白毛門 | 鬼川の日誌

 白毛門

   白毛門登山 12,3,3・4



  雪の白毛門は私は二度目である。少し遅い頃だと思う
 が前回は途中の尾根の雪が、底雪崩を起こしてざっくりと
 抉られた横を通過したし、山頂下ではちょっとしたビル
 ほどの巨大な雪の塊(ヒマラヤのそれと比較すればミニ
 セラック)が崩れやしないかと心配になる様子で鎮座して
 いたのを覚えている。

  3日夕方山の家に着いたときは細かい雪が降っており、
 天気を心配したが、今朝4日は快晴の様子。
 山の家前で出発準備です。 
 17名と多いので、今回も3班に編成。班ごとに行動する。
 私たちは6名の班。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  目標の白毛門山頂が朝日に輝いています。7:20頃。

鬼川の山行日誌

  取り付き広場でアイゼンを装着し、直ぐに山腹の急登を
 尾根に向かって登ります。踏み跡は明瞭で、雪が締まって
 いるので雪は多いがワカンはいらない。

鬼川の山行日誌

  尾根に出ると直ぐに谷川岳が見えてくる。7:55頃。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

鬼川の山行日誌

  天気がよく暑いので温度調節。8:00頃。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  尾根は一直線で結構急です。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌
  朝の谷川岳は素晴らしい。迫力の谷川岳を1日堪能した
 山行でした。

鬼川の山行日誌

  8:25頃。休憩。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  8:40頃、谷川岳ロープウェイが見える。

鬼川の山行日誌

  ロープウェイの右が西黒尾根。巌剛新道の合流も
 よく分かる。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌
  
  8:50頃。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  9時頃から白毛門山頂が見えてきます。
 手前にピークが幾つかあります。先行者が登っているのが
 遠く確認できます。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  9:10頃。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  9:30頃。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  9:40頃。結構な急斜面です。

鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  9:50頃。谷川岳の真正面。
 マチガ沢、一の倉沢、幽の沢。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  10時過ぎ、顕著なピークを登る。後は白毛門山頂へ
 取り付くだけです。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  ここからの谷川岳は大迫力。とりわけ黒い衝立岩を
 持った一の倉沢が印象的です。衝立岩の向こうがいわゆる
 南稜で、何年か前の夏これを登り、目の前に見える一の倉
 尾根を一の倉岳山頂に抜けました。それから谷川岳の
 肩の小屋まで頑張り夕方に到着しました。かなり時間が
 掛かりきつい行程でした。
 南稜は岩登りでピンを打ってありますが、一の倉尾根には
 ぼろぼろの岩で支点もないピーク登りがありました。
 肩の小屋の管理人さんもあすこは悪いと言っていました。
 なかなか厳しかったです。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  皆さん谷川岳に見ほれています。しかしこの先の白毛門も
 素晴らしい。山頂直下は相当な傾斜のようです。

鬼川の山行日誌

  10:30頃からいよいよ山頂への登りです。
 以前はこの斜面がミニセラック帯になっていましたが、
 今は雪球が転がっている程度です。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  肩を目指して。ここに見える雪球が、雪が多く、傾斜が強い
 ので転がって巨大になるのでしょうか。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  10:45頃肩へ抜けるところ、一番急できついところです。
 天に抜けるかのようです。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  10:50頃谷川岳をバックにした後続班。
 谷川岳がやけに大きく感じられるところで絵になります。

鬼川の山行日誌

  もう一登りあるようです。最高の天気です。

鬼川の山行日誌

  隣の笠ヶ岳と朝日岳が真っ白です。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  最後の登り。10:55頃。岩が出ています。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌


鬼川の山行日誌

  大きなクラックがありました。底雪崩を起こしそうです。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  山頂で休憩。(仲間の写真をお借りしました。)

鬼川の山行日誌

  コンテで降ろうという話になり、ばたばたしているうちに
 下り始めて山頂写真を撮るのを忘れた。
 山頂から一段降りたところ。(これも仲間の写真です。) 

鬼川の山行日誌

  一番急な肩からの降り。11:35頃。

鬼川の山行日誌

鬼川の山行日誌

  11:40頃。傾斜の緩くなったところで、ロープを外す。

鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌
鬼川の山行日誌

  11:55過ぎ。山頂全貌。

鬼川の山行日誌

  12:25頃。山頂ともお別れです。

鬼川の山行日誌

  この後日差しがいよいよ強く、雪の表面が溶けてしまい、
 これがくっつき登りでは気にならなかったアイゼン団子が
 酷くなる。またとても滑りやすくなる。
 叩き落したり踏み潰してながら降りていくが、潰せないくらい
 になると足をすくわれる。
 私たちの班にもこれで何回かこけた人がいたが、こけるのは
 ありえてもそのときに無抵抗で、ピッケルを刺す事もせずに
 落ちるのはいただけない。
 それほど危ないところではないという気があるのだろうが、
 普段にピッケルで直ぐ止める事を意識していないと、いざと
 いうときまったくピッケルが役に立たない。
 ピッケルを杖代わりと思っているのか知らん。

 12:50頃。谷川岳を雲が蔽い始めてきた。これで見納め。

鬼川の山行日誌

  この後も滑りやすい道で難儀したが、無事下山。
 13:30頃だったか?
 山の家に帰り、装備をパッキングして解散。車で来た人も
 いるのでそれぞれに帰京。
 私たち帰りの切符も購入していたグループは、15:30まで
 列車がないので、宿で腰を落ち着けてビールで乾杯。
 15時過ぎ、宿を出て、駅に向かうときの白毛門山頂。 
 ガスが掛かり始めている。
 列車を乗り継いで帰ったが、鈍行だととても遠かった。

鬼川の山行日誌

  今回はめったにないくらいの快晴で、暖かく素晴らしい
 雪山、迫力ある谷川岳を堪能できて満足です。