、五竜と
丸沼高原の各1日で計4日間しかない。
もうゲレンデスキーは終わりで、今シーズンはスキーに関しては最悪のシーズン
ということになりそうだ。こんなこともあるのですね。
後は山スキーに期待するしかないが、もうそう何回も行けないだろう。
ボランティアの野暮用のお陰で今年に入り、土日休みがなかなか取れないと
いう事情ともう一つ、平日は時間があっても、思い立ったときに直ぐに一緒に
出かけるだけスキーに目がない仲間がいなかったこともあるのかもしれない。
いつものメンバーも何故か今年は消極的だった。私の車はスタッドレスタイヤを
装備してないから、一人で行くわけにもいかないし、日帰りならともかく何日も
一人で滑るほど私もフリークではない。
その代わりというわけではないが、3月に入ってからクライミングのチャンスが
巡ってきている。これはほとんど日帰りで平日が多いから行ける。
クライミングジムもゲレンデも土日は混雑するから平日の方がいい。
スキーにしろ、クライミングにしろ、競技系のスポーツはやはり自分より上手い
人に教えてもらうことがかなり重要のようだ。自己満足ではどうしても伸びない
らしい。またこうしたスポーツは仲間とわいわいやるのが何より楽しい。
ロープクライミングやボルダリングの場合、各課題がランキングされてあって、
少しずつでも上のレベルを目指して練習に励むわけで、自分のレベルが分かり
やすくていい。もちろんそのランク付けは資格を持ったセッターがやるわけだが、
やはり各セッターによる違いは出てくるから、このジムで10aが登れたからと
いってどのジムのそれもましてや外岩のそれが登れるわけではない。しかし今
の自分がどの辺のレベルであるかはおおよそ分かるわけである。
11日からの週は月曜は湯河原幕岩、水曜は渋谷宮下公園、金曜は伊豆
城山と一日おきに3連発。こんなことはかつてない。一日おきでも結構腕は持つ
ものだと分かってきた。
とはいえさすがに次の月曜日19日に渋谷に行ったときには、ぶら下がってみる
と感じていた以上に草臥れていて、一つ上の課題は登れなかった。
こういうときは易しい課題でじっくり慣らして、先に行くべきらしい。
私は基本はクライミングを楽しむという以上ではないのだが、それでも少しは
進歩したいとなるのは、どのスポーツをやっても、また幾つになってもある欲求
なのだと思う。しかし目に見えて進歩するというわけには行かず、相変わらず
行ったり来たりを繰り返しながらではあるが、それでも前回登れなかったところ
が登れるとうれしいものである。実に単純な話だ。
幕岩のアリババ(10b)は相変わらずどうも苦手である。この課題に私の悪癖が
出るようである。ホールドが多いとはいえ、小さな尖ったカチもちに耐えなければ
ならず、フットホールドを上手く使えないと、指、腕だけでは持たない。足を上手く
決められない。
しかし外岩を再開して最初撃退されたフック船長(10a)などのスラブを大分楽
に登れるようになり、登れはしなかったけれど隣の時計ワニ(10c)にもぶら下
がってみたが、これが次の城山スラブの登りに大変役に立った。
多分はっきりスメアでもなく、しっかりとしたホールドでもない、微妙な足場に立つ
練習になったようだ。
城山にはクライミングを始めたころ、マルチピッチの練習で2度ほど来たはず
だが、スラブをほとんど登れなかった。それから見ればスラブに立ち込めるよう
になって来たかな。そうはいってもせいぜい5.9クラスの課題をトップロープで
登るのだから、万年初心者の域をでない。
アップアップしながらやっと登っているわけで、私には各課題のポイントを解説
することは出来ない。しかし今の私の先生のブログ(「年を忘れて岩登り」)での
解説を参考にしながら思い出してみる。
5.9クラスのアミーゴスは3、4ピン間のふくらみを越えるところがかなり難し
かったし、リードに挑戦しここを越えられない人が何人かいた。
次にその左隣の5.9+グラシアスは人の登りをじっくり観察したはずなのに、
私は中間部の斜上ハングを上手く越える事が出来ずにテンションした。
5.9+だけあり、5.9の中では難しい。
下の写真、左側がグラシアスで今そのハングを越えたところ。
アミーゴスの右隣アナザステップ(5.9)は登り易いルートとの話であるがあまり
記憶がない。パスしたのかな?
赤上着の人のルートがとんとん拍子(5.8)(マルチのバトルランナー10aの一
ピッチ目)私はこれは登らず、その隣のブルースカイ(5.9)に挑戦した。ここは
とんとん拍子と繋がったハングを正面から乗り越えるところが核心のようで、
手を探しているうちテンションしたが、何とか乗り越えるホールドを見つけること
が出来た。
その右隣鎌型ハング1p(10a)は最後のハング壁で、いいホールドを探せず
結構苦労した。10aになると難しい。
左からグラシアス、アミーゴス、アナザステップ、とんとん拍子(5.8)
とんとん拍子を引っ張っているロープのほうがブルースカイ(5.9)
一番右が鎌型ハング1p(10a)。私は今取り付いている人よりも右を
登って難しかったようだ。
壁の左端の方にあるエキスカーション1p(10a)は立ち上がりが手も足も悪く
厳しいがここをテンションせずに登り、ハング越えでワンテンしたものの奥の
ガバを見つけてこれを越えた。
その後の核心部、手がかり足掛かりの乏しい厳しいスラブもなんとか突破
できた。ビレイが引き気味だったからかもしれない。トップロープだからである
が、私には画期的。ここは登れないかと思っていた。
奥がエキスカーション1p(10a)。いずれもハングを越えた後のほとんど手、足
のホールドのない核心部にいます。
横から見るとすごく壁が立っているのがよく分かります。
エキスカーションを登る。下はハング越え。
この後登れる人はさらに難しいルートに挑戦。
今日の最難ルート、タナバタノタナボタ(10c)。ベテランも相当苦戦してました。
私は挑戦する気にもならない。
その左ヌンチャクの下がっているルートがジプシーマリー(10a)のようです。
私も挑戦しましたが、かなり厳しくほとんどめろめろでルート選びもわけが
分からず、引っ張りあげてもらいました。
最後のロング・グッドバイ(10b)は分かりやすく、登り易いとの話ですが、
ここは3人が登っただけで時間切れでした。10bとなると私には骨でしょうが、
次回挑戦したいものです。
今回は大変いい練習になりました。6、7本登ったのでしょうか。
もう一つ進んでリードで登るとなると、こうしたスラブでボルト間隔が遠い場合
は、十分注意が必要なようです。ボルト間で行き詰った場合、落ちるしかない
のですが、どう落ちるかが分かってなくて落ちると、体が回転したり、足を捻った
りしかねないからです。素直に滑り落ちるように落ちる(「後ずさり走り」)のが
スラブの場合の基本のようです。しかしこれはリードの練習を繰り返し、落ち
慣れしていることと、ビレイヤーが落下距離を少なくする技術を持っていないと
怪我をする可能性が高くなります。(「年を忘れて岩登り」ブログ参照。)
リード経験、練習の少ない人は無理なリード練習をこうしたスラブですべきでは
ないようです。またリード経験豊富なビレイヤーに頼むことも必須です。