北岳 ① | 鬼川の日誌

 北岳 ①

  キタダケソウを探しに 11,7,11~13 つくも会 4名



  キタダケソウを見に行きたいという話が出たときは梅雨の
 最中でもあり、可能な日程では少し時期的にも遅く、雨を押し
 ても行くというほどではないと思っていた。
 ところが7月9日には関東地方にも梅雨明け宣言が出された。
 いい天気なら展望を楽しみに行くのも悪くない。

  11日夜集まって車で芦安の駐車場まで。
 一角にテントを張り、軽く一杯やってだから12時半頃になり、
 4時過ぎには起きたから3時間半ほどしか寝れなかった。
 前回富士山で眠れなくて不調だったので、今回は睡眠薬を
 使った。少しは寝付いたようだ。それでも睡眠は足りない。

  タクシーは5時前からタクシー1台分8、9名が集まれば
 広河原に向け出発する。
 広河原に着き準備して歩き始めたのが6:20頃。

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  遠く北岳を望み、吊橋を渡って登る。

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  6:48、御池と二俣分岐通過。

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  豊富な水量の沢沿いを登っていく。

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  7:10過ぎ、橋で右岸に渡る。

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  1時間弱登って左岸に渡り返す。

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  大樺沢の雪渓が見えてくる。雪渓近くになるとミヤマハナシノブ
 が咲いている。きれいな花だ。

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  8:20頃雪渓に近づく。そのまま雪渓横をしばらく登る。

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  そのまま夏道を登ることもできたが、9時過ぎ頃持ってきた
 アイゼンを装着し、雪渓を直登することにした。
  
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  様子見もあり最初は私がトップを登っていたが、夏の硬い
 雪渓をしかも6本歯アイゼンで登るのに不安のある人もいた
 ので、一旦アイゼンの装着を調整してもらい、フォローに回った。
 私は軽めのピッケルも持っていた。

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  斜度がきつくなってきて慣れない人がやはり滑って転んだ。
 直ぐ後ろに着いていたので、直ちに止める事が出来た。

  夏場の雪渓はアイゼン歩行に慣れていないと、6本歯では
 やはり厳しい。軽いからと妥協したのだが間違っていた。
 そして滑落を止めるにはピッケルがないと手も足も出ない。
 直ぐ腹ばいになれば止るとは思うが。これも直ちに反転する
 と意識してないと間に合わないことだ。
 滑り出したら止められない。

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  振り返ってみれば結構な斜度だ。スキーで滑るつもりなら
 一番快適なくらいの斜度かな。

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  その後は慎重に足を運び、私もフォローを続けて無事
 雪渓を登り終わった。10:05過ぎ頃だから、雪渓登り約
 1時間。結構きつかった。

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  雪渓が終わると足場の悪い沢を登る。山腹側に取り付くと
 八本歯の梯子登りとなる。梯子の連続で相当きつい、疲れる。

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  10:35過ぎ頃。ぐったりです。

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  梯子自体は大分整備されているようだ。

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  11:00頃バットレスを眺める。バットレスを仲間4人で登った
 のはもう4年も前になる。マッチ箱ピークの上、枯れ木テラスの
 下の岩盤が大規模に崩落し、今は危険で登れなくなっている
 のだそうだ。

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  11:10過ぎ八本歯のコル到着。

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  池山吊り尾根方面は早くもガスが出てきた。

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  鞍部がお花畑になっている。黒百合が咲いていた。
 南アルプスではわりとよく見かける。

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  シナノキンバイ(ミヤマキンポウゲも混じって)は豪華です。

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  ミヤマオダマキ。これもきれいな花です。

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  お花畑とイワベンケイ。

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  まだまだ続く梯子。11:25頃。

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  この梯子を登ると北岳山頂とトラバース道の分岐です。
 11:40頃。トラバース道にキタダケソウがあるはずです。
 しかしこの日にはついに見つけることが出来ませんでした。

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  続く。