水ノ木沢 ② | 鬼川の日誌

 水ノ木沢 ②

    水ノ木沢 続き



  870m付近で二俣になり、梅ノ木沢を右に分ける。
 この沢は菰釣山三角点峰(1348m)に至る。
 下の写真がその二俣だったか確信がない。二俣の上で少し
 休んだことは覚えているのだが。

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  沢は上に行くほどきれいになる感じでナメが続いていく。
 見えてきた滝は階段状で易しいけれど、ぬるぬるでいかにも
 滑りそう。13:05頃。


  同じようなナメ滝が続々と現れる。

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  13:30頃。

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  1050m付近の奥の二俣。13:50頃。
 ここから右に菰釣山へのダイレクトコースを取る。地図を見ると
 等高線の幅が狭く厳しそうであるが、明瞭なので。
 (左へ少し進み先の二俣を右に取り、菰釣とブナノ丸との間に
 出るのが良さそうだったのだが。)
 やはりこれは厳しかった。
 ちょうどこの頃から雨が本降りになってきた。

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  14:05頃。

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  最初のうちはそれ程でもないと高をくくっていたのだが、
 詰めていくほどだんだん傾斜が立ってくる。

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  雨で花崗岩が濡れ、しかも苔がついているので非常に
 いやらしい。14:20頃。

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  次の写真上奥に見えるチョックストーンの滝は、見たところ
 全く垂直に見えた。登りもなかなかでした。写真14:30頃。

  しかしさらにこの上、見た目いかにも悪い滝(私たちが登った
 最後の滝)を、少し巻き気味に登ることにし取り付いたら、これが
 返って悪かった。足元がグズグズで頭の上に太い木が張り出し、
 越えがたい。なんとか木にスリングを巻きつけ、これを引っ張り
 冷や汗を流して木の上に登った。やっと滝上に上がりました。
 S氏は滝を登りました。さすがです。
 この辺りは乾いていれば涸滝で「ぐいぐい登れる」といった
 所だと思います。しかし本降りの雨の中ではいやらしかった。

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  S氏が後続を確保し引き上げている間に、私は尾根に上がる
 ルートを開き、ロープをセットして二人に登ってもらう。
 ここでもう15:00頃になった。

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  これからも崩壊気味の花崗岩の上に、花崗岩のザレと泥が
 混ざった土が乗っているような、よく滑る急斜面でかなり苦労
 した。こうした斜面にしがみ付くように生えている木と木の根が
 頼りです。
 しかしそれも確認せずもろに引っ張ると掘り起こしてしまいます。
 笹が出てくると傾斜も緩くなり一安心。

  稜線に上がると、菰釣山(三角点峰)と、登山道ピークの
 菰釣山の間らしく、笹の中に踏み跡がある。
 左へ少しで登山道ピークに出た。15:30頃。
 標高1379mだから奥の二俣からだけで、高差330m。
 きついわけだ。沢登り4時間。
  
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  この一瞬雨が上がり、富士山の一部が見えた。墨絵のようです。

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  15:40頃から歩き出すが、しかしこれからが長かった。
 小さなアップダウンが数えきれないほど連続します。
 山伏峠まで5.6kmと標識にあった。
 16:00頃。ミツバツツジがいい色をしていました。

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  樅ノ木沢の頭。16:50頃。雨も降るししばらく沢靴のまま
 歩いたが、さほど降りは強くはないので、ここで登山靴に
 履き替えた。泥の上では沢靴は滑るので登山靴の方が楽です。

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  今回は花はミツバツツジだけでしたが雨に洗われきれいでしたね。

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  西沢ノ頭。17:10頃。ここで約半分。

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  石保土山。17:30頃。

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  水ノ木分岐の上。17:50頃。ここで一週したことになる。
 さすがにほっとした。

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  山伏峠到着。18:20頃。何とかヘッドランプを使わずにすんだ。

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  長かった。沢の詰めが本降りの雨だったのでとても厳しくなり、
 稜線に出て無数のアップダウンを繰り返しもうふらふらである。
 余りにも泥んこだし、疲れたので、「石割の湯」で一風呂浴びた。
 ここで1時間は遅くなったが、そのお陰でさほど高速の渋滞には
 巻き込まれずにすんだ様だ。

  それにしても朝家を出てから帰り着くまで約17時間。同行
 二人はそれ以上か。久しぶりに歯ごたえ十分の強行軍。
 きつい山行だった。