伊奈川から三ノ沢岳、風越山縦走
10,2,21・22 八ヶ岳・天狗岳に4名で行ってきました。二日間快晴でした。
22朝黒百合ヒュッテの寒暖計は-17度。風の強いところは厳しかったが
全般にいい天気でそれほど寒くはなかった。とにかく素晴らしい
大展望でした。
沢と藪 のぼろ会個人 08,7,25夜~28 3名
I リーダー、Odさん、私の3人で伊奈川ー三ノ沢岳ー蕎麦粒岳ー風越山
縦走に行ってきました。とても大変な薮漕ぎでした。
25日夜半木曽福島からタクシーで登山口、伊奈川ダム上流林道終点で
テント泊。
26日5時過ぎに歩き出し取水堰まで約2時間。沢装備で遡行開始。
伊奈川は沢というより川です。とても綺麗で水遊びには楽しいですが、沢登り
の登攀的興味のある滝はありません。登山口1080m、堰が1400mくらい。
登山口からテント場2160m付近まで標高差1100m、時間で10時間くらい
延々と遡ります。またテント場もいいところが見つからず結局沢中の砂溜り
でした。夜には雨が降り出し、撤収の態勢にしましたのでよく眠れませんでした。
27日テント場付近からは沢という感じです。2560mの大滝まで1時間20分
くらい7:10頃。唯一の滝らしい大滝は50mほどですが、3級程度で 4段くらいに
分かれていますので、ロープは要りません。
これを登ると三ノ沢岳のカールの底になります。これから稜線に登るの
ですが、どこを行っても、ハイ松の藪を潜るようです。
これから先水場はありませんので、2.5リットルは担ぎますし、テント装備で
20kgは越すでしょう。この荷を背負ってのハイ松の藪は非常に厳しいです。
それでも稜線までは上手く藪を潜り3~40分ほどでした。
なるべくダケカンバ帯を探すといい。
ここから三ノ沢岳2847mまで1時間以上掛かります。10:00頃。
三ノ沢岳までは宝剣岳から尾根伝いに縦走してくる人が沢山います。
問題はここからです。
中三ノ沢岳に向かって入り込むと、すぐに全く踏み跡すらないハイ松の
猛烈な藪となります。ハイ松の海です。これを文字通り泳ぐのです。
行き先の見当をつけ、コンパスを小まめに合わせながら、潜り込みますが、
荷が大きいと、これを抜くのにとても大変な労力を要します。
基本的には急斜面のハイ松の枝を踏みながらですが、下手をすると足が
落ち込む。これを抜くのも一苦労。強引に引き抜くので、足は傷だらけです。
ハイ松帯だけではありませんが、およそ1kmほど先の2520m峰まで2時間半
くらい、更にすぐ隣の中三ノ沢岳 2485mまで40分くらい。合計3時間20分も
掛かりました。
これで完全にヘロヘロになり、2345m鞍部にテントを張ることにしましたが、
この先いいテント場はありませんでした。ここで正解。
またテントを張るとすぐ猛烈な雷雨となりました。あのハイ松の海の中で
雷雨では眼も当てられないことになっていたでしょう。
(金沢で水害のあった日です。)
鞍部に着いたのが14:20頃。二日間よく寝てない事もあり、一杯やって
ダウンです。歩行8時間30分。
28日鞍部から独標、2290m峰を通って蕎麦粒岳2338.7mまでもハイ松で
なくてもシャクナゲ(これは手強過ぎて抜けられない)や笹薮そしてシラビソ
の密生した深い藪のルートです。
踏み跡も所々に出てくるのを探しながらです。コンパスを小まめに合わせても
尾根の分岐には十分注意が必要です。約2時間弱掛かりました。
ここからは風越山から縦走してくる人もいるらしく、少しは踏み跡が多く
なりますが、それでもしばしば途切れます。天狗山まで約1時間。風越山まで
更に2 時間半でした。
風越山登山口には11:50でした。この日も歩行6時間25分。
猛烈な藪の好きな方には絶対お勧めのルートです。しかし私はまた
来たいとはとても思わない。
I リーダーの的確なルートファインディングがなければもっと苦労したでしょう。
下手に派生尾根などに踏み込んだら酷いことになります。
伊奈川から三ノ沢岳に登るなら、沢中1泊で宝剣岳に抜けるか、藪を
やりたいなら、宝剣岳から1泊装備で三ノ沢岳から、風越山に抜けるなら
荷も少しは軽くなり、まだましでしょう。
このルートを検討されている方は、I リーダーによくよく話しを聞いた
ほうがいいでしょう。
伊奈川で掴んだかなり大きな岩が崩れ落ち、はね飛ばされて頭から川に
落ちたときカメラを濡らしてしまった。
残念ながらそれでこの山行の写真はありません。
22朝黒百合ヒュッテの寒暖計は-17度。風の強いところは厳しかったが
全般にいい天気でそれほど寒くはなかった。とにかく素晴らしい
大展望でした。
沢と藪 のぼろ会個人 08,7,25夜~28 3名
I リーダー、Odさん、私の3人で伊奈川ー三ノ沢岳ー蕎麦粒岳ー風越山
縦走に行ってきました。とても大変な薮漕ぎでした。
25日夜半木曽福島からタクシーで登山口、伊奈川ダム上流林道終点で
テント泊。
26日5時過ぎに歩き出し取水堰まで約2時間。沢装備で遡行開始。
伊奈川は沢というより川です。とても綺麗で水遊びには楽しいですが、沢登り
の登攀的興味のある滝はありません。登山口1080m、堰が1400mくらい。
登山口からテント場2160m付近まで標高差1100m、時間で10時間くらい
延々と遡ります。またテント場もいいところが見つからず結局沢中の砂溜り
でした。夜には雨が降り出し、撤収の態勢にしましたのでよく眠れませんでした。
27日テント場付近からは沢という感じです。2560mの大滝まで1時間20分
くらい7:10頃。唯一の滝らしい大滝は50mほどですが、3級程度で 4段くらいに
分かれていますので、ロープは要りません。
これを登ると三ノ沢岳のカールの底になります。これから稜線に登るの
ですが、どこを行っても、ハイ松の藪を潜るようです。
これから先水場はありませんので、2.5リットルは担ぎますし、テント装備で
20kgは越すでしょう。この荷を背負ってのハイ松の藪は非常に厳しいです。
それでも稜線までは上手く藪を潜り3~40分ほどでした。
なるべくダケカンバ帯を探すといい。
ここから三ノ沢岳2847mまで1時間以上掛かります。10:00頃。
三ノ沢岳までは宝剣岳から尾根伝いに縦走してくる人が沢山います。
問題はここからです。
中三ノ沢岳に向かって入り込むと、すぐに全く踏み跡すらないハイ松の
猛烈な藪となります。ハイ松の海です。これを文字通り泳ぐのです。
行き先の見当をつけ、コンパスを小まめに合わせながら、潜り込みますが、
荷が大きいと、これを抜くのにとても大変な労力を要します。
基本的には急斜面のハイ松の枝を踏みながらですが、下手をすると足が
落ち込む。これを抜くのも一苦労。強引に引き抜くので、足は傷だらけです。
ハイ松帯だけではありませんが、およそ1kmほど先の2520m峰まで2時間半
くらい、更にすぐ隣の中三ノ沢岳 2485mまで40分くらい。合計3時間20分も
掛かりました。
これで完全にヘロヘロになり、2345m鞍部にテントを張ることにしましたが、
この先いいテント場はありませんでした。ここで正解。
またテントを張るとすぐ猛烈な雷雨となりました。あのハイ松の海の中で
雷雨では眼も当てられないことになっていたでしょう。
(金沢で水害のあった日です。)
鞍部に着いたのが14:20頃。二日間よく寝てない事もあり、一杯やって
ダウンです。歩行8時間30分。
28日鞍部から独標、2290m峰を通って蕎麦粒岳2338.7mまでもハイ松で
なくてもシャクナゲ(これは手強過ぎて抜けられない)や笹薮そしてシラビソ
の密生した深い藪のルートです。
踏み跡も所々に出てくるのを探しながらです。コンパスを小まめに合わせても
尾根の分岐には十分注意が必要です。約2時間弱掛かりました。
ここからは風越山から縦走してくる人もいるらしく、少しは踏み跡が多く
なりますが、それでもしばしば途切れます。天狗山まで約1時間。風越山まで
更に2 時間半でした。
風越山登山口には11:50でした。この日も歩行6時間25分。
猛烈な藪の好きな方には絶対お勧めのルートです。しかし私はまた
来たいとはとても思わない。
I リーダーの的確なルートファインディングがなければもっと苦労したでしょう。
下手に派生尾根などに踏み込んだら酷いことになります。
伊奈川から三ノ沢岳に登るなら、沢中1泊で宝剣岳に抜けるか、藪を
やりたいなら、宝剣岳から1泊装備で三ノ沢岳から、風越山に抜けるなら
荷も少しは軽くなり、まだましでしょう。
このルートを検討されている方は、I リーダーによくよく話しを聞いた
ほうがいいでしょう。
伊奈川で掴んだかなり大きな岩が崩れ落ち、はね飛ばされて頭から川に
落ちたときカメラを濡らしてしまった。
残念ながらそれでこの山行の写真はありません。