錫杖岳 ② | 鬼川の日誌

 錫杖岳 ②

  続き

  休憩点から山頂に向かって歩き始める。
 上から3人パーティーが降りてきた。彼らは錫杖沢の出会いに
 テントを張っていたそうだ。
 樹間から岩峰の向こうに槍ヶ岳の大槍小槍が見えた。

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  岩峰の飛騨側を巻く道を辿っていく。飛騨側白山方面。

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  山頂らしい岩峰が見えてきた。下のほうにザレ斜面が見える。
 ここはロープがあるとはいえ、あまり信用できないので使わず。
 切れ落ちているので慎重に行く。

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  これを登ると山頂(p3)である。10:15頃。
 錫杖岳の看板がある。しかし本当はここは本峰ではないそうだ。
 正面が笠ヶ岳。槍ヶ岳、穂高連峰、そして霞沢岳の頭と焼岳
 さらに乗鞍岳と雲の中の御嶽山の大展望。
 冬ほどくっきりとは行かないが素晴らしい。

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  p3の山頂にピッケルが打ち込んである。

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  本峰p1に向けて荷をデポして切り立った尾根を辿る。
 p1はすぐ近い。文字通り岩頭の山頂に立つ。10:25。

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  p1からの眺望を楽しむ。

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  p1の向こうの岩峰と笠ヶ岳。

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  夏に登った西穂から奥穂の稜線。
 トゲのようにジャンダルムがはっきり見える。

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  p3に戻る。遥か下界多分中尾温泉。10:40頃。

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  焼岳と乗鞍岳。肉眼では雲の中に御嶽山の頭が見えた。

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  眼下の岩峰。

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  山頂で大分ゆっくりして降り始める。11時頃。
 この山は降る方が大変だった。踏み跡が錯綜している。
 まずは下の見えないザレを慎重に降り横ぎる。

  その後踏み跡らしきものを追っていくとどんどん降ってしまう。
 途中登り返しがあるのを見落としてしまいがち。皆迷っている
 らしく踏み跡がある。私たちも行き詰まり登り返した。
 笹のヤブは強引に進むとある程度行けてしまう。
 無理はしないこと。
 
  テープを見落とさないようにするのが一番だが、深いヤブの
 中では沢への入り口も見落としてしまった。入り口の傍に
 大きな枯れ木があるのでこれを目印にするといい。
 
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  入り口の手前登りで休んだ場所で少し休みやっと沢の入り口
 に来た。12:15頃。これからがまた大変。
 深い笹薮を抜けると手がかりの少ない急峻な草付きとなる。
 
  わりと丈夫な潅木を見つけてスリングでプルージックして
 支点を作り補助ロープを掴んで下っていった。
 2~30m下ると足場が出てくる。

  上の写真は足場が安定したところでのもの。
 よく見るとクライマーが大岩壁に取り付いているのが見え望遠で
 撮ったのが次の写真です。クライマーの位置を入れてます。
 
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  12:40頃に右沢へのトラバースの目印地点。右沢入り口の
 テープも見える。

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  見上げる岩壁と秋の空。

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  トラバース。右沢の入り口。
 この沢の下り口はまた一段と急峻で逆さ落とし。要所で補助ロープ
 を使い滑らないように慎重に降っていく。時間はかかるが滑ったら
 ただではすまない。

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  岩が出てくればもう問題ない。

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  見上げる。

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  そして二俣。危険地帯は無事抜けた。13:35頃。
 ゆっくり休憩。13:50まで。

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  岩屋。14:20過ぎだから降りの方が遥かに時間がかかっている。
 ここで登山靴に履き替え登山道を下る。14:40。

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  錫杖沢出合。クリヤ谷を渡って岩峰を振り返る。14:55過ぎ頃。

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  クリヤ谷の渡渉点。15:20過ぎ頃。

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  登山道入り口到着。16時前でした。

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  降りで事故のないように慎重に行きましたので、10時間40分
 近く掛かったことになる。
 懸垂の出来るロープを用意していれば左沢を往復したほうが
 早いようです。
 
  登山口から中尾温泉バス停に歩き出すうちに雨が降ってきた。
 こんなに急に天気が崩れるとは思っていなかったが、もう問題ない。
 平湯温泉平湯の森で風呂に入り帰京。
 高速道路は相変わらず混雑し帰宅は遅くなった。

  後からですが私たちがp1と思っていた岩峰はp1ではなかった
 ようです。(p2になるのかな?)もう一つ先の岩峰がそのようでした。
 まあしかし私は満足しています。