蓮華温泉・朝日岳山スキー ② | 鬼川の日誌

 蓮華温泉・朝日岳山スキー ②

 蓮華温泉山スキー ②



  5日曇りだが天気はそう悪くはない。今日は振子沢を登り返して
 天狗原に行かなければならない。
 (1500m付近から2200mまで沢を登る。これはきつそうだ。) 

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  宿から直ぐの乗鞍沢の橋の入り口は滑落すれば致命的な高さで
 慎重に降り対岸の壁を登る。
 林道を行き中ノ沢の橋を通り過ぎ、振子沢にかかる橋までおよそ
 1km強。

  この橋から沢に降るのが大変だった。橋の対岸の崖の雪は
 あちこち亀裂が入り不可と係りが判断。
 手前の崖を登り急峻な溝を沢に下ったがかなり厳しかった。
 私は係りとルート工作中に足場が崩れ、そのままこの斜面を
 シリセードで降ったと言うか落ちたと言うか。
 下に大きな雪の塊があり無事止まった。
 (直接釜ではないのは分かっていた。)

  皆はスキー板を投げ下ろし、少し下の薮の潅木を掴みながら
 沢に降りたがここで30分以上掛かった。
 厳しいところでやむを得ない。

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  振子沢を登り始めると直ぐに大きな釜が沢山口を開けた急峻な谷
 となりなるほど振子沢をそのまま下ると滑れないことが分かる。
 この釜群を尾根に上り巻いた。降りの崖はもうかなり崩れ始めていて
 はまった人もいたようだ。

  更に登ると二俣となり右が振子沢の本流らしいがきついV字谷で
 あちこち雪が割れているようで様子が悪い。
 左の小さな沢の方がはるかに歩き易そうなのでこちらを行く。
 少し進んで地図にある本流との間の尾根(平原)に上がる。
 ここは非常に広い原。夏は薮でとても来られないのだろうが
 もしかしたら湿原の別天地かもしれない。

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  平原を縦断し右手の振子沢の本流に降りこれを詰めていく。
 やがて大きな二俣を右に入り(テープがある)この間の尾根を
 登っていった。1900m付近で休憩。GPSで現在地を確認。
 天狗原のピークは2200mあるからまだまだ。

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  ここからもきつい斜度を登っていくと乗鞍岳が見えて来る。  

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  更にもう一登りすると天狗原の端に出る。天狗原は歩くとなると広い。
 神社のあるピークには12:40頃に先頭が着いた。
 5時間以上よく歩いた。この3日間随分歩いた。

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  ピークの岩場のハイマツの中に3羽の雷鳥がいた。
 大きさは同じくらいだが親子なのだろう。
 真っ白な冬毛で保護色そのもの。きれいなものだ。

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  乗鞍岳の大斜面が目の前だが、今日は平日で誰も滑ってない。
 上のロープウェイが動いてないようだ。

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  ここで大休止してシールを外し栂池へ滑り降りる。
 この急斜面ではガスが出て先が見えなかったが、ツアーコースの
 目印を探しながら降った。雪がかなり柔らかくなっていたが皆
 がんがん飛ばす。
 自然園まであっという間に滑り降り、林道を時々ショートカットしながら
 スキー場に滑り降りた。

  スキー場の雪はもうシャーベットだが一気に滑り降りゴンドラ
 乗り場に皆無事到着。3日間の山行を終えた。
 駐車場の風呂に入り途中おいしいそばを食べ帰京した。
 平日で渋滞はほぼなかった。

  朝日岳には登れませんでしたがとても素晴らしい仲間たちとの
  厳しくも楽しい山スキーツアーでした。

    蓮華温泉山スキー