雪の富士登山 | 鬼川の日誌

 雪の富士登山

  富士山 10,5,28・29 のぼろ小出係り例会 8名


  28日夜水ヶ塚公園にてテント仮眠。
 29日、先週は30台くらい車が止まっていたらしいが
 今日は天気が悪く他に2、3台しかいない。濃いガスの中出発。

  5合目は落石防止の工事中で登山口付近はスペースが
 狭められている。昨年の事故後も落石が続いたか?

  これは途中撤退かなという感じでかなり寒い中準備をして
 ゆっくり登り始める。7:10頃。

鬼川の山行日誌と独り言

  6合目の通行止めの看板の横を通り抜けて登る。7:30。
 少し行くと雪がちらついたりした。歩き出すと汗が出るかと
 薄着で出たら汗ばむどころかとにかく寒い。

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  7合目の小屋の下で雪渓が始まる。ここでアイゼンを履く。
 ここまでゆっくりだが休みなし。8:10頃。
 この雪渓は少しで隣の沢に移る。

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  この沢の雪渓を直登していくが、相変わらずガスは深い。
 ときおり上を行くパーティーが見える事もある。
 上からヘルメットが落ちてきた。ゆっくり転がってくる。
 まだ斜度も大したことはないとはいえ思いのほかゆっくり。
 先頭のリーダーが拾って持って登る。

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  この雪渓をもう一度隣の雪渓に移るところでヘルを落とした
 スキーヤーに追いついた。9:15頃。

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  隣の雪渓に入ったところで大勢のスキーヤー、ボーダーがいた。
 彼らはスノーシューで登っていてだんだんきつくなる斜度に負け
 結構苦労していたし、見ている方が怖い。

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  8合目の小屋の手前はかなりの斜度になるしきつい。

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  小屋の横を通過したのが9:55頃。
 ここの写真を見るとノビテいるのがいるし、ボードを履いているのも
 いるようで、このあたりで登るのを諦めた組もいたようだ。

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  延々と雪渓を直登するのは夏道より早いけれど結構辛い。
 なるべくジグザグを入れて自分の好きな斜度で登る。
 少し不調の人が遅れ始める。
 9合目小屋はほとんど雪に埋まっている。10:25頃。
 遅れた人を待つ。

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  9号5勺で11:10頃。またすっかりガスの中。

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  ここからが斜度もきつくなり正念場。雪はかなり硬く締まって
 いるのでアイゼンの爪をしっかり効かせながら慎重に登る。
 滑り出すと止めるのはほぼ難しいからとにかく滑らないこと。
 風も結構あり寒くガスが手袋などに凍り付いてくる。

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  鳥居が見え始めれば山頂は近い。
 
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   鳥居に見事なエビノシッポ。積もった雪とでべろを出した人の
 顔のように見える。半分くらい埋まっている。

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   ちなみに昨年6月下旬

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  山頂到着11:50頃。登り約4時間40分。晴れてきた。
 厳しい条件だからいいほうだろう。
 遅れた人も10分以内。頑張りました。

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  少し休んで剣ヶ峰に行く。素晴らしい晴れになってきた。

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  剣ヶ峰の最高点標識もほとんど埋まっていて、昨年もだったが
 旧測候所の屋根にまで上がれる。
 青い空とアンテナ塔のエビノシッポが印象的。 

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  富士宮口山頂に戻り、 全員で記念写真。 

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  13:10頃に下り始める。山頂からの降りは厳しいのでアイゼン
 をしっかり蹴りこみピッケルを刺し慎重に降る。
 アイゼンの爪は横向きでもなるべく爪全体が効くように下ろした
 ほうが安定する。
 雪の下が結構硬いので蹴りこみそこなうと危ない。
 どうしても心配なときは後ろ向きに前爪を効かせて下りれば
 ずっと安心。

  9号5勺まで20分弱くらい。

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  9合目がその10分後。13:40頃。ここで少し休む。
 最も厳しいのはここまで。しかしまだまだ急斜面。
 
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  雪渓を下るのは早い。8合目を13:50頃に通過.

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  登りにあれほどきつかったこの沢の雪渓の終わりが14:10過ぎ。

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  隣の沢の雪渓に移りこれをすたすた降って、最後の7合目下の
 雪渓の終わりに14:25頃。ここでアイゼンを外す。

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  6合目を14:50頃に通過しぴったり15:00に5合目に着いた。
 8時間弱の行程でした。

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   山頂直下の雪壁は厳しかったが、山頂では快晴、無風と
  最高の条件。山頂だけでしたがこんな素晴らしい富士山に
  出会えるとは出だしはとても思えませんでした。
  登ってみるものですね。
    (写真一部同行の氏のものを使わせていただきました。
      クリックすると大きくなります。)