水ノ木沢 ① | 鬼川の日誌

 水ノ木沢 ①

   西丹沢・水ノ木沢 11,5,22 個人 3名



  菰釣山へ突き上げる沢でS氏の企画である。
 電車、タクシーだとかなりの出費になる。そこで私が車を出す
 ことにするが、そうなると山伏峠からの周回コースとなり、
 ブナノ丸から御正橋へ下る最初の計画より1時間くらい余計に
 歩かなければならなくなる。輪をかけてきついコースになりそう。

  しかも天気予報が悪くなった。一人都合が悪くなり次週に
 延期も考えたが、どうも次週末も天気が怪しいし、S氏は先の
 予定が分からないということで、とにかく出かけることにした。

  同行二人には朝一番の電車に乗ってもらい、合流し東名で
 御殿場へ。合流するころは快晴でこれはいいと思ったのだが、
 御殿場に着くころは霧雨となる。山中湖を過ぎて山伏峠へ
 向かうと晴れたり霧が出たりと全く落ち着かない。一喜一憂。
 トンネルを抜けたところに道脇で危ないが2台くらい留められる。
 ここから歩き出す。7:50頃。
 天気は悪いがせっかくここまで来たので、途中撤退もありうる
 がとにかく西丸まで行くことにする。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言
 
  大棚の頭(巻ける)から鉄塔を過ぎ、水ノ木分岐の標識。
 標識の裏からのトラバース道は先が崩壊気味らしく、その上の
 コブ(ベンチあり)に登る。8:35頃。
 ここから明瞭な尾根を西丸(1227m)へ向かう。 

鬼川の山行日誌と独り言

  踏み跡は明瞭ではあるが、背丈を越す深い笹薮を掻き分け
 ていく。笹ダニがいるとの情報もあり、長袖シャツを着用するが
 気持ちのいいものではない。

鬼川の山行日誌と独り言

  西丸9:05頃。霧は晴れないが雨はしばらくなさそうで、
 西丸を降れば戻る気はしないだろうし、ここで決行と決めて
 北東の尾根を辿り沖ビリ沢へ降る。
 (この尾根ではなく西丸から東丸へはっきりした道がある。
 これを抜けて菰釣橋へ出ることも出来るが、多分薮ルート。)

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  尾根は人が歩いていないので腐葉土のふかふか。
 大分下った途中から踏み跡が出てくる。

鬼川の山行日誌と独り言

  間伐の行われた植林地。下に沖ビリ沢が見えてくる。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  間伐材は放置されているので、流され絡み合ってグチャグチャだ。
 沖ビリ沢に降りたのが9:50頃。かなり降りた。(標高880mくらい。)

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  沢を渡り金山沢沿いの林道を行く。新緑が素晴らしい。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  樅ノ木沢橋と沢。結構きれいな沢のようだ。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  菰釣橋(標高636m)。10:25頃。橋名を確認し、渡らず
 反対側(写真の手前)に林道を辿る。水ノ木沢沿い。

鬼川の山行日誌と独り言

  直ぐにまた橋を渡り、水ノ木沢の左岸を上流に辿る。700m
 付近で水ノ木沢と枝沢の合流点を見下ろす。
 そのまま枝沢沿いに進むと堰堤があり、この上で沢を渡れる。

鬼川の山行日誌と独り言

  枝沢を戻るようにして水ノ木沢の上に出て、適当なところから
 沢に降りる。10:55頃。ここで沢装備着用、休憩。
 (沢を登りながらみると、林道が沢から離れるところまで行き
 広場のようなところから降りると楽だし、堰堤を越えなくていい。)

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  水ノ木沢入渓。きれいです。11:30ころ。
 入渓まで3時間半、まあしかしなんとも遠い沢だ。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  直ぐ堰堤を二つ越す。その先で林道が近づいている。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

鬼川の山行日誌と独り言

  右から10m滝で沢が合流。11:50頃。
 これを余り意識してなかった。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言


鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  石を積んだかのような花崗岩の滝です。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  左側壁を登ったのでしょう。お助け紐を出す程度でした。

鬼川の山行日誌と独り言


鬼川の山行日誌と独り言

  問題はこの二俣です。一つ手前の滝を持った沢の合流を
 意識せず、最初の二俣と思い左へ入ってしまった。
 (こうして写真を見ると左は明らかに川床が高く本流ではない
 ことは明らかなのだが。)

  左へ入るとまた直ぐに二俣。しかもいきなり源頭の雰囲気で
 明らかにおかしい。しかも菰釣山の方向は右で10m以上の滝
 に阻まれ越えるとすると左岸でかなり大変そう。しかし案内には
 唯一巻く滝は右岸からとあったようだし。
 
  一つ先の810m付近の二俣とすると左へ入ると直ぐ先が
 また二俣で現在地と合致する。多分これだと気づいて戻り、
 本流に入ることが出来た。ロスは余りなかった。

  (間違えそうもないところだが、思い込みは修正が難しい。
 どことどう間違えたかを推理する手続きが必要になる。
 確信がなく選択するときは、いくつかの可能性をあらかじめ
 念頭に置いて柔軟に対処するのが最も早い。)
 柔軟な生き物がいた。結構大きなヤマカガシ。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  唯一巻いた滝。12:40頃。夏なら釜を泳ぎ、シャワーを
 もろに浴びながらなら登れるか試してみてもよさそうだが、
 側壁は無理なよう。

鬼川の山行日誌と独り言
鬼川の山行日誌と独り言

  巻き道は明瞭で皆歩いているらしく、滝上にはしっかりした道。
 無理に崖を降りなくても道の先で沢に近づく。

鬼川の山行日誌と独り言

  その上はナメが続く。

鬼川の山行日誌と独り言



  ②に続く。